野菜のローストは、切った野菜に油やハーブ・スパイスなどを絡ませてオーブンで焼いた、とてもシンプルな料理です。
ローストした野菜だけでも立派な一品になりますし、豆腐やセイタンなど植物性タンパク質の付け合わせとしてもおすすめです。
初心者ヴィーガンあるあるに、「野菜をどんどん買い込むのはいいが使い切れず、冷蔵庫に野菜が溜まっていき、最後には腐らせて捨ててしまう」というのがあります。
できればその日に買った野菜はその日のうちに食べきってしまうのが理想ですが、毎日のように野菜の買い出しに行くことは現実的ではありません。
そんなヴィーガン初心者の悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介する「野菜のロースト」です。
もしあなたの冷蔵庫にずっと眠っている野菜があるならば、ぜひローストしてみてください。
冷蔵庫も整理でき「もったいない」も解消されるので、とてもいい気分になれますよ!
- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
野菜のローストの作り方
【野菜のローストの材料(2~4人分)】
野菜ロースト用
- 冷蔵庫に眠っている野菜:何でもOK(中ボール1杯分の量)
- エクストラバージンオリーブ油:大さじ3
- ドライオレガノ:小さじ1
- ドライタイム:小さじ1
- パプリカパウダー:小さじ1
- ターメリック粉:小さじ1
- ガーリックパウダー:小さじ1
- 自然塩:小さじ1
- 黒コショウ:小さじ1
きゅうり&豆乳ヨーグルトソース用
- きゅうり:2本
- 自然塩(きゅうりの塩もみ用):小さじ1/2
- ニンニク:1かけ
- パセリのみじん切り:小さじ2
- 豆乳ヨーグルト:1カップ
- レモン汁:大さじ2
- 自然塩:小さじ1
- 黒コショウ:小さじ1
- 昆布だし:小さじ1/2
- 刻んだクルミ:大さじ2
作り方① 野菜を切る
冷蔵庫にずっと残っている野菜や、悪くなる前に使い切ってしまいたい野菜を取り出して、大きめにカットします。どんな野菜でもOKです。
今回双子の家の冷蔵庫に残っていたのは、キャベツ、さつま芋、人参、玉ねぎ、ナス、かぼちゃ、ピーマンでした。
作り方② 野菜にハーブとスパイスと油を絡める
大き目のボールにすべての野菜を入れ、オリーブ油、オレガノ、タイム、パプリカ、ターメリック、ガーリックパウダー、塩、コショウを加えたら、下の方からすくうようにしてかき混ぜ、ハーブとスパイスと油を野菜によく絡めます。
作り方③ 野菜を鉄板に並べてオーブンで焼く
オーブンのスイッチを入れて200度に加熱し始めます。鉄板にはクッキングシートを敷いて準備しておきます。
今回のレシピで使用した野菜の「焼き時間の目安」は以下の通りなので、これを参考にしながら同じ焼き時間の野菜を隣同士に並べていきます。
- 人参、かぼちゃ、玉ねぎ:40~45分
- キャベツ、ナス:30~35分
- ピーマン:15~20分
- さつま芋:45~50分
オーブンが200度に温まったら野菜を乗せた鉄板を入れ、じっくりとローストします。
それぞれの焼き上がり時間が来たらオーブンを開け、竹串を刺してチェックし、柔らかくなっていたら取り出して、蓋付きの器に入れて保温しておきます。
このように「焼き上がった野菜からどんどん取り出していく」というやり方で、残りの野菜をすべて焼き上げます。
もっと野菜を細かく切れば、同時間でローストすることもできますが、ローストベジタブルは大きく切った方が旨味も残り、食べ応えもあって満足するので、ヴィーガンの方にはこのやり方をおすすめしています。
そのほかの野菜の焼き時間の目安は次の通りです。
- 10〜15分:アスパラガス
- 15〜20分:オクラ、いんげん、長ネギ、トウモロコシ、ズッキーニ、ゴーヤ
- 20〜25分:きのこ類(椎茸、マイタケ、エリンギ、しめじ)、トマト、芽キャベツ
- 25〜30分:カリフラワー、ブロッコリー、白菜、大根、ゴボウ、レンコン、カブ
- 35〜40分:じゃが芋、里芋
- 45~50分:ビーツ、茹でたひよこ豆
作り方④ きゅうり&豆乳ヨーグルトソースをつくる
きゅうりは細くおろし、塩を振りかけて混ぜ、20分置いて水を出します。
水が出たらギューッと絞り、しっかりと水気を取っておきます。
ニンニクはすりおろし、パセリはみじん切りにして小さじ2の分量を用意しておきます。
器にきゅうり、ニンニク、パセリ、豆乳ヨーグルト、レモン汁、塩、コショウ、昆布だし、クルミを加えてよく混ぜます。
ローストした野菜を食べるときに、お好みでこのソースをかけてください。
まとめ:定期的に冷蔵庫を整理して、野菜を無駄にしないようにしよう!
野菜のローストは調理が簡単なだけでなく、野菜の栄養価を保持するのにも優れており、茹でる場合と比べて「水溶性ビタミンの損失が少ない」というメリットもあります。
ローストした野菜は野菜本来の旨味や甘味が感じられるので、そのままでも十分美味しいですが、ヨーグルトソースのようなさっぱりした味をプラスすると、飽きることなく食べ進められるのでおすすめです。
野菜のローストは冷めてもOKなので、お弁当に入れたり、サンドウィッチの具として挟んだりすることもできます。
一度にたくさんローストしたときは、冷蔵庫なら2~3日、冷凍庫なら1~1.5週間保存可能です。
どんな野菜でもローストできるので、食品ロスのないヴィーガンライフを送っていただくためにも、ぜひこのレシピを覚えて実践してみてください。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。
シンプルにソースやケチャップをかけても美味しいよ。いろんな味で楽しんでね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。