ガスパチョとは、スペインのアンダルシア地方の農夫や羊飼いたちが、暑い夏に水分と栄養を補給するために食べていた、冷たいスープのことです。
元はアラビア語の「びしゃびしゃしたパン」に由来し、ニンニク、塩、酢、水を混ぜた汁でパンを湿らせて食べる料理を指していました。
日本ではトマトベースのものが一般的ですが、世界にはさまざまなヴィーガン食材を使ったレシピが存在しています。
今回ご紹介する「きゅうりと豆乳ヨーグルトのガスパチョ」は、水分補給、むくみ解消、疲労回復に役立ち、夏の暑さからくるヴィーガンの体調不良を防いでくれます。
材料をミキサーに入れて混ぜるだけで簡単に作れるので、火を使いたくない暑い夏の日などに、ぜひお試しください。
- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
きゅうりと豆乳ヨーグルトのガスパチョの作り方
【きゅうりと豆乳ヨーグルトのガスパチョの材料(2~3人分)】
- きゅうり:3本
- 赤玉ねぎ:1/4個*普通の玉ねぎで代用可
- 生コリアンダーのみじん切り:大さじ3
- 生ミントのみじん切り:大さじ3
- クルミ:1/4カップ(30g)
- カシューナッツ:1/4カップ(50g)
- 水:1カップ
- 豆乳ヨーグルト:1と1/2カップ
- エクストラバージンオリーブ油:大さじ3
- レモン汁:大さじ3
- 自然塩:小さじ1
- 黒コショウ:小さじ1/2
- 素焚糖:小さじ1
- 豆乳ヨーグルト(飾り用):適量
- エクストラバージンオリーブ油(飾り用):適量
- きゅうりのみじん切り(飾り用):1/2本
- 生コリアンダーの葉(飾り用):適量
作り方① 野菜とナッツを準備する
きゅうりは、1センチの角切りにします。
赤玉ねぎは、みじん切りにします。
コリアンダーはみじん切りにして、大さじ3の分量を作ります。
ミントもみじん切りにして、大さじ3の分量を作ります。
クルミとカシューナッツは、粗く刻みます。
きゅうり1/2本をみじん切りにして、飾り用に用意しておきます。
野菜やナッツを予め細かくしておくと、ミキサーにかける時間が短縮され、摩擦熱によって具材が温まってしまうのを防ぐことができます。
作り方② 野菜とナッツをミキサーで細かくする
ミキサーに、きゅうり、赤玉ねぎ、コリアンダー、ミント、クルミ、カシューナッツ、水を入れ、ジュース状になるまでブレンドします。
作り方③ 豆乳ヨーグルトを加えてブレンドする
豆乳ヨーグルト、オリーブ油、レモン汁、塩、コショウ、素焚糖を加えて、よく混ざるまでさらにブレンドします。
味を見て足りなければ、レモン汁、塩、コショウ、素焚糖などを足して調整します。
器に盛り付けたら、豆乳ヨーグルトを乗せてオリーブ油を回しかけます。きゅうりのみじん切りと生のコリアンダーを飾ったら完成です。
まとめ:きゅうりと豆乳ヨーグルトのガスパチョを食べて、夏のヴィーガンの体調を管理しよう!
95%が水分の「きゅうり」と、植物性乳酸菌たっぷりの「豆乳ヨーグルト」を組み合わせた「きゅうりと豆乳ヨーグルトのガスパチョ」には、以下のような健康効果があります。
- きゅうりと豆乳ヨーグルトに含まれるカリウムには、体内の余分な塩分を排出する利尿作用があるため、むくみの解消や予防に役立つ。
- きゅうりと豆乳ヨーグルトに含まれるビタミンB群が、エネルギー代謝を促進して疲労回復を助け、夏バテを予防する。
- きゅうりの食物繊維と豆乳ヨーグルトの乳酸菌が腸内環境を整え、消化を促進して食欲不振や胃腸の不調を和らげる。
また、ガスパチョは栄養価が高いわりに低カロリーで満腹感を得られるため、ダイエットや体重管理にも適しています。
暑い日にぴったりの「涼しげなヴィーガンスープ」で、この夏を爽やかに快適にお過ごしください。
これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。
きゅうりと豆乳ヨーグルトのガスパチョは、消化もよくて栄養価も高いから、夏風邪をひいたときの栄養補給におすすめだよ!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。