ガスパチョとは、スペインのアンダルシア地方で生まれた「冷製スープ」のことです。
もともとは農夫や羊飼いが、暑い夏に水分と栄養を補給するために作ったもので、ニンニク、塩、酢、水、パンを使ったシンプルな料理でした。
現在のトマトベースのガスパチョは、大航海時代にヨーロッパに伝わったトマトを使用したレシピで、19世紀以降に広まったものです。
この冷製スープには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、免疫力の向上や美肌効果が期待できます。
火を使わずに手軽に作れるため、「栄養は摂りたいけど、簡単に食事を済ませたい」というヴィーガンの方に、ぴったりの夏メニューとなっています。
夏バテで食欲が落ちたときでも、ガスパチョは冷たくてサッパリとしているので、胃に負担をかけることなく効率的に栄養を補給できます。
ぜひ、トマトのガスパチョを上手く活用して、ヴィーガンの夏を元気にお過ごしください。
- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
トマトのガスパチョの作り方
【トマトのガスパチョの材料(2~3人分)】
- トマト:4個
- きゅうり:1本
- 赤玉ねぎ:1/4個*玉ねぎで代用可
- ピーマン:2個
- フランスパン:1.5センチ厚のスライス2枚
- 酢:大さじ2
- エクストラバージンオリーブ油:1/3カップ(60g)
- 自然塩:小さじ1
- 黒コショウ:小さじ1/2
- トマトジュース(無塩):1カップ
- エクストラバージンオリーブ油(飾り用):適量
- 赤玉ねぎ(飾り用):1/8個*玉ねぎで代用可
- ピーマン(飾り用):1個
- パセリ(飾り用):適量
作り方① 野菜とパンを準備する
トマトは、1センチの角切りにします。
きゅうりは皮を剥いて、1センチの角切りにします。
赤玉ねぎは、みじん切りにします。
ピーマンは種を取って、1センチの角切りにします。
フランスパンは、1センチの角切りにします。
飾り用の赤玉ねぎ、ピーマン、パセリはすべてみじん切りにし、準備しておきます。
野菜やパンを予め細かくしておくと、ミキサーにかける時間が短縮され、摩擦熱によって具材が温まってしまうのを防ぐことができます。
作り方② ミキサーにかけて細かくする
ミキサーに、トマト、きゅうり、赤玉ねぎ、ピーマン、ニンニク、酢、オリーブ油、塩、コショウ、パン、トマトジュースを入れ、ジュース状になるまでブレンドします。
味を見て足りなければ、塩やレモン汁を足して調節してください。
器に盛り付けて、オリーブ油を回しかけ、赤玉ねぎ、ピーマン、パセリを散らして完成です。
まとめ:「飲むサラダ」のガスパチョを食べて、ヴィーガンの夏を元気いっぱいに過ごそう!
ガスパチョは、野菜をたっぷり使った「飲むサラダ」と呼ばれており、ヴィーガンにとって、野菜を手軽に摂取できる理想的な一品と言えます。
主原料のトマトに豊富に含まれるビタミンA、βカロテン、ビタミンCには、視力や免疫機能をサポートしたり、体内の酸化ストレスを抑制したりする作用があり、ヴィーガンの健康維持に大いに役立ってくれます。
また、ガスパチョは主に野菜で構成されているため、カロリーが低く脂質も控えめです。ダイエット中や体重管理が必要なヴィーガンの方にも、自信をもっておすすめできるメニューとなっていますので、ぜひ一度お試しください。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。
ニンニクのすりおろしを小さじ1加えると、ピリッとしたパンチのあるガスパチョになるよ。生のニンニクが大丈夫なら加えてみてね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。