
肉も、魚も、卵も、乳製品も入っていない商品なのに、ヴィーガンは食べられなかったり、使用できなかったりするものがあります。
それは、動物由来の原料や食品添加物が含まれている商品です。
動物由来の原料や食品添加物は、屠殺場や水産加工場から出る「廃棄物(骨、蹄、鱗、羽、臓器など)」を加工して生産されてるため、これらは「動物性食品」です。
海外ではヴィーガン対応の商品に「ヴィーガン認証マーク」が付いているので、原材料表をわざわざ読まなくても安心して購入することができます。しかし日本では、未だに「ヴィーガン認証マーク」の使用が広まっていません。
そのため日本でヴィーガンが商品を購入するときは、必ず原材料表を読んで「動物由来の原料や食品添加物が含まれていないかどうか」を確認する必要があるのです。
本日はヴィーガン歴15年以上の双子が、「ヴィーガンが気をつけるべき、動物由来の原料と食品添加物」について詳しく解説いたします。

- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
原料や添加物には「動物由来」のものが多い

世界では、毎年830億匹以上の動物が屠殺され、2.7兆匹以上の魚が捕獲されています。
莫大な数の動物や魚を処理する屠殺場や水産加工場からは、毎日膨大な量の廃棄物(骨、蹄、鱗、血液、毛、羽、卵殻、臓器、脂肪など)が出ます。
家畜・酪農・鶏卵・水産などの各業界は、これらの廃棄物からも利益を得るために工場で加工し、使用可能な材料に変換して販売しているのです。
食品、サプリ、コスメなどに使われる「原料」や「添加物」は、このようにして生産されています。
食品やコスメに動物由来の原料や添加物が使用されるのは、それらが植物性のものよりも優れているからではなく、非常に安価なためです。
認定されたヴィーガン商品は、動物性原料・添加物0%

認定されたヴィーガン商品は、肉や魚介類、乳製品や卵やハチミツといった明らかに目に見えるものだけでなく、以下のような素材も含まれていないことを証明しています。
- 屠殺場や水産処理場の廃棄物から加工された原料や添加物
- 動物実験を行った原料や添加物
- 製造工程で動物性の原料を使った製品(精製に牛や豚の骨炭を使用した白砂糖、ろ過にアイシングラスや卵白を使用したビールやワインなど)
これらのすべてを含んでいないものが、ヴィーガン商品として認定されます。
はっきりと「ヴィーガン」と明記されているもの以外の商品を購入するときは、どんな原材料が使われているかよく調べ、動物実験が行われていないか確認し、分からない場合は製造元に問い合わせる必要があります。
ヴィーガン対応の商品かどうかを知る方法

1)「ヴィーガンの認証マーク」が付いているかどうか調べる。
ヴィーガンの認証マークは、動物性の食材が含まれていないだけでなく、動物由来の添加物も使っておらず、製造工程で動物由来の原料も使用していないことを証明しているので、安心して購入できます。
2)「アレルギー情報」を調べる。
「牛肉、豚肉、鶏肉、卵、乳、えび、かに、あわび、いか、いくら、さけ、さば、ゼラチン、カゼインNa(乳由来)」などのアレルゲン表示があれば、その成分は入っていません。ただしその商品に、動物由来の原料や添加物が含まれている可能性はあるので、原材料表を見て調べる必要があります。
3)「原材料名に表示されている添加物」をすべて調べる。
動物由来の添加物を覚えて、原材料名のリストにその添加物が含まれていないかどうかチェックします。慣れないうちは、一つの商品を調べるのに何十分もかかってしまうかもしれませんが、辛抱強く何度も調べているうちに、ほとんどの添加物は覚えてしまうので心配ありません。
ヴィーガンが避けるべき日本の食品添加物

日本では、厚生労働省によって食品添加物の成分の規格や使用の基準が定められ、使用が認められます。
原則として食品衛生法第12条に基づき、厚生労働大臣の指定を受けた添加物のみを使用することができます。
指定を受けている添加物の種類には、次の4つがあります。
- 指定添加物
- 既存添加物
- 天然香料
- 一般飲食物添加物
それでは、上記の添加物の中で「動物由来成分」が含まれているものをご紹介します。
① 動物由来成分が含まれた指定添加物
食品衛生法第12条に基づき、厚生労働大臣が使用してよいと定めた食品添加物です。
指定添加物の原料の情報はとても少なく、よく調べても「動物由来の成分かどうかは不明」なものがほとんどです。
情報を得られたのは以下のものだけで、実際はもっと多くの指定添加物に動物由来成分が含まれている可能性があります。
添加物名 | 由来 |
---|---|
5′-イノシン酸二ナトリウム | ほとんどの場合、肉や魚(鶏肉やイワシ)から作られる。 |
カゼインナトリウム | 牛乳のタンパク質のカゼインから作られる。 |
グリシン | 赤身肉、乳製品、鶏肉、卵、魚などの動物性タンパク質に由来している可能性がある。 |
グリセリン | 動物由来(動物性獣脂)と植物由来(大豆、ココナッツ、パーム油)がある。「植物性グリセリン」と表示されていないものは、すべて動物由来なので注意。 |
グリセリン脂肪酸エステル | 通常植物性脂肪から作られるが、動物性脂肪も使用される場合がある。 |
L-グルタミン酸 | 多くの植物や動物の組織に含まれる天然アミノ酸で、植物由来と動物由来がある。 |
コレカルシフェロール | 動物由来(魚の肝油、羊の皮脂分泌物)と、植物由来(地衣類)がある。ビタミンD3の供給源に使われる。 |
コンドロイチン硫酸ナトリウム | 牛、豚、サメの軟骨から製造される。 |
L-システイン塩酸塩 | 動物由来(アヒルや鶏の羽、人毛、豚毛)と、植物由来(トウモロコシなどのでんぷん)と、細菌や真菌由来と、合成型がある。 |
脂肪酸類 | 脂肪酸には、動物由来(獣脂、ラノリン、蜜蝋)と、植物由来(ココナッツ油、パーム油)がある。 |
脂肪族高級アルコール類 | 脂肪アルコールには、動物由来(獣脂、ラノリン、蜜蝋)と、植物由来(ココナッツ油、パーム油)がある。 |
スクラロース | サトウキビ糖を透明にするために、骨炭(粉砕した牛の骨を炭化したもの)を使って濾過しているので、ヴィーガンはスクラロースを避ける傾向にある。 |
ステアリン酸マグネシウム | 動物由来(牛、豚、鶏、羊、魚、牛乳)と、植物由来(パーム油、綿実油、ココナッツ油)がある。 |
ビタミンA | 動物由来(レチノール)と、植物由来(ベータカロテン)がある。 |
ビタミンA脂肪酸エステル | ビタミンA の一種であるレチニルエステルには、動物由来(レバー、肉、魚、牛乳)の成分が含まれている。 |
L-フェニルアラニン | 通常は植物由来(微生物の発酵による生成)だが、動物由来(肉、魚、鶏肉、卵、乳製品)の場合もある。 |
② 動物由来成分が含まれた既存添加物
日本において長期に渡り、広く使用されているため、指定を受けることなく使用・販売が認められた添加物です。
添加物名 | 由来 |
---|---|
アシラーゼ | 海洋生物や微生物から製造される。 |
カタラーゼ | 豚の肝臓やクロコウジカビから生産される。 |
高級脂肪酸 | 植物性油脂や動物性油脂を加水分解して作られる。 |
酵素処理レシチン | 植物レシチン、または卵黄レシチンから作られる。 |
コチニール色素 | 雌のコチニールカイガラムシを潰して抽出する赤い色素。 |
骨炭 | 粉砕した牛の骨を炭化した多孔質の粒状物質。 |
グルコサミン | 甲殻類の外殻に含まれるキチンから作られている。食肉加工場からの廃棄物や貝殻などが由来の場合もある。 |
α-グルコシダーゼ | 動物、植物、細菌、真菌などから作られる。 |
グルコシルトランスフェラーゼ | 植物、哺乳動物、真菌、細菌、連鎖球菌などから作られる。 |
グルタミナーゼ | 動物、細菌、真菌、酵母などから生成される。 |
L-グルタミン | 肉、魚、乳製品などの動物性タンパク質が主な供給源。 |
キチナーゼ | 甲殻類由来のキチンから生産される。 |
キチン | 甲殻類の外殻から抽出される。 |
キトサナーゼ | キチナーゼを使用して、キチンから生成される。 |
キトサン | 甲殻類の殻などに含まれるキチンに由来する。バナナなどの果物や野菜にスプレーして腐るのを防ぐ。 |
シェラック・シェラックロウ | 雌のラックカイガラムシが樹液を摂取した後に分泌する樹脂を精製したもの。コーティングに使われる。 |
焼成カルシウム | ウニ殻、貝殻、サンゴ、ホエイ、骨、卵殻などを焼成して作られるカルシウム化合物。 |
しらこたん白抽出物 | ニシンやサケの白子(精巣)から抽出される特殊なタンパク質。耐熱性菌の増殖を抑える。 |
タウリン | 魚類または動物の肉や臓器から抽出される。 |
胆汁末 | 動物の胆汁が由来のコール酸、デソキシコール酸。 |
動物性ステロール | 魚油、またはラノリン(羊毛脂)が由来のコレステロール。 |
トランスグルタミナーゼ | 動物由来と微生物由来がある。 |
トリプシン | 動物由来と微生物由来があるが、最も一般的な供給源は豚や牛の膵臓。 |
パンクレアチン | 豚や牛の膵臓から採取される消化酵素。 |
ヒアルロン酸 | 鶏のトサカや動物の結合組織などから抽出される。 |
フィターゼ | 牛や羊などの反芻動物の腸内に存在する細菌から生成される。 |
プロテアーゼ | 動物、植物、微生物などによって生成される。 |
プロポリス抽出物 | ミツバチが植物から集めた樹脂を自ら出す分泌物と混ぜて作る樹脂製混合物。 |
L-プロリン | 主な供給源は、肉、魚、乳製品。 |
分別レシチン | 植物レシチン、または卵黄レシチンから生成される。 |
ペプシン | 豚、牛、羊などの動物の胃から採取される酵素。 |
ヘム鉄 | 肉、魚、家禽などの動物、カキ、ムール貝、アサリなどの魚介類が供給源になっている。 |
ホスホジエステラーゼ | 動物、植物、微生物などから生成される。 |
ホスホリパーゼ | 動物、植物、微生物などの供給源に由来する酵素。 |
ポリフェノールオキシダーゼ | 動物、植物、微生物などの供給源に由来する酵素。 |
未焼成カルシウム | 貝殻、真珠、サンゴ、骨、卵殻を乾燥して作るカルシウム塩。 |
ミツロウ | ミツバチの腹部にある蝋腺から分泌される物質で作られた巣を、加熱圧縮した後にろ過したもの。 |
ムラミダーゼ | 動物の体液に含まれる抗菌特性を持つ天然酵素。 |
ラクトパーオキシダーゼ | 牛乳に含まれる酵素。 |
ラクトフェリン濃縮物 | ホエイ(乳清)から作られる。 |
ラック色素 | ラックカイガラムシの分泌液から作られる。 |
ラノリン | 羊の皮脂腺から分泌されるワックス状の物質。 |
卵黄レシチン | 卵黄から抽出される乳化剤。 |
リゾチーム | 通常は鶏の卵白に由来するが、植物由来や合成のものもある。 |
リパーゼ | 子牛、子羊、子ヤギの舌から抽出される酵素。 |
レンネット | 子牛の胃袋から採取された消化酵素。 |
③ 動物由来成分が含まれた天然香料
動物から採取した天然の物質で、食品に香りを付ける目的で使用されるものです。
添加物名 | 由来 |
---|---|
アンバーグリス・竜涎香 | マッコウクジラの腸内で生成された後に排出されるワックス状の可燃性物質。甘い香りと土のような香りがする。 |
カストリウム・海狸香 | ビーバーの肛門近くにある香嚢から分泌される香り成分。 バニラ、ストロベリー、ラズベリーのような香りがする。 |
シベット・霊猫香 | ジャコウネコの生殖器近くの香腺嚢から分泌される腺分泌物。ジャコウネコにコーヒーの実を食べさせて、糞として排出させたものが「コピ・ルアク」。 |
ムスク・麝香鹿 | ジャコウジカの生殖器周辺にある臭腺から採取する腺分泌物。樹のような土のような野性的な香り。 |
④ 動物由来成分が含まれた一般飲食物添加物
一般に飲食に供されており、添加物として使われるものです。
添加物名 | 由来 |
---|---|
イカスミ色素 | コウイカ科モンゴウイカの墨袋から作られる。 |
カゼイン | 牛乳に含まれるタンパク質。ヴィーガン対応のはずの植物性チーズやマーガリンなどに含まれている場合があるので注意。 |
コラーゲン | 脊椎動物の繊維状タンパク質。牛、鶏、豚、魚などの動物の皮膚、骨、靭帯、結合組織などから作られる。 |
ゼラチン | 牛や豚の屠殺場からでた廃棄物(皮、骨、蹄、結合組織)から作られる凝固剤。 |
乳酸菌濃縮物 | 乳酸菌を培養したあと濃縮し、凍結または乾燥したもの。 |
ホエイソルト | ホエイ(乳清)から作られる。 |
卵白 | 鶏卵が由来のタンパク質。 |
レンネットカゼイン | 牛乳から製造されるタンパク質の一種。 |
ヴィーガンが避けるべきサプリや栄養補助食品

サプリメントや栄養補助食品には、数多くの動物性原料が使われています。
購入する前に原材料名をよく読んで、以下の名前の原料が含まれていないかご確認ください。
添加物名 | 由来 |
---|---|
コラーゲン | 繊維状のタンパク質。動物(牛、鶏、豚、魚)の皮膚、骨、靭帯、結合組織などから生成される。 |
コンドロイチン | 牛、豚、サメなどの軟骨から作られる。 |
グルコサミン | 甲殻類(カニ、ロブスター、エビ)の外殻から作られる。 |
エラスチン | 牛の首の靱帯や大動脈に含まれているタンパク質。コラーゲンに似ている。 |
クレアチン | 動物(牛、鶏、豚)の骨、皮膚、結合組織などから製造される。 |
ケラチン | 動物(牛、鶏、豚、魚)の角、蹄、骨、皮膚、羽、結合組織などから生成される。 |
ヒアルロン酸 | 鶏のトサカ、動物のへその緒、関節周囲の体液、結合組織などから抽出される。 |
プラセンタ | 屠殺した雌の牛、豚、鹿などの子宮から製造される。 |
コロストラム | 出産したばかりの乳牛が出す初乳を原料にして作られる。 |
リパーゼ | 子牛や子羊の胃と舌腺から採取した消化酵素。 |
ペプシン | 豚の胃から採取される凝固剤。 |
タウリン | 牛の胆汁から採取される。 |
核酸 | サケの白子(精巣)由来。 |
尿素・カルバミド | 通常は合成だが、動物の尿やその他の体液に由来している場合もある。 |
プロポリス | ミツバチが植物から集めた樹脂を自ら出す分泌物と混ぜて作る樹脂製混合物。 |
ロイヤルゼリー | 若いメスのミツバチが花粉や蜜を食べて体の中で分解合成し、咽頭線から分泌する物質。 |
ビーポレン | ミツバチが蜜を採取しているときに体に付着した花粉を足で集め、口から唾液の酵素を出してそれと混ぜて団子状にしたもの。 |
ホエイ(乳清) | チーズの製造工程で、牛乳を凝固させて濾した後に残る液体。 |
ラノリン | 羊の皮脂腺から分泌されるワックス状の物質。 |
ビタミンD3 | 羊の皮脂腺から分泌されるラノリンや、魚の肝油から製造される。 |
オメガ3 | カタクチイワシ、サケ、タラなどの脂の多い魚から抽出される必須脂肪酸。 |
メチオニン | 卵白とカゼインから生成される。 |
レチノール・ビタミン A | 卵黄、バター、サメ肝油、タラ肝油などから作られる。 |
炭酸カルシウム | 鶏卵の殻や貝殻から作られる。カルシウムサプリの原料として使われる。 |
骨粉 | 砕いた動物の骨から作られる。 カルシウムのサプリメントとして使用される。 |
アラキドン酸 | オメガ6脂肪酸。肉、魚、卵、乳製品などから生成される。 |
L-システイン | 牛の角、動物の毛、鶏やアヒルの羽毛などから生産されるアミノ酸。 |
シスチン | 合成の場合もあるが、卵、牛乳、ホエイ、豚肉などから製造される場合もある。 |
チロシン | 牛乳から生成される。 |
キトサン | カニやエビなどの甲殻類の殻に含まれる繊維。 ダイエットサプリに使われる。 |
ビオチン | 牛乳由来のものと、酵母由来のものがある。 |
シルクパウダー | 蚕の生糸を粉砕して作る。 |
リカルデント | 牛乳のタンパク質が由来。 |
タラ肝油 | タラの肝臓から抽出された脂肪油。 |
サメ肝油 | 深海ザメ、ウバザメ、ツノザメの肝臓から抽出された油。 |
タートル油 | アオウミガメの体脂肪から抽出した油。 |
すっぽん油 | すっぽんの体脂肪から抽出した油。 |
グリセリン | 脂肪酸から作られるアルコールで無色透明の液体。動物性由来、植物性由来、合成の3種類あるが、原材料表示にはどれが使われているか書かれていない。動物由来のグリセリンは、屠殺場から出る廃棄物の脂肪が原料。 |
カプリル酸 | 液体の脂肪酸で、動物性(牛乳・ヤギ乳由来)と、植物性(パーム油・ココナッツ油由来)がある。 |
ヴィーガンが注意すべき「醸造に使用される」動物由来の原料

多くのビールやワインの製造工程で、動物由来の原料が使用されています。
添加物名 | 由来と役割 |
---|---|
ゼラチン | 牛や豚の腱、皮膚、骨、靭帯などを煮て抽出したもの。ビールやワインを清澄するために使用される。 |
カゼイン | 牛乳のタンパク質。主に白ワインやシェリーの清澄に使用される。 |
アイシングラス(魚の浮き袋) | 魚由来のゼラチン。ビールやワインを清澄するために使用される。 |
アルブミン | 卵白に含まれる成分。ワインの清澄に使われる。 |
キトサン | カニやエビなどの甲殻類が由来の化合物。ワインの防腐剤として使用される。 |
骨炭 | 粉砕した牛の骨を炭化した多孔質の粒状物質。酒類をろ過するときにフィルターとして使用される。 |
飲みたいアルコールがヴィーガン対応かどうか調べるときには、Barnivore.comがおすすめです。
「Is your booze vegan? (そのお酒はヴィーガン?)」の下の検索窓に、アルコールの銘柄を入力(英語で)して検索します。「○○ is Vegan Friendly」となっていたらそのアルコールはヴィーガンです。
アルコールの種類で検索したい場合は、グローバルメニューから選びます。表示された銘柄の横の四角が緑色なら「ヴィーガン」、赤色なら「動物性原料使用」、黄色なら「不明」を表わしています。
5万種類以上のアルコールを調べることができ、随時更新もされているので安心です。
ヴィーガンが避けるべき「E番号」の食品添加物

E番号とは、欧州連合内で使用される食品添加物の分類番号です(E番号のEはEuropeのE)。海外からの輸入食品の原材料欄には、E番号が記載されています。
E番号の添加物には、動物由来、植物由来、合成のものがあり、ヴィーガンに適しているのは植物由来と合成の添加物です。
以下にご紹介しているE番号は、「動物由来のもの」または「動物由来なのか植物由来なのか原材料名には表示されないもの」です。
商品にこれらのE番号がある場合は、購入を控えるか、購入前に製造元に確認してください。
*E番号の後ろの「●」は、確実に動物性由来の原料を使用しているという意味です。
E100~199:着色料
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E101 | リボフラビン・ビタミンB2 | 黄色の着色料。牛乳・卵由来のものと、酵母・微生物由来のものがある。 |
E104 | キノリンイエロー | 黄色の着色料。ゼラチンが含まれている可能性がある。 |
E120● | コチニール色素 | 赤色の着色料。 サボテンに寄生するコチニールカイガラムシの雌を潰して抽出したもの。合成の「赤色 40号(アルラレッドAC)」ならヴィーガンもOK。 |
E124 | ポンソー4R・コチニールレッドA | 赤い着色料。通常は合成化合物から作られるが、コチニールカイガラムシを使って作る場合もある。 |
E153 | カーボンブラック・植物炭末色素 | 黒い色の着色料。「カーボンブラック」と記載されている場合は動物由来。「植物炭末色素」と記載されている場合は植物由来。 |
E161g | カンタキサンチン | オレンジ色の着色料。通常は植物由来だが、魚や無脊椎動物から作られる場合もある。 |
E170● | 炭酸カルシウム | 白色の着色料。貝殻や鶏卵の殻を粉砕して作られる。 |
E200~299:保存料・pH 調整剤
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E252 | 硝酸カリウム | 天然由来の場合と、屠殺場の廃棄物が由来の場合がある。 |
E270 | 乳酸 | 細菌発酵の原料にトウモロコシやビーツを使用する場合と、牛乳由来のホエイ(乳清)を使用する場合がある。 |
E300~399:酸化防止剤・pH 調整剤・乳化剤
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E304 | パルミチン酸アスコルビル | 通常パルミチン酸は植物性脂肪から作られるが、動物性脂肪から作られる場合もある。 |
E322 | レシチン | 卵黄由来と大豆油由来があるので、どちらが使われているか確認が必要。 |
E325 | 乳酸ナトリウム | トウモロコシ、ビート、ホエイ(乳清)などの細菌発酵によって生成された乳酸を中和して作られるナトリウム塩。 |
E326 | 乳酸カリウム | 乳酸を中和して作られるカリウム塩。乳酸の原料にホエイ(乳清)が使われている場合がある。 |
E327 | 乳酸カルシウム | 乳酸と炭酸カルシウムから生成されるカルシウム塩。乳酸の原料にホエイ(乳清)が使われている可能性がある。 |
E328 | 乳酸アンモニウム | 乳酸由来のアンモニウム塩。乳酸の原料にホエイ(乳清)が使われている場合がある。 |
E329 | 乳酸マグネシウム | 乳酸由来のマグネシウム塩。乳酸の原料にホエイ(乳清)が使われている可能性がある。 |
E400~499:増粘剤・安定剤・乳化剤
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E415 | キサンタンガム | 製造工程で鶏卵リゾチーム(酵素)やホエイ(乳清)が使用される場合がある。 |
E422 | グリセリン | 動物性脂肪(血液や脂肪組織)から作られるものと、植物性油(大豆油など)から作られるものがある。 |
E430 | ステアリン酸ポリオキシエチレン(8) | ステアリン酸の製造に動物性脂肪が使われている可能性がある。 |
E431 | ステアリン酸ポリオキシエチレン (40) | ステアリン酸の製造に動物性脂肪が使われている可能性がある。 |
E432 | ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート:ポリソルベート20 | 製造に使用される脂肪酸には、植物由来と動物由来がある。 |
E433 | ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン: ポリソルベート80 | 製造に使用される脂肪酸には、植物由来と動物由来がある。 |
E434 | ポリオキシエチレン(20)モノパルミチン酸ソルビタン:ポリソルベート40 | 製造に使用される脂肪酸には、植物由来と動物由来がある。 |
E435 | ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸ソルビタン:ポリソルベート60 | 製造に使用される脂肪酸には、植物由来と動物由来がある。 |
E436 | ポリオキシエチレン (20) トリステアリン酸ソルビタン:ポリソルベート65 | 製造に使用される脂肪酸には、植物由来と動物由来がある。 |
E441● | ゼラチン | 牛や豚の屠殺場からでた廃棄物(皮、骨、蹄、結合組織)から作られる。 |
E442 | リン脂質アンモニウム | 動物性脂肪由来のグリセリンを使用して作られる場合がある。 |
E445 | ウッドロジングリセロールエステル | 動物性脂肪由来のグリセリンを使用して作られる場合がある。 |
E469● | カゼインナトリウム | 牛乳由来の乳タンパク質カゼインから作られている。 |
E470a | 脂肪酸ナトリウム、カリウム、カルシウム塩 | 動物由来の脂肪酸が使われている可能性がある固化防止剤。 |
E470b | 脂肪酸マグネシウム塩 | 動物由来の脂肪酸が使われている可能性がある固化防止剤。 |
E471 | 脂肪酸モノグリセリド・ジグリセリド | 製造に動物性脂肪のグリセリンが使われている可能性がある。 |
E472a | 酢酸脂肪酸エステル | 製造にグリセリンを使用するため、動物性脂肪が含まれる場合がある。 |
E472b | 乳酸脂肪酸エステル | 製造にグリセリンを使用するため、動物性脂肪が含まれる場合がある。 |
E472c | クエン酸脂肪酸エステル | 製造にグリセリンを使用するため、動物性脂肪が含まれる場合がある。 |
E472d | 酒石酸脂肪酸エステル | 製造にグリセリンを使用するため、動物性脂肪が含まれる場合がある。 |
E472e | モノ・ジアセチル酒石酸脂肪酸エステル | 製造にグリセリンを使用するため、動物性脂肪が含まれる場合がある。 |
E472f | 混合酢酸エステル・酒石酸エステル | 製造にグリセリンを使用するため、動物性脂肪が含まれる場合がある。 |
E473 | スクロース脂肪酸エステル | 製造に動物性脂肪のグリセリンが使われている可能性がある。 |
E474 | スクログリセリド | 砂糖と脂肪から製造され、この脂肪が動物性の場合がある。 |
E475 | ポリグリセリン脂肪酸エステル | 製造に動物性脂肪が使われている可能性がある。 |
E476 | ポリリシノール酸ポリグリセロール | 製造に動物性脂肪が使われている可能性がある。 |
E477 | プロパン-1、2-ジオール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル | 製造に動物性脂肪が使われている可能性がある。 |
E478 | グリセロール・プロパン-1 乳酸脂肪酸エステル | 動物由来の脂肪(豚肉を含む)が使用されている場合がある。 |
E479b | 熱的酸化大豆油とグリセリン脂肪酸エステルの混合物 | 動物由来の脂肪酸を使用している場合がある。 |
E481 | ステアロイル-2-乳酸ナトリウム | 原料にホエイ(乳清)や動物性脂肪が使われている場合がある。 |
E482 | ステアロイル-2-乳酸カルシウム | 原料にホエイ(乳清)や動物性脂肪が使われている場合がある。 |
E483 | 酒石酸ステアリル | 原料に動物性脂肪が使われている場合がある。 |
E484 | クエン酸ステアリル | 原料に動物性脂肪(豚肉を含む)が使用されている場合がある。 |
E491 | ソルビタンモノステアレート | 通常は合成だが、動物性脂肪が含まれている可能性もある。 |
E492 | ソルビタントリステアレート | 通常は合成だが、動物性脂肪が含まれている可能性もある。 |
E493 | ソルビタンモノラウレート | 通常は合成だが、動物性脂肪が含まれている可能性もある。 |
E494 | ソルビタンモノオレエート | 通常は合成だが、動物性脂肪が含まれている可能性もある。 |
E495 | ソルビタンモノパルミテート | 通常は合成だが、動物性脂肪が含まれている可能性もある。 |
E500~599:pH調整剤・固化防止剤
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E526 | 水酸化カルシウム | 通常は天然塩と石灰石に由来するが、貝殻が由来の場合もある。 |
E542● | 骨リン酸塩 | 牛や豚などの動物の骨を燃やして精製した灰から作られる、白い粉状の物質。 |
E570 | ステアリン酸 | 動物由来の場合は牛、豚、羊などの脂肪から。植物由来の場合はカカオバターやシアバターなどの植物油から作られる。 |
E571 | フェロシアン化ナトリウム | 原料の由来がはっきりしない混合添加物。動物性原料が含まれている可能性がある。 |
E572 | ステアリン酸マグネシウム・ステアリン酸カルシウム | 通常は合成だが、動物性脂肪が含まれている場合もある。 |
E573 | エチレンジアミン四酢酸 (EDTA) | 原料の由来がはっきりしない添加物。動物性原料が含まれている可能性がある。 |
E585● | 乳酸鉄 | ホエイ(乳清)を使用して作られる。発色剤の役割もある。 |
E600~699:調味料
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E626 | グアニル酸 | 通常は酵母由来だが、魚由来の場合もある。 |
E627 | グアニル酸二ナトリウム | 酵母や海藻由来のものと、魚由来のものがある。 |
E628 | グアニル酸カルシウム | 魚が含まれている可能性がある。 |
E629 | グアニル酸カルシウム | 魚が含まれている可能性がある。 |
E630● | イノシン酸 | 動物や魚を原料にして作られる。 |
E631● | イノシン酸ナトリウム | 動物や魚を原料にして作られる。 |
E632● | イノシン酸二カリウム | 動物や魚を原料にして作られる。 |
E633● | イノシン酸カルシウム | 動物や魚を原料にして作られる。 |
E634● | 5′-リボヌクレオチドカルシウム | 動物や魚を原料にして作られる。 |
E635● | 5′-リボヌクレオチド二ナトリウム | 動物や魚を原料にして作られる。 |
E636 | マルトール | 通常は樹皮と麦芽から作られるが、牛乳(乳糖)と麦芽を使用して作られる場合もある。 |
E637 | エチルマルトール | マルトールから製造されるため、牛乳(乳糖)が含まれている可能性がある。 |
E640● | グリシン ・グリシンナトリウム塩 | 通常はゼラチン(牛や豚の屠殺場からでた廃棄物の皮、骨、蹄、結合組織から作られたもの)を原料に製造される。 |
E900~919:ワックス・光沢剤
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E901● | ミツロウ・ビーワックス | ミツバチの腹部にある蝋腺から分泌される物質。 |
E904● | シェラック | 雌のラックカイガラムシが分泌する樹脂。 |
E913● | ラノリン | 羊の皮脂腺から分泌されるワックス状の物質。 |
E920~929:品質改良剤
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E920● | L-システイン | 牛の角、動物の毛、鶏やアヒルの羽毛などから生産されるアミノ酸。パン生地の改良剤として使われる。 |
E921● | L-シスチン | 牛の角、動物の毛、鶏やアヒルの羽毛などから生産されるアミノ酸。パン生地の改良剤として使われる。 |
E950~969:甘味料
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E966● | ラクチトール | 牛乳に含まれる乳糖から生成される糖アルコール。 |
E1100~1599:追加化合物
E番号 | 添加物名 | 由来 |
---|---|---|
E1000● | コール酸 | 牛から抽出される胆汁酸。 乳化剤として使われる。 |
E1105● | リゾチーム | 卵白に含まれる酵素。防腐剤として使われる。 |
E1518 | トリアセチン | 製造に動物性脂肪が使用されている可能性がある。保潤剤として使われる。 |
まとめ:商品に含まれている原料や添加物が何由来か分からないときは買わない

今回は、ヴィーガンが気をつけるべき「動物由来の原料と食品添加物」について解説しました。
原材料表示を読んでもよくわからず、ヴィーガンに適しているのかどうかはっきりしない場合は、「買わない」という選択肢があります。その行為が動物性のものを避ける一番確かな方法です。
どうしてもその商品が食べたい!その商品じゃなくちゃ嫌なんだ!というとき以外は、そっと棚に戻してください。
そのとき分からなかった原料や添加物の名前はメモしておいて、あとでネットで調べたり、製造元に問い合わせて、何由来の成分なのかを確認します。
このようにしてヴィーガンは、商品に使われている原材料を一つ一つ確かめながら、知識を増やしていくのです。
「動物由来の原料や添加物を間違って口にしないためには、加工食品やサプリなどの人工的なものを利用しなければいい」という意見もあります。確かに、野菜や果物、豆やナッツなどの自然食品だけを食べていれば、動物由来成分に出会うことはありません。
しかし忙しい現代、加工食品やサプリは人々の食生活や健康をサポートしてくれる存在です。そのため「完全に利用しない」という選択はなかなかできません。
そこで、今回ご紹介した「動物由来の原料・食品添加物一覧」をお使いいただき、商品の原材料表と照らし合わせて、ヴィーガンに適した加工食品やサプリを選び出してみてください。
最初は覚える原料や添加物の数が多すぎてパニックになりますが、毎回調べているうちにだんだんと頭に入ってきます。初めは根を摘めずに、ゲーム感覚で「ヴィーガン商品かそうでないか」を調べてもらえたらと思います。

ヴィーガンは一日にして成らず。毎日コツコツ学んでいこう!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。