コールスローとは、細切りにしたキャベツが主体のサラダのことで、一般的にはマヨネーズで和えて作られます。
現在の「コールスロー」という名称は、18世紀のオランダ語「koolsalade(キャベツサラダ)」を短縮した「koolsla」から派生しました。
もともとはキャベツの細切りを油と酢で和えたサラダでしたが、18世紀に瓶詰めのマヨネーズが発明されて以来、マヨネーズで和えたものが主流となったそうです。
今ではヴィーガン対応のマヨネーズが簡単に購入できるので、ヴィーガンでも安心してマヨネーズで和えたコールスローを味わうことができますが、ヴィーガンの中にはマヨネーズなどの油分を避けている方もいらっしゃいます。
そこで今回は、マヨネーズも(さらには塩も)使用しない、さっぱりとしていてヘルシーな「双子特製コールスロー」をご紹介します。キャベツが旬の時期には、冷蔵庫に常備しておくほどお気に入りのレシピです。
ほのかに甘く、シャキシャキとした食感で、油っこいヴィーガン料理の付け合わせや、サンドウィッチの具材、小腹が空いたときのおやつとしてなど、さまざまなシーンで活躍してくれる一品です。
ぜひキャベツが美味しい時期に、この「特製コールスロー」を作って、ヴィーガン料理に彩りと栄養素を足してみてください。
- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
コールスローの作り方
【コールスローの材料(2~3人分)】
- キャベツ:1/4個
- 人参:1本
- ピーマン:2個
- ニンニク:2かけ
- パセリ:大さじ2
- パイナップルの缶詰:小さいサイズ1缶(4枚)
- パイナップルの缶詰の汁:全部
- コーン:1カップ(150g)
- ココナッツシュレッド:1/3カップ(40g)
- レーズン:1/4カップ(50g)
- 黒コショウ:小さじ1
作り方① 野菜を切る
キャベツは削ぐような感じで、短めの千切りにします。
人参は皮を剥き、おろし器で太めにおろします。
ピーマンは種を取って、横に薄くスライスします。
ニンニクは、薄くスライスします。
パセリは粗みじん切りにして、大さじ2の分量をつくります。
缶詰のパイナップルは、果肉と缶汁に分けます。果肉はダイス切りにし、缶汁は別容器に入れておきます。
パックや缶詰のコーンは、ざるにあけて水気を切っておきます。
作り方② すべての材料を混ぜる
大き目のボールに、キャベツ、人参、ピーマン、ニンニク、パセリ、パイナップル、パイナップルの缶汁、コーン、ココナッツ、レーズン、黒コショウを入れ、ざっくりと混ぜます。
このときギューっと押したり揉んだりせず、よく混ざるようにするだけでOKです。
器に盛り付け、ボールの下にたまっている汁も残らずかけて、黒コショウを振りかけたら完成です。
まとめ:マヨネーズも塩も使わないヘルシーなコールスローを常備菜にして、ヴィーガンの食事に彩りと栄養価をプラスしよう!
キャベツがたっぷりのコールスローには、次のような栄養素が含まれています。
- ビタミンC:キャベツ100gあたりの含有量は41mg。抗酸化作用があり、免疫機能を高め、皮膚や粘膜の健康をサポートする。
- カリウム:キャベツ100gあたりの含有量は200mg。体内のナトリウムの排出を助けて水分バランスを調節し、血圧をコントロールする。
- 葉酸:キャベツ100gの含有量は66μg。細胞の生成やDNAの合成に不可欠で、特に妊娠中の女性にとっては重要な栄養素。
- キャベジン(ビタミンU):キャベツ100gの含有量は1mg。胃の粘膜を保護し、胃腸の調子を整え、消化器系疾患(特に胃潰瘍や十二指腸潰瘍)の予防に役立つ。
- ビタミンK:キャベツ100gの含有量は79μg。血液の凝固や骨の健康維持に役立つ。
キャベツは比較的栽培が容易で、環境への負荷が少ない野菜の一つです。ヴィーガニズムでは、動植物の環境に配慮した食生活の実践を目指しているので、キャベツはヴィーガンの価値観に合致した野菜だと言うことができます。
ぜひ、今回ご紹介したコールスローをあなたのヴィーガン料理のレパートリーに加えていただき、健康にも環境にも優しいヴィーガン食をお楽しみください。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。
冷蔵庫でキンキンに冷やして食べると、さらに美味しくなるよ。ぜひ試してみてね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。