
シャドークイーンは、2006年に北海道で「キラムラサキ」を改良して生み出されたじゃが芋の品種です。
鮮やかな紫色の皮と赤紫色の中身が特徴で、ビタミンCやアントシアニンを豊富に含んでおり、これらの持つ抗酸化作用が、目の疲れや視力回復、美容や健康などに寄与すると言われています。
シャドークイーンは、硬めに茹でた人参のような瑞々しい食感と、ねっとりとした噛み応えがあり、フライドポテトのような歯ごたえのある料理に適しています。
そこで今回は、シャドークイーンを揚げ焼きし、ガーリックとレモンで風味づけした夏らしい爽やかなレシピをご紹介します。
ヴィーガンの健康に貢献してくれる食材「シャドークイーン」を使ったレシピを、ぜひお楽しみください。

- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
シャドークイーンを使った「レモン風味のガーリックポテト」の作り方
【レモン風味のガーリックポテトの材料(2~3人分)】
- シャドークイーン:6~8個
- エクストラバージンオリーブ油:大さじ3
- ニンニク:1かけ
- レモン汁:大さじ2
- オレガノ:小さじ1
- パプリカパウダー:小さじ1/2
- ターメリック:小さじ1/4
- 黒コショウ:小さじ1/2
- 昆布だし:小さじ1/4
- 自然塩:小さじ1/2
作り方① シャドークイーンを蒸す

シャドークイーンはよく洗い、皮付きのままくし形に切ります。
じゃが芋を蒸し器に並べてから火にかけ、15分蒸します。水から蒸し始めることで、じゃが芋の形が崩れにくくなります。竹串を刺してスッと入ったらOKです。
レンジで蒸す場合は3個分ずつ加熱します。くし形のじゃが芋を耐熱容器に並べて大さじ1の水を回しかけ、ふんわりとラップをします。600Wで4~5分(500Wなら5~6分)加熱し、竹串を刺して確認します。まだ硬い場合は、30秒~1分ずつ追加で加熱して様子を見てください。
じゃが芋の栄養素は皮に近いところに多く含まれているため、皮をピーラーで剥いてしまうとアントシアニンやビタミンなどの一部が失われる可能性があります。栄養素を最大限に活用するために皮は剥かず、皮つきのまま調理することをおすすめします。
作り方② ニンニクをすりおろし、スパイスミックスをつくる

ニンニクはすりおろして、器に入れておきます。
レモン汁は計量して、器に入れておきます。
小さなボールに、オレガノ、パプリカ、ターメリック、コショウ、昆布だし、塩を入れ、よく混ぜておきます。
作り方③ シャドークイーンを油で揚げ焼きする

一般的に、じゃが芋の皮を食べても安全とされていますが、傷がついていたり、熟成が進んでいたり、管理が不適切で光にさらされていたじゃが芋には、天然毒素であるソラニンやチャコニンといったグリコアルカロイドが含まれている可能性があります。
これらの毒素のレベルが高い場合、胃腸の問題などを引き起こすことがあるため、注意が必要です。
特に皮が黒いじゃが芋には、毒素が多く含まれている可能性があるので、心配な方は皮を剥いてから調理を続けてください。
(じゃが芋の皮を剥く場合は、このタイミングで剥いてください。)
フライパンに油を熱し、じゃが芋を入れたら、外側がカリカリになるまで中火で揚げ焼きします。
作り方④ シャドークイーンに味をつける

じゃが芋がカリカリになってきたら、ニンニク、レモン汁、スパイスミックスを加えて、中火で2~3分炒めます。
お皿に盛り付けたら完成です。お好みで、くし形に切ったレモンを添えてください。
まとめ:ヴィーガンはビタミンCとアントシアニンが摂れる「シャドークイーン」を積極的に食べよう!

ビタミンCやアントシアニンは植物由来の栄養素であり、野菜や果物をしっかりと食べていれば、ヴィーガンがこれらの栄養素不足に陥ることはありません。
しかし毎日食べる食事量には限界があるため、同じじゃが芋を選ぶ際には、より栄養価の高い食材を選ぶことが重要です。
シャドークイーンを見かけたら、ぜひお買い求めいただき、ヴィーガンの健康促進にお役立てください。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。

もちろんこのレシピは、普通のじゃが芋にも使えるよ。試してみてね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。