【ナスと厚揚げのかば焼き風】夏バテに負けない!ヴィーガンの土用の丑の日レシピ

ナスと厚揚げのかば焼き風

うなぎは栄養価が高く、精力がつく食べものとされ、夏の暑い季節に栄養補給や夏バテ解消のために食べるという習慣が、江戸時代から続いています。

今では夏の風物詩となった「うな重」ですが、ヴィーガンはその甘くて香ばしい味を恋しく思うこともあるのではないでしょうか?

大丈夫です。ヴィーガンには「ナス」と「厚揚げ」があります!

ナスには体内の熱を放出し、夏の弱った胃腸を整え、汗で失われたミネラルを補給する作用があり、厚揚げには筋肉の疲労を回復し、エネルギー代謝を助け、体力を維持する作用があります。

つまり、ナスと厚揚げを夏の暑い時期に食べることは、栄養補給や夏バテ解消に効果的なのです!

今回は、そのナスと厚揚げを使った「ナスと厚揚げのかば焼き風」をご紹介します。

土用の丑の日には、うなぎの命を奪わない、うなぎに優しい「ヴィーガンかば焼き」を、ぜひご賞味ください!

この記事を書いた人
菜食双子
双子
  • 料理人
  • ヴィーガン歴15年以上
  • NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
目次

ナスと厚揚げのかば焼き風の作り方

【ナスと厚揚げのかば焼き風の材料(2人分)】

  • こめ油:大さじ3
  • ナス(長いもの):4本
  • 厚揚げ:2枚
  • 醤油:大さじ1.5
  • 素焚糖:大さじ2
  • 酒:大さじ2
  • 本みりん:大さじ2
  • 大葉の千切り:適量
  • 生姜の千切り:適量
  • 山椒の粉:適量

作り方① ナスを縦半分に切り、隠し包丁を入れる

ナスの両面に隠し包丁を入れる
アク抜きはしなくても大丈夫です

ナスはヘタを取って縦半分に切り、皮面に幅2ミリの隠し包丁を入れます。実の方にはフォークを使って5ミリ深さの筋をつけます。

作り方② 厚揚げをスライスする

油揚げをスライスする
包丁を斜めにして切ります

厚揚げを1.5センチ厚さに削ぎ切りします。

作り方③ ナスを焼く

ナスを油で焼く
形が崩れやすいので、裏返すときはフライ返しを使います

フライパンに油とナスを入れて、ナスを転がしながら両面に油を絡ませます。このとき火はまだつけていません。

ナスの皮面を下にし、油が跳ねるので蓋をしてから中火にかけます。3~4分経って皮がいい感じに焼けてきたらひっくり返してもう片面も焼き、これを繰り返しながら両面にしっかりと火を通します。

作り方④ ナスと厚揚げを、かば焼きのたれで煮込む

ナスと厚揚げをかば焼きだれで煮る
照りが出てくるまで煮詰めます

小さなボールに、かば焼きのたれの材料(醤油、素焚糖、酒、みりん)を入れ、よく混ぜ合わせておきます。

焼いているナスの横に厚揚げを置いて、上から準備した「たれ」を回しかけます。ジュ―ッと飛び散る場合があるのでご注意ください。

一度沸騰させてから弱火にし、たれが煮詰まってとろみが出てきたらOKです。

器に盛りつけ、千切りの大葉と生姜を飾り、ナスに山椒の粉を振りかけたら出来上がりです。

まとめ:土用の丑の日は、うなぎじゃなくてナスと厚揚げを食べよう!

ナスのかば焼きのアップ画像

日本には、「土用の丑の日に『う』の付くものを食べると健康に良い」という言い伝えがあり、これに習うことで無病息災や精気を養うとされています。

江戸時代の蘭学者、平賀源内もこの風習を利用して「うなぎ」を流行らせ、低迷していたウナギ屋の夏の売り上げに貢献しました。

ヴィーガン対応の「う」のつく食べものには、消化が良くて胃に優しい「うどん」、クエン酸を含み、疲労回復作用のある「うめぼし」、水分やカリウムが豊富で、体を冷やす効果のある「うり」などがあります。

そこで、ヴィーガンの土用の丑の日には、うなぎ代わりの「ナスと厚揚げのかば焼き風」と、梅干しときゅうりを乗せた冷やしうどんを召し上がってみてはいかがでしょうか。

ぜひ、日本の食文化も守り尊重しつつ、ヴィーガンのやり方で伝統を楽しんでいきましょう!

これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。

双子

重箱にご飯を盛り、ナスのかば焼きを重ねたら、うな重みたいな雰囲気が出るよ。試してみてね!

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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