タブーリはレバノンの伝統料理で、結婚式や祝祭、夏の暑い時期などに供される、パセリが主体の爽やかでヘルシーなサラダです。
一般的にパセリは『料理の彩り』として使われることが多いため、「パセリが主役のサラダなんて・・・」と思われるかもしれません。
しかしパセリには、以下のような栄養素が豊富に含まれています。
- ビタミンAとE:身体の錆びつきを防ぎ、老化を予防する。
- ビタミンK:骨の健康をサポートする。
- ビタミンC:免疫力を高め、美肌効果も期待できる。
- カリウム:血圧を正常化し、心臓疾患を予防する。
- 鉄分:貧血を予防する。
このように、パセリはさまざまな健康面での効果が期待できる「スーパーフード」なのです。
毎日野菜をたくさん摂取したいヴィーガンでも、時には「今日は、そんなに野菜を食べたい気分じゃない・・・」と思うことがあります。
そんな日にこそ、この栄養素の爆弾のような「タブーリ」をおすすめします!
爽やかで胃にもたれず、手軽に野菜の栄養が摂れるタブーリを、ぜひお試しください。
- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
タブーリの作り方
【タブーリの材料(4人分)】
- パセリ(みじん切り):2カップ(100g)
- ミント(みじん切り):1/4カップ(10g)
- トマト:2個
- ネギ(みじん切り):1/4カップ
- きゅうり:1本
- ピーマン:3個
- クスクス or ブルグル:1/2カップ(100g)
- 熱湯:クスクスなら1/2カップ(100g)、ブルグルなら1カップ(200g)
- エクストラバージンオリーブ油:大さじ1(クスクス or ブルグル用)
- 自然塩:小さじ1/4(クスクス or ブルグル用)
- 黒コショウ:小さじ1/4(クスクス or ブルグル用)
- ひまわりの種:1/2カップ
- エクストラバージンオリーブ油:大さじ3
- 自然塩:小さじ1/2
- 黒コショウ:小さじ1/2
- 昆布だし:小さじ1/2
- レモン汁:大さじ3
作り方① ブルグル or クスクスをふやかす
ブルグルの場合:ボールにブルグル、塩、コショウ、油大さじ1を加え、2倍の熱湯を注いでよく混ぜ、蓋をして15分間ふやかします。ブルグルがしっかりと水分を吸収してふっくらしたらOKです。そのまま冷めるまで置いておきます。
ブルグルは洗う必要はありません。そのまま熱湯を注いで大丈夫です。
クスクスの場合:ボールにクスクス、塩、コショウ、油大さじ1を加え、同量の熱湯を注いでよく混ぜ、蓋をして15分間ふやかします。すぐにフォークでほぐし、冷めるまで置いておきます。
蒸らしたあとすぐにほぐすことで、クスクスがふっくらと仕上がります。冷めてからほぐすとダマになってしまうので、温かいうちにほぐしてください。
作り方② 野菜を細かくする
パセリとミントはみじん切りにします。
トマトは7ミリの角切りにします。
ネギ、きゅうり、ピーマンは粗みじん切りにします。
作り方③ ドレッシングをつくる
ボールに、油、塩、コショウ、昆布だし、レモン汁を入れて、よく混ぜ合わせます。
作り方④ すべてを一緒にして混ぜる
大きなボールに、すべての材料(パセリ、ミント、トマト、ネギ、きゅうり、ピーマン、クスクス or ブルグル、ひまわりの種、ドレッシング)を入れて混ぜ合わせます。
器に盛りつけて、お好みでレモンスライスを飾ったら完成です。
まとめ:ヴィーガンの栄養素補給をサポートする栄養爆弾サラダ「タブーリ」を作ってみよう!
タブーリには本来「ブルグル(Bulgur)」が使われます。
ブルグルとは、全粒のデュラム小麦を湯通しして乾燥させたあと、挽き割りにしたものです。食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富な低GI食品のため、ヴィーガンにはおすすめの食材です。
しかし、日本の一般的なスーパーでは購入することが難しく、輸入食材店やネットでしか取り扱っていません。
そのため今回のレシピでは、ブルグルよりも手に入りやすい「クスクス」で作ってみました。もしブルグルが手に入ったときは、ぜひブルグルを使って本場レバノンの味をお楽しみください。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。
ひよこ豆や黒豆を加えたり、ブルグルをキノアや押し麦に替えたりして、あなたオリジナルのタブーリも作ってみてね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。