かぼちゃのコーヒー煮とは、その名の通り「かぼちゃをコーヒーで煮た」一品です。
このレシピは双子のうちのおばあちゃんが、かぼちゃが旬になるとよく作ってくれた、かぼちゃの煮物の変化版で、家族にはとても好評だったものです。
淹れたての深煎りコーヒーで作る「かぼちゃのコーヒー煮」は、作っている間も家中にコーヒーの良い香りが漂って、幸せな気分になります。
心地よい苦みとコクがかぼちゃにしっかりと染み込んだ大人の味で、ヴィーガンのお茶うけにもってこいです。
かぼちゃが旬の時期に煮物やサラダだけでなく、せっかくならばちょっと変わったレシピも作ってみたいというヴィーガンの方に、この「かぼちゃのコーヒー煮」はおすすめです。
ぜひ一風変わった「かぼちゃのコーヒー煮」で、あなたのティータイムを豊かに彩ってください。
- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
かぼちゃのコーヒー煮の作り方
【かぼちゃのコーヒー煮の材料(2~4人分)】
- かぼちゃ:1/4個(350~400g)
- 素焚糖:100g
- 淹れたての深煎りコーヒー:300g*インスタントで代用可
- 本みりん:大さじ1
作り方① かぼちゃの下ごしらえをする
かぼちゃのワタと種をスプーンを使って取り除いたら、一口大の大きさに切ります。
皮のところどころを削ぎ、皮と果肉部分の角の面取りをして、形を整えておきます。
皮を削ぐことで味が良く染みるようになり、面取りをすることで煮崩れを防げます。
作り方② かぼちゃに素焚糖をまぶして水を出す
かぼちゃをボールに入れ、素焚糖を加えてよくまぶします。
かぼちゃから水が出てくるまで、1~2時間おいておきます。こうすると甘味も染みて、煮崩れすることなく仕上がります。
このとき出たかぼちゃの汁は使いますので、捨てないようにしてください。
作り方③ かぼちゃをコーヒーで煮る
鍋にかぼちゃの皮面が上になるようにして並べます。皮面を上にすることで、皮と実のつなぎ目部分がはがれにくくなります。
ボールに残ったかぼちゃの汁に深煎りコーヒーを加えてよく混ぜ、並べたかぼちゃの上から全部かけます。
クッキングシートやアルミフォイルなどで落し蓋をして、中火で沸騰させたら弱火にし、30~40分コトコト煮ます。落とし蓋をすることでかぼちゃ全体に均一に熱が伝わり、煮汁の蒸発も防ぐので味がしっかりと染み込みます。
時間がきたら竹串を刺してチェックし、スーッと通ったらすぐに火を消して、落し蓋をしたまま冷まします。
作り方④ コーヒーの漬け汁を煮詰める
崩れないように気をつけながらかぼちゃを取り出し、タッパーなどの容器に平たく並べて入れます。重みで変形するので2段にはしないでください。
鍋に残ったコーヒー汁にみりんを加えて沸騰させたら弱火にし、汁が半量になるくらいまで煮詰めます。
粗熱が取れたら、タッパーに入れたかぼちゃに全部注いで蓋をし、冷蔵庫に入れて1晩(8時間以上)漬け込みます。
器に盛り付け、煮汁をかけたら完成です。
*冷蔵庫で保存し、2~3日を目安にお召し上がりください。
まとめ:かぼちゃの煮物に飽きたら「かぼちゃのコーヒー煮」をつくってお茶のお供に楽しもう!
かぼちゃには、視力を維持するベータカロテン、免疫機能を向上させるビタミンC、老化を予防するビタミンE、血圧を調節するカリウムなどが豊富に含まれているため、ヴィーガンの健康サポートにおすすめの野菜です。
かぼちゃが旬の時期にはいろんなレシピに応用して、積極的に摂取するようにしてください。
かぼちゃをコーヒーで煮るというのは意外に思われたでしょうが、かぼちゃ本来の爽やかな甘味と深煎りコーヒーのコクのある苦みは不思議とマッチします。
ぜひ、あなたのかぼちゃレシピのレパートリーに加えていただけたら嬉しいです。(うちのおばあちゃんも天国で喜びます!)
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。
冷やした「かぼちゃのコーヒー煮」にココナッツクリームをたっぷり乗せると、濃厚で上品な味のデザートになるよ。試してみてね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。