
生姜焼きは日本の家庭料理の一つで、仕事や学校で疲れた日や、あまり食欲がない日などにおすすめの一品です。
生姜には疲労回復効果があり、その風味は食欲を刺激してくれるので、夏の暑さに疲れた体にももってこいの料理となっています。
そんな魅力的な生姜焼きですが、ヴィーガンは通常の生姜焼きを楽しむことはできません。豚肉が使われているからです。
そこで今回は、ヴィーガンでも安心して楽しめる「高野豆腐を使った生姜焼き」をご紹介します。
高野豆腐には程よい弾力があり、噛み応えもあるので、満足感を味わっていただけると思います。
生姜の効いた香ばしい香りの「生姜焼き」を、ぜひご堪能ください!

- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
高野豆腐の生姜焼きの作り方
【高野豆腐の生姜焼きの作り方(2人分)】
- 高野豆腐:半分のものなら8個、一枚のものなら4個
- 片栗粉:大さじ3
- 黒コショウ:小さじ1/2
- ガーリックパウダー:小さじ1/2
- 昆布だし:小さじ1/2
- こめ油:大さじ5
- 玉ねぎ:2個
- 醤油:大さじ1.5
- 酒:大さじ2
- 本みりん:大さじ2
- 素焚糖:小さじ2
- 昆布だし:小さじ1
- 水:大さじ2
- すりおろし生姜:大さじ2
作り方① 高野豆腐をふやかして、スライスする

ボールに高野豆腐を入れ、上からたっぷりの水を注いだら、20分置いて戻します。
完全に戻ったら豆腐を軽く絞り、まな板の上で横半分にスライスして2枚にします。
作り方② 玉ねぎをスライスし、生姜をすりおろす

玉ねぎは太めのスライスにし、生姜は大さじ2の分量になるまですりおろします。
作り方③ 高野豆腐をレンジで加熱する

耐熱皿に高野豆腐を8枚(大きい豆腐なら4枚)並べ、大さじ1の水を回しかけたら、ラップをします。600Wで2分(500Wなら2分30秒)加熱し、ラップをしたまま粗熱をとります。残りの豆腐も同じようにして準備します。
冷めるとくっついてしまうので、高野豆腐が重なっていたら離しておきます。
作り方④ 高野豆腐に片栗粉ミックスをまぶす

袋に、片栗粉、コショウ、ガーリックパウダー、昆布だしを入れ、よく振って混ぜます。
高野豆腐を入れたら、袋に空気を入れてパンパンにし、縦に振って片栗粉ミックスを満遍なくまぶします。
作り方⑤ 高野豆腐を揚げ焼きする

こめ油をフライパンに熱し、高野豆腐を入れて両面を揚げ焼きします。かるくキツネ色がついてきたらOKです。
もしフライパンに油が足りなくなってきたら、足しながら揚げ焼きしてください。ここで油をケチってしまうと粉っぽくなってしまいます。
重ならないようにして、お皿に取り出しておきます。
作り方⑥ 玉ねぎと高野豆腐を生姜だれで炒める

小さなボールに生姜だれの材料(醤油、酒、みりん、素焚糖、昆布だし、水、生姜)を入れて、よく混ぜておきます。
同じフライパンに大さじ1の油を入れて(フライパンに大さじ1くらいの油が残っている場合は入れません)熱し、玉ねぎを炒めます。
玉ねぎが透明になってきたら高野豆腐を戻し、生姜だれを回しかけて強火で沸騰させます。
たれを絡めながら炒め、汁気がなくなるまで煮詰めます。
お皿に盛り付けて、生姜焼きの油っこさを和らげてくれる「乱切りきゅうり漬け」を添えたら完成です。
【乱切りきゅうり漬けの作り方(2人分)】

- きゅうり:2本
- 酢:大さじ2
- 醤油:大さじ1
- 自然塩:小さじ1/2
- 黒コショウ:小さじ1/2
- 素焚糖:小さじ1
- 昆布だし:小さじ1
- ニンニクスライス:一片(お好みで)
- きゅうりは洗って両ヘタを切り落とし、ピーラーで何ヶ所か皮を剥いて、一口大に乱切りします。
- 袋にきゅうりを入れ、酢、醤油、塩、コショウ、素焚糖、昆布だし、ニンニクを加えて全体に味がなじむように軽く揉み、30分くらい冷蔵庫で冷やします。
- 盛り付けて完成です。
まとめ:疲れて食欲がないヴィーガンは、高野豆腐の生姜焼きを作ってみよう!

高野豆腐は、たった1枚に 8.2g ものタンパク質を含有する「高タンパク質食品」なので、ヴィーガンの方には積極的に食べてほしい食材です。
スポンジのような食感が敬遠されがちですが、料理の仕方次第では「肉の代わり」として大活躍してくれます。
ぜひキッチンに常備して、疲れたときや食欲のないときなどに、ヴィーガンパワーを取り戻す「生姜焼き」のメイン素材としてご活用ください。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。

玉ねぎと一緒にきのこ(特にエリンギ)を炒めても、食感が加わって美味しいよ。試してみてね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。