ナスのアチャール(Brinjal pickle)は、ナスを油と香辛料で炒めたあと、レモン汁を加えて仕上げるインドの伝統的なピクルスです。
完全にヴィーガン対応のアチャールは、スパイシーで酸味があり、特にカレーの付け合わせとして人気があります。
ちなみにアチャールという言葉は、日本の「あちゃら漬け」と同じく、ポルトガル語の「achar(漬物、ピクルス)」に由来しているそうです。
今回ご紹介するナスのアチャールには「秋ナス」を使っているのですが、秋ナスは夏ナスに比べてアミノ酸や糖分が多く、甘味と旨味が増しています。そのため秋ナスでアチャールを作ると、より濃厚で味わいの深い一品に仕上がるのです。
ヴィーガンカレーの付け合わせとしてはもちろん、ヴィーガンごはんの箸休めとして、スパイシーで酸味のあるアチャールはおすすめです。
ぜひ漬物と同じ感覚で、「ナスのアチャール」をヴィーガンの献立に取り入れてみてください。
- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
ナスのアチャールの作り方
【ナスのアチャールの材料(2~4人分)】
- ナス:5~6本
- 自然塩(ナスの水出し用):小さじ1
- エクストラバージンオリーブ油:大さじ3
- マスタードシード:大さじ1
- ベイリーフ:1枚
- ニンニク:1かけ
- 生姜:1かけ(15g)
- ネギ:1本
- ターメリック粉:小さじ1
- クミン粉:小さじ1
- コリアンダー粉:小さじ1
- パプリカパウダー:小さじ1
- 黒コショウ:小さじ1
- 自然塩:小さじ1/2
- 昆布だし:小さじ1/2
- 素焚糖:大さじ2
- レモン汁:1/4カップ(50g)
- パプリカパウダー(飾り用):適量
- パセリのみじん切り(飾り用):適量
作り方① ナスの水抜きをする
ナスは1センチ厚さの輪切りにします。
塩をまぶして1~2時間おき、水を出します。出てきた茶色い汁は捨ててください。
ナスを水で洗う必要はありません。
作り方② ナスの水気を絞って干す
ナスをギューッと絞って、水分を抜きます。
鉄板や大皿にラップを敷いてナスを重ならないように広げ、日光の当たる窓辺などに2~3時間おいて半生状態に乾燥させます。
作り方③ ナスを油で揚げ焼きする
油を熱したフライパンにナスを入れ、少し色づくまで揚げ焼きしたら、お皿に取り出しておきます。
作り方④ 香味野菜とスパイスを炒める
ニンニクと生姜はすりおろし、ネギはみじん切りにします。
フライパンに残った油を再び熱し、マスタードを入れてパチパチ跳ね始めたら、ベイリーフ、ニンニク、生姜、ネギを入れて、ネギが透明になるまで中火で炒めます。
ターメリック、クミン、コリアンダー、パプリカ、コショウ、塩、昆布だしを加えて、スパイスの香りが立つまで2~3分中火で炒めます。
作り方⑤ 揚げたナスを戻して炒める
ナスをフライパンに戻してよく混ぜ合わせたら、素焚糖とレモン汁を加え、汁気が無くなるまで中火で炒めます。
味を見て足りなければ、塩、コショウ、素焚糖、レモン汁などを足して、好みの味に調整してください。
器に盛り付けて、パプリカとパセリを振りかけたら完成です。
*アチャールは、常温なら3日、冷蔵庫なら1週間保存可能です。
まとめ:スパイシーなナスのアチャールを作って、ヴィーガンの食卓に彩りとパンチをプラスしよう!
甘味と旨味がギュっと詰まった濃厚な風味の秋ナスには、寒い季節にヴィーガンの健康をサポートしてくれる栄養素もたっぷり含まれています。
- ナスニン:癌や生活習慣病の原因となる活性酸素の抑制効果や、コレステロールの吸収を抑える作用があり、寒い季節に向けて体調を整えるのに役立つ。
- カリウム:体内の過剰な塩分を排出してむくみを改善し、寒い時期に起こりやすい体の滞りを解消する。
- コリンエステル:神経系の働きを調節したり、リラックスさせる効果があり、寒い季節のストレス軽減に役立つ。
ナスのアチャールは、カレーはもちろん、ご飯のおかずとして、うどんや素麺の薬味として、パンのトッピングとしてなど、さまざまな料理に活用できます。
栄養満点の常備菜として、ぜひお試しください。秋冬のヴィーガンの体調管理にきっと役立つはずです。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。
同じレシピを使って、「ニガウリのアチャール」を作ることもできるよ。試してみてね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。