菜食料理人が教える|ヴィーガンがタンパク質不足にならない食べ方

筋肉モリモリの男性の背中の銅像

現代社会では「タンパク質=動物性食品」という図式ができあがっているため、動物性食品を一切食べないヴィーガンは、タンパク質不足になると信じられています。

しかし実際のところ植物にもタンパク質は豊富に含まれているので、毎日植物性食品をしっかりと食べていれば、ヴィーガンがタンパク質不足になることは決してありません。

ただ、食べ方に以下のようなコツが要ります。

  • 毎日いろんな種類の植物(特に野菜、豆類、大豆製品、ナッツ・シード、全粒穀物)を食べる。
  • お腹いっぱい食べて、一日に必要なカロリーをしっかりと摂る。
  • 偏った食事法(加工食品しか食べない、生の植物しか食べない、果物しか食べない、極少量しか食べないなど)は実践しない。
  • 小食ならヴィーガンプロテインを利用する。
  • タンパク質は体重1キロにつき0.9g摂取する。
  • 一日の総摂取カロリーの10~15%をタンパク質から摂るようにする。
  • タンパク質が豊富なヴィーガン食の献立を立てる。

めんどくさそうですが、一度理解してしまったらなんてことありません。ヴィーガンとして生きていくためには必要な知識ですので、ぜひ覚えていただけたらと思います。

本日は、菜食料理人でヴィーガン歴15年以上の双子が、「ヴィーガンがタンパク質不足にならない食べ方」について詳しく解説いたします。

この記事を書いた人
菜食双子
双子
  • 料理人
  • ヴィーガン歴15年以上
  • NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
目次

タンパク質を食べるのは、必須アミノ酸を得るため

アミノ酸の一覧画像

タンパク質は20種類の「アミノ酸と呼ばれる小さな分子が連なってできています。

20種類の内、体内で合成できる11種類を「非必須アミノ酸」と呼びます。

非必須アミノ酸
  1. アルギニン
  2. グリシン
  3. アラニン
  4. セリン
  5. チロシン
  6. システイン
  7. アスパラギン
  8. グルタミン
  9. プロリン
  10. アスパラギン酸
  11. グルタミン酸

体内で合成できず、食事から摂取する必要がある9種類を「必須アミノ酸」と呼びます。

必須アミノ酸
  1. バリン
  2. ロイシン
  3. イソロイシン
  4. ヒスチジン
  5. リジン
  6. メチオニン
  7. フェニルアラニン
  8. スレオニン
  9. トリプトファン

人間が「タンパク質の豊富な食品」を食べなければならない理由は、体内でタンパク質を合成するのに必要な「必須アミノ酸」を摂取するためです。

食事から摂ったタンパク質は胃や腸で消化され、アミノ酸に分解されます。

体はこれらのアミノ酸を使い、筋肉、骨、軟骨、ホルモン、酵素、免疫細胞、DNA、赤血球、リンパ液、髪、皮膚などを形成したり修復したりしながら、体の健康を維持し続けています。

ここであなたに知ってもらいたいのは、体内で使われるアミノ酸が「動物由来か」「植物由来か」で区別されることはなく、どちら由来のアミノ酸でもOKということです。

どちら由来のアミノ酸でもいいならば、世間で言われている「植物性タンパク質しか食べないヴィーガンはタンパク質不足になる」というセオリーは成立しないことになります。

動物性のタンパク質は「植物由来」

朝露がついた草

植物は、土壌中の硝酸塩やアンモニウムなどの無機窒素化合物を根から吸収し、それらを使ってアミノ酸などの有機窒素化合物を作り「タンパク質を合成(窒素同化)」します。

家畜に与えられるエサは、この窒素同化によって合成された植物性のタンパク質(草、豆、トウモロコシ、穀物など)であり、動物たちは「植物が合成したタンパク質」を食べてアミノ酸に分解し、それを使って体内で新しいタンパク質を合成しています。

つまり動物性のタンパク質は、元をたどれば植物が作り出したタンパク質だということです。

植物が動物性タンパク質の「源(みなもと)」であり、肉、卵、乳製品などすべての動物性タンパク質は「植物由来」なのです。

世間では「ヴィーガンになるとタンパク質が不足する」と言われていますが、タンパク質の真の源である「植物」を食べているヴィーガンが、タンパク質不足になるはずがありません。

地球上の大型の哺乳類(象、馬、ゴリラ、サイ、キリン、カバ、ラクダ、バイソン、牛、カンガルーなど)は、植物からタンパク質を得て、大きくて立派な体を維持しています。

植物からタンパク質を合成できるのは、草食動物だけの特権ではありません。草食動物と同じく長い腸を持つ人間も、食べた植物を消化してアミノ酸に分解し、タンパク質に合成することができるのです。

植物性タンパク質は、動物性タンパク質よりも健康に良い

大豆と牛肉のミンチの画像

「植物性タンパク質」「動物性タンパク質」には明らかな違いがあります。次にそれぞれの特徴をご紹介します。

【植物性タンパク質の特徴】

【動物性タンパク質の特徴】

  • 動脈を詰まらせるコレステロールや飽和脂肪酸が多く含まれる。
  • 成長ホルモンのインスリン様成長因子-1 (IGF-1) のレベルを上昇させ、癌を発症するリスクを高める。
  • 魚介類には、重金属や有害化学物質(メチル水銀、マイクロプラスチック、ダイオキシン、DDT/有機塩素系の殺虫剤、PCB/ポリ塩化ビフェニル、ヒ素など)が蓄積しているため、多くの健康被害を引き起こす。
  • 心血管疾患、脳卒中、糖尿病に罹患するリスクを高めて早期死亡を招く。

これらの特徴からも分かるように、「植物性タンパク質」の方が「動物性タンパク質」よりも、人の健康に貢献しているのです。

このことを証明した医師たちの講演動画がありますので、以下にご紹介します。気になった動画がありましたら、ぜひご視聴ください。*自動翻訳機能あり

動画の中で医師たちが薦めている「プラントベース食」とは、不自然な加工食品(植物油も含む)を一切使わずに、自然な食材(野菜、果物、豆類、大豆製品、ナッツ・シード、全粒穀物、海藻、きのこ)だけを使って作る「完全菜食」のことです。

「完全なタンパク質」と「不完全なタンパク質」という迷信

生のステーキと緑の葉物野菜の画像

肉・魚・卵・乳製品などの動物性タンパク質には、人間の体では合成できない9種類の必須アミノ酸がすべて十分な量で含まれているため、「完全なタンパク質」と呼ばれています。

植物にも9種類の必須アミノ酸は含まれていますが、植物の種類によって含有量の比率が大きく異なるので、「不完全なタンパク質」と呼ばれています。

例えば、穀物にはリジンが少なく、メチオニン、トリプトファン、システインが多く含まれています。反対に豆類にはメチオニン、トリプトファン、システインが少なく、リジンが多く含まれています。

そのため今までのヴィーガンは、穀物と豆類を組み合わせて同時に食べることで「完全なタンパク質(9種類の必須アミノ酸が均等に含まれた状態)」にするよう指導されてきました。

社会学者によって広められた「完全なタンパク質」という考え方

まだ栄養学の研究が発達していなかった1971年、社会学者のフランシス・ムーア・ラッペによって『Diet for a Small Planet(小さな惑星のための食事)』という本が出版されました。その本で彼女は、

植物性のタンパク質は、人体に必要な必須アミノ酸が1つまたは複数不足した「不完全なタンパク質」である。

人間が健康を維持するためには特定の植物を組み合わせて同時に食べ、不足しているアミノ酸を補填し、9種類の必須アミノ酸が均等に含まれた「完全なタンパク質」にして摂取する必要がある。

という持論を発表したのです。この「完全なタンパク質」の考え方は人々の興味を引き、瞬く間に世界中に広まっていきました。

しかしラッペは「飢餓の撲滅に取り組んでいた社会学者」であり、医師でもなければ栄養士でもなく、生理学者でもありません。

この「完全なタンパク質」のセオリーに科学的根拠はなく、世界の飢餓を解決しようとして編み出した彼女独自のアイデア(肉や乳製品からタンパク質を摂れない発展途上国の人たちが、安く大量に栽培できる大豆や穀物などの植物からタンパク質を摂る方法)だったのです。

ラッペはのちにこの考えを撤回して訂正し、

植物性タンパク質には9種類の必須アミノ酸を含めたすべてのアミノ酸が含まれており、一日に必要なカロリーを摂取すれば特定の食材を組み合わせて食べなくても、推奨摂取量をはるかに超えたタンパク質(アミノ酸)を摂ることができる。

と述べています。

しかしメディアによって爆発的に普及してしまった「完全タンパク質」のセオリーは、そう簡単に取り消すことはできません。

残念なことに「完全タンパク質と不完全タンパク質」の迷信は、未だに人間生理学の教科書などに記載されており、栄養学科や医学部の授業で教えられ続けています。

多種多様な植物を食べて十分なカロリーを摂れば「完全なタンパク質」になる

植物性のタンパク質には9種類の必須アミノ酸がすべて含まれていますが、比率は均等ではなくバラバラです。

それにも関わらず、ヴィーガンが「完全なタンパク質」を気にする必要がないのは、ヴィーガン食が「多種多様な植物を満遍なくバランスよく食べる」という食事法だからです。

わざわざ特定の植物を組み合わせて同時に食べたりしなくても、一日を通してさまざまな種類の植物からカロリーをしっかりと摂っていれば、足りないアミノ酸は補い合いながら補充されます。

バランスの取れたヴィーガン食を毎日食べている限り、9種類すべての必須アミノ酸の必要量は勝手に満たされて「完全なタンパク質」になっているというわけです。

大豆製品、キノア、蕎麦、アマランス、ヘンプシード、チアシード、スピルリナ、ニュートリショナルイーストには、9種類の必須アミノ酸がほぼ均等に含まれています。

なるべく「完全なタンパク質」を摂りたいという方には、おすすめの食材です。

ジャンクフードヴィーガン、ローフード、フルータリアン、小食は、タンパク質が不足しやすい

部屋の片隅でうずくまる若い男性

タンパク質の真の源である「植物(野菜、豆類、大豆製品、ナッツ・シード、全粒穀物)」を、体が満足するまでしっかりと食べ、一日の摂取カロリーをきちんと摂っている限り、ヴィーガンがタンパク質不足になることは絶対にありません。

しかし、ヴィーガン用のジャンクフードやスナックばかりを食べたり、ローフード(生食)やフルータリアン(果物食)などの偏った食事法を実践したり、もともと小食で必要な摂取カロリーが摂れなかったりする人は、タンパク質が不足しやすい傾向にあります。

タンパク質が不足すると体内で合成や代謝が正常にできなくなるため、さまざまな不調が出てきます。

ここをクリックするとタンパク質不足の症状一覧が現れます。
  • 顔や手足がむくむ
  • 気分にむらがある
  • 髪がバサバサになり抜け毛が増える
  • 爪が割れやすくなる
  • 肌が乾燥する
  • いつも疲れていて体にエネルギーがない
  • 異常な空腹感
  • 傷がなかなか治らない
  • 免疫力が低下して感染症に罹りやすくなる
  • 筋肉量が減少し筋力が低下する
  • 骨が弱くなり骨折しやすくなる
  • 貧血になる
  • 甘いものへの執着が強くなる

もしヴィーガン食を始めて上記のような症状が現れたら、食事にタンパク質が足りていない可能性があります。タンパク質の豊富な「豆類、大豆製品、ナッツ・シード、全粒穀物」を中心に食べるよう心がけ、一日のタンパク質必要量(次章を参照)をしっかりと満たすようにしてください。

小食すぎて食事から十分なタンパク質が摂れない場合は、ヴィーガンプロテインを利用することもできます。

【ヴィーガンプロテインパウダーの種類】

  • ソイプロテイン:イソフラボンや食物繊維が豊富に含まれていて消化吸収も良い。
  • ヘンププロテイン:消化性の高いプロテイン。
  • 玄米プロテイン:ビタミンB群と食物繊維が豊富。
  • えんどう豆プロテイン:大豆アレルギーの人におすすめ。比較的安価。

ヴィーガンの1日に必要なタンパク質量

水色のレトロな計り

植物性タンパク質は、動物性タンパク質に比べて吸収率(生体利用率)が低いとされており、それには2つの理由があります。

  1. 必須アミノ酸がほぼ均等に含まれる動物性タンパク質に比べ、植物性タンパク質に含まれる必須アミノ酸の量にはバラツキがあるから。
  2. 植物性タンパク質には反栄養素のタンニンやフィチン酸などが含まれており、吸収を阻害してしまうから。

しかしこの問題は簡単に解決できます。植物性タンパク質を普通よりも少し多めに摂ればいいのです。

一般の1日のタンパク質推奨摂取量は体重1キロにつき0.8gなので、ヴィーガンは体重1キロにつき0.9gのタンパク質を摂取するようにします。

例えば体重50キロの人は、毎日45gのタンパク質が必要となります。この「g」は食材の重さではなく、食材に含まれるタンパク質含有量(次章を参照)のことですのでご注意ください。

ヴィーガンは一日の総摂取カロリーの10~15%をタンパク質から摂取することが奨励されています。

タンパク質1gには4kcalが含まれているので、例えば体重50キロのヴィーガンのタンパク質必要量45gのカロリーは、「45×4=180」で180kcalとなります。

ヴィーガンのタンパク質食材リスト

大豆、豆、ナッツ、シード、穀物、スーパーフード、野菜の画像

以下のボックスを開けていただくと、植物性食品それぞれのタンパク質含有量を調べることができます。ヴィーガンのタンパク源にどんな食材が使えるのかをご確認ください。

大豆製品

大豆製品

大豆製品食材の重さタンパク質含有量
炒り大豆50g20g
テンペ100g19g
茹で大豆100g16g
枝豆(さやなし)100g11g
厚揚げ100g11g
木綿豆腐100g8g
納豆50g8g
高野豆腐1枚16g8g
油揚げ1枚30g7g
豆乳ヨーグルト100g6g
豆乳200g5g
絹豆腐100g5g
きな粉10g4g
おから50g3g
豆類

豆類

豆類(調理済み)食材の重さタンパク質含有量
そら豆100g11g
キドニー豆100g10g
小豆100g9g
黒豆100g9g
白いんげん豆100g9g
レンズ豆100g9g
黄えんどう豆100g9g
グリーンピース100g8g
ひよこ豆100g7g
落花生100g7g
緑豆100g7g
代替え肉

代替肉

代替肉食材の重さタンパク質含有量
セイタン(小麦グルテン)100g25g
ヴィーガンミート(加工品)100g20g
乾燥大豆ミート30g18g
ナッツ・シード

ナッツ・シード

ナッツ・シード食材の重さタンパク質含有量
ヘンプシード30g12g
かぼちゃの種30g9g
アマニ30g9g
ピーナッツ30g8g
ピーナツバター30g8g
チアシード30g7g
アーモンド30g6g
ピスタチオ30g6g
ひまわりの種30g6g
くるみ30g5g
ゴマ30g5g
カシュー30g4.5g
ブラジルナッツ30g4g
ヘーゼルナッツ30g4g
松の実30g4g
マカデミアナッツ30g3g
練りゴマ30g2g
穀物

穀物

穀物(調理済み)食材の重さタンパク質含有量
全粒粉パスタ100g10g
オーツ麦100g10g
食パン100g9g
フランスパン100g9g
全粒粉パン100g8g
ライ麦パン100g8g
タカキビ100g8g
蕎麦100g5g
中華麺100g5g
パスタ100g5g
クスクス100g5g
スペルト小麦100g5g
アマランス100g5g
玄米100g4g
赤飯100g4g
素麺100g4g
100g4g
キノア100g4g
ワイルドライス100g4g
テフ100g4g
キビ100g3.5g
白米100g3g
うどん100g3g
スーパーフード

スーパーフード

スーパーフード食材の重さタンパク質含有量
スピルリナ10g6.5g
クロレラ10g5.5g
ニュートリショナルイースト10g5.5g
野菜類

野菜類

野菜類(調理済み)食材の重さタンパク質含有量
モロヘイヤ100g5g
ホウレン草100g5g
ブロッコリー100g4g
ケール100g4g
菜の花100g4g
コーン100g4g
豆苗100g4g
じゃが芋100g4g
竹の子100g4g
アルファルファ100g4g
からし菜100g3g
さやえんどう100g3g
アスパラガス100g3g
アボカド100g3g
キノコ類100g3g
芽キャベツ100g2.5g
もやし100g2.5g
カリフラワー100g2g
水菜100g2g
小松菜100g2g
春菊100g2g
ネギ100g2g
ニラ100g2g
インゲン100g2g
ししとう100g2g
オクラ100g2g
かぼちゃ100g2g
里芋100g2g
ごぼう100g2g
れんこん100g2g
さつま芋100g1.5g
チンゲン菜100g1g

タンパク質が豊富な「ヴィーガン食の献立」を立ててみよう

真ん中にMEAL PLANと書かれた水色のお皿

ヴィーガンがタンパク質不足にならないためには、献立を計画することが重要です。

前章の「タンパク質含有量リスト」を参考にしながら、自分に必要な量のタンパク質(体重1キロにつき0.9g/例:体重50キロの人は45g)を賄える食材を選びます。

むずかしい顔をしてリストとにらめっこするのではなく、「気楽に、楽しく、食べたいものを考える」といった作業です。

双子は1日の献立を次のように立てています。とても簡単なやり方なので、ぜひ参考にしてみてください。(下のメニューは、双子のある日の実際の献立です。)

まず、明日食べたいと思うメニューを書き出します。

朝食:トースト、シリアル
昼食:サンドウィッチ、サラダ
夕食:インドカレー

このメニューにタンパク質が豊富な食材を当てはめていきます。*太字はタンパク質を多く含む食品

【朝食】

  • トースト・・・全粒粉パンピーナッツバターヘンプシード、バナナ
  • シリアル・・・オートミール豆乳アーモンドクルミブラジルナッツかぼちゃの種アマニ、リンゴのみじん切り、レーズン、シナモン

【昼食】

  • サンドウイッチ・・・全粒粉パンセイタン(代替え肉)アルファルファ、アボカド、トマト、人参、植物性チーズ、豆乳マヨネーズ
  • サラダ・・・レンズ豆ひまわりの種ニュートリショナルイースト、セロリ、黒オリーブ、昆布粉、レモン汁、オリーブ油、黒コショウ、塩

【夕食】

  • インドカレー①・・・ツール豆ムング豆チャナ豆赤レンズ豆、カレースパイス、トマト缶、玉ネギ、ニンニク、青とうがらし、オリーブ油、塩
  • インドカレー②・・・冷凍グリーンピースじゃが芋カリフラワー、カレースパイス、トマト缶、玉ネギ、ニンニク、青とうがらし、オリーブ油、塩
  • インドカレーのお供:全粒粉ロティパパド(豆のせんべい)豆乳ヨーグルトラッシー

そして翌日このメモを参考にしながら、料理を作っていくだけです。

ご覧になればお分かり頂けるように、タンパク質が豊富な食材には、キッチンに「常備しておけるもの」がたくさんあります。

上記の献立も、生鮮食品はバナナ、リンゴ、アルファルファ、アボカド、トマト、人参、セロリ、玉ネギ、ニンニク、青とうがらし、じゃが芋、カリフラワーだけで、残りはすべて常備食品です。

キッチンの棚をヴィーガンの常備食材で満たしておけば、どんな時でもパパッと作れて、タンパク質をはじめとする必須栄養素もしっかりと摂ることができます。

必要となるヴィーガンの食材については『【菜食料理人が教える】ヴィーガンが食べられる食材一覧|買い物リスト付き』の記事で詳しく解説していますので、ご参考にしてみてください。

まとめ:人間は植物性タンパク質を食べて生きる「草食動物」

4人の若い女性が小麦畑の前で立っている

今回は、「ヴィーガンがタンパク質不足にならない食べ方」について解説しました。

人間は生理学的または解剖学的には草食動物で、肉食動物ではありません。人間が雑食動物でもないのは、雑食性の熊やアライグマが肉食性の動物と同じ生理学的特徴を持っていることからも明らかです。

人間は肉を「食べることが可能」なだけであって、ライオンや猫のように肉を「食べなければ死んでしまう」わけではありません。

動物性食品によって、心血管疾患、脳卒中、糖尿病、癌、アルツハイマー病などの病気が引き起こされるのは、動物の肉や乳や卵が「本来人間が食べるべき食べ物ではない」からです。

こちらの動画「SCAVENGERS or HERBIVORES? (人間は雑食なのか草食なのか?|ミルトン・ミルズ医学博士)」(上映時間:10分35秒・自動翻訳機能あり)」では、人間が本来草食動物である理由が詳しく解説されているので、ご興味があればご覧ください。

「植物」は草食動物と人類にとって、偉大なタンパク質の供給源です。その「植物」を毎日たっぷりと食べている限り、ヴィーガンがタンパク質不足になることは決してありません。

どうぞ安心してヴィーガン食をお楽しみください。

双子

「タンパク質=動物性食品」という思い込みを捨てて、植物性タンパク質を食べて生きることに挑戦してみよう!

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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