
大根のそぼろあんかけは、大根を煮込んで味を染み込ませ、挽肉を使ったとろみのある餡をかけた、シンプルで温かみのある日本の家庭料理です。
大根が旬の冬の季節によく作られており、醤油やみりんなどで味付けされるため、日本らしい風味を楽しむことができます。
今回ご紹介するレシピでは、挽肉の代わりに大豆ミンチを使いヴィーガンに対応。大豆ミンチは挽肉に比べると淡白な味ですが、生姜や味噌で香りやコクをプラスし、植物性100%でも満足できる一品に仕上げています。
寒さによって糖度が増した冬大根は、加熱すると食物繊維が柔らかくなって消化吸収が促進されるので、冷えて弱ったヴィーガンの胃腸にも優しくアプローチします。
また冬大根には、風邪やインフルエンザを予防・改善する成分も多く含まれており、加熱した大根には体を温める効果もあるので、冷え性のヴィーガンにもおすすめです。
炊飯器に入れてスイッチを押し、1時間放置するだけで驚くほどやわらかい大根に煮上がるので、忙しいヴィーガンにもぴったり。
免疫力向上、腸内環境改善、むくみ予防などにも役立つ栄養豊富な冬大根を、ぜひ積極的に摂取して、寒い季節を元気に乗り切ってください。

- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
大根の大豆そぼろあんかけの作り方
【大根の大豆そぼろあんかけの材料(2~4人分)】
大根の下処理
- 大根:1本
- 水:500ml
- 酒:大さじ1
- 本みりん:大さじ1
- 素焚糖:大さじ1
- 昆布だし:小さじ1/2
- 醤油:大さじ1/2
- 自然塩:小さじ1/4
大豆そぼろあん
- こめ油:大さじ1
- 乾燥大豆ミンチ:100g
- 生姜:2かけ(30g)
- 醤油:大さじ1と1/2
- 酒:大さじ2
- 本みりん:大さじ2
- 素焚糖:大さじ2と1/2
- 味噌:大さじ1と1/2
- 昆布だし:小さじ1
- 片栗粉:大さじ1と1/2
- 水(とろみ用):大さじ1と1/2
飾り
- 万能ねぎ:4本
- 炒りごま:小さじ1
作り方① 大根の下処理をする

大根を3センチ厚さの輪切りにし、皮を厚めに剥きます。

皮はあとで使うので捨てないでください。「作り方」の最後に、皮を使ったレシピ2品をご紹介しています。

大根の面取りをして、片面に5ミリ深さの十字の隠し包丁を入れます。

炊飯器に水、酒、本みりん、素焚糖、昆布だしを入れてよく混ぜ、大根を切り込みを入れた面を下にして並べます。煮汁に全部浸かってなくても大丈夫です。

調理モードで60分間加熱します。大根が透明になり、竹串を刺してみてスッと通ったらOKです。
煮汁に浸かっていなかった上の大根と浸かっていた下の大根の位置を入れ替えたら、醤油と塩を加えてよく混ぜ、大豆そぼろあんができるまで保温しておきます。
作り方② 乾燥大豆ミンチを戻す

乾燥大豆ミンチをボールに入れ、ひたひたに熱湯を注いでザっと混ぜ、そのまま冷めるまで置いておきます。
ざるにあけて戻し汁を捨て、水を張ったボールにざるのまま浸けたら、4~5回振り洗いします。水を替えてあと2~3回これを繰り返し、乾燥大豆の臭みを取ります。

最後にギューッと絞って、水気を切っておきます。
*100gの乾燥大豆ミンチを戻すと、300gになります。
作り方③ その他の食材を準備する

生姜はすりおろします。
飾り用の万能ねぎは、小口切りにします。

小さな器に醤油、酒、本みりん、素焚糖、味噌、昆布だしを入れてよく混ぜ、調味液を作っておきます。

小さな器に片栗粉と水を入れて混ぜます。時間が経つと片栗粉が沈殿するので、使うときにもう一度よく混ぜてください。
作り方④ 大豆のそぼろあんをつくる

フライパンに油を熱し、生姜と大豆ミンチを入れ、ミンチがふっくらしてくるまで中火で5~10分炒めます。

調味液と大根の煮汁500~600mlを加え、中火で沸騰させます。
大根の煮汁には、水溶性の栄養素(ビタミンC、カリウム、水溶性食物繊維など)が溶け出しているので、煮汁も一緒に調理すると栄養素を無駄なく摂ることができます。

片栗粉ミックスをよく混ぜてから加え、かきまぜながらとろみが出てくるまで中火で煮込みます。

お皿に大根を乗せます。
上から大豆のそぼろあんをたっぷりかけ、万能ねぎと炒りごまを振りかけて完成です。
おまけ:大根の皮を使ったレシピ2品

【即席梅酢づけ(2~4人分)】
- 大根の皮:200g
- 素焚糖:20g(大根の皮の10%)
- 梅酢:大さじ4
- 素焚糖(味付け用):大さじ2
作り方
- 千切りにした大根の皮をビニール袋に入れ、素焚糖を加えてよく揉む。冷蔵庫で1晩寝かせて水を出す。
- ざるにあけて水分を捨て、ギューッと絞って水気をよく切っておく。
- 大根の皮を再びビニール袋に入れ、梅酢と素焚糖を加えてよく揉んで、冷蔵庫で1晩寝かせたら完成。

【大根の皮のきんぴら(2~4人分)】
- ごま油:大さじ1
- 大根の皮:200g
- 素焚糖:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 本みりん:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- 昆布だし:小さじ1/2
- 唐辛子スライス:小さじ1
- 炒りごま:小さじ1/2
作り方
- ごま油を熱したフライパンに、千切りにした大根と素焚糖を入れ、大根がしんなりするまで中火で炒める。
- 酒、本みりん、醤油、昆布だし、唐辛子を加えてよく混ぜ、汁気が無くなるまで中火で炒める。
- 最後に炒りごまを振って完成。
まとめ:冷えを改善する大根と、植物性タンパク質たっぷりの大豆そぼろあんで、ヴィーガンの冬の健康をしっかりサポート!


大豆ミンチには100gあたり約46gのタンパク質が含まれており、これは肉類のタンパク質量(100gあたり19~24g)の約2倍になります。
しかも、大豆ミンチのアミノ酸スコアは牛肉や豚肉と同じ「100」。この数値は、大豆ミンチに人体に必要な9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれていることを示しています。
つまり大豆ミンチは、肉や魚、牛乳や卵などと同等の栄養価を持つ、非常に良質なタンパク質源であると言えるのです。
さらに、動物性タンパク質の体内吸収率は90%以上ですが、大豆タンパク質の吸収率は95%以上と高く、体内でほぼ完全に利用できるタンパク質となっています。
このことからも「ヴィーガンになるとタンパク質が不足して不健康になる」という批判が、根拠のない噂話であることがお分かりいただけるでしょう。
この大豆そぼろあんは、かぼちゃやじゃが芋、豆腐や里芋、白菜やナスとの相性も抜群です。ご飯にかけたり、麺類と和えたりなど、いろんなレシピにも応用できます。
ぜひ、ヴィーガンのタンパク質供給源としてお役立てください。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。

この下処理をした大根は、田楽、おでん、大根ステーキなどにも使えて便利だよ。ぜひ試してみてね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。