プロフィール

菜食双子|ヴィーガンに移行するあなたを応援するブログ

菜食双子をご訪問頂き、誠にありがとうございます。

菜食料理人の双子と申します。

ニュージーランドの国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業して料理を学びました。

青年時代のすべてをニュージーランドとヴィーガンの聖地であるイギリスで過ごしたため、ヴィーガン思想が骨の髄まで染み込んでいます。

ヴィーガン歴は、15年になります。

「菜食双子」が発信する内容

菜食双子のブログでは、

  • ヴィーガンという生き方に挑戦してみたい人
  • ヴィーガニズムがどんな思想なのか知りたい人
  • ヴィーガン食を作ってみたい人
  • 海外のヴィーガン情報を知りたい人
  • ヴィーガンの環境への影響を知りたい人
  • ヴィーガンの健康効果について知りたい人

に向けて、役立つ情報を発信していきます。

安心してヴィーガンへ移行して頂けるように、丁寧で分かりやすい解説を心がけます。

ブログを始めた理由

ヴィーガンに移行するときに一番苦労するのが、「何をどう食べればいいのか?」ということです。

ヴィーガン食は決して不完全なものではありませんが、いくつか気をつけることがあります。これらの「気をつけること」を知らずに行うと、体に不調が表れヴィーガン移行に失敗してしまいます。

双子は医師でも栄養学の専門家でもありませんが、ヴィーガン歴15年の料理人として、海外の医師や栄養学の専門家による科学的に証明された情報を、料理を通してあなたと共有したいと思っています。

ヴィーガニズムの情報が不足している日本で、「ヴィーガンへの移行」というチャレンジングな選択をしたあなたが失敗することのないように、菜食料理人という立場から応援したいと思い、このブログを始めました。

目指す夢とゴール

地球上の生きとし生ける全ての生命が、種族に関係なく愛と敬意と慈愛でもって扱われ、安心して寿命を全うできる「ヴィーガン世界」を実現するのが、双子の夢であり究極のゴールです。

残念ながら、双子が生きている間に「ヴィーガン世界」を見ることはできません。

「ヴィーガン世界」の実現は、それはそれは果てしなく遠いゴールだからです。

しかし今の時代に「ヴィーガン」という生き方に目覚めた人たちが、世の中に「ヴィーガニズム」という小さな種を蒔き、次の世代が水をやり、その次の世代が肥料を与え、将来大きな収穫となって世論を動かし、いつの日かヴィーガン世界を実現させると信じています。

何百何千年後の未来で過去を振り返ったときに、「動物搾取」が人類史上最大の汚点となっていることを心から願っています。

真実を知って離れるのか・離れないのか

1973年のアメリカで、アーシュラ・K・ル=グウィンによって著された「オメラスから立ち去る者たち(The Ones Who Walk Away from Omelas)」という短編小説があります。

物語の舞台は、幸福と喜びに満ちたユートピア都市「オメラス」。

この活気ある輝かしい都市に暮らす市民は知的で洗練されており、都市には王も兵士も司祭も奴隷もおらず、人々は毎日おとぎの国のような幸せを享受していました。

しかし、このオメラスの繁栄と人々の幸福は、一人の子供の苦しみによって確保されていたのです。

その子供は10歳くらい。鍵のかかった、光の射さない小さな地下室に閉じ込められています。

悪臭を放つ床の上は子供の排泄物で汚れ、そこに座り続けている子供のお尻と太ももは化膿してただれています。

子供を訪ねてくる人はほとんどいませんが、ときどきやってくる人には蹴り飛ばされるなどの虐待を受けます。

輝かしい国オメラスは、この一人の不幸な子供の犠牲によって、繁栄と幸福が維持されているのでした。

オメラスの市民は一定の年齢に達すると、この悲惨な真実を知らされます。

ほとんどの人は初めはショックを受けますが、自分たちの幸せと都市の繁栄のためにこの事実を黙認します。

しかし真実を知った一部の市民は、子供の苦しみの上に成り立つ幸福を受け入れることを拒否し、ユートピア都市オメラスから離れ、未知の世界へと歩き出すのでした。

双子はこの物語を読んだとき、ヴィーガンになる人たちの心境ととても似ていると思いました。

家畜動物たちも狭くて薄暗い小屋に閉じ込められ、自らの排泄物にまみれながら飼育されており、農場労働者から日常的に受ける虐待によってできた傷は化膿してただれています。

動物産業はこのような動物たちの犠牲によって利益を享受し、消費者は美味しさによる幸福感を得ているのです。

ヴィーガン活動家の暴露によって動物産業の残酷な実態がつぎつぎと公にされていますが、人々は肉や乳製品の味を諦められずにこの事実を黙認しています。

しかし真実を知った一部の人は、動物たちの苦しみの上に成り立つ産業を支持するのを拒否し、動物を搾取する生き方から離れ、ヴィーガンという未知の世界へと歩き出しているのです。

真実を知って離れる人もいれば、離れない人もいます。

選択は人それぞれですので、誰が正しいとか間違っているとかはありません。

ただ双子は、その「動物を搾取する生き方」から離れることを選んだ人たちが、ヴィーガンという未知の世界で迷わないように、道しるべとして知り得る情報をすべて伝え、微力ながらサポートさせてもらいたいと思っています。

最後に

選択肢が少なかった昔に比べ、今はありとあらゆるヴィーガン食品とヴィーガン商品が販売されています。

それら多くの選択肢から、他の生きものを傷つけることなく殺すことなく作られた食品や商品を選ぶことは、まったく難しいことではありません。

食べる前に「いただきます」と言って、命を捧げてくれた(殺された)生きものに手を合わせれば、自分の中の罪悪感は消えるでしょう。しかし殺された生きものが体験した恐怖と痛みと苦しみは、その一言だけで消えるでしょうか。

今たくさんの企業が智慧を絞り、肉、魚、牛乳、チーズ、卵などの代替え品を開発しています。スーパーでもネットでも、簡単にヴィーガン食品が買えるようになりました。

私たちは、ただそれを選ぶだけでいいのです。例えば牛乳パックに手を伸ばすのをやめて、豆乳に、アーモンドミルクに、オートミルクに、ライスミルクに手を伸ばせばいいのです。

その私たちのちょっとした選択が、人間と生きものが共存共栄できる環境を創り出します。

人間だけが幸せになる世界を平和とは言いません。

地球上の全ての生きものが幸せに暮らせる世の中になって、初めて「世界は平和だ」と言えるのだと思います。

ヴィーガンとは、

動物の権利を守り、

生活のすべてに於いて動物を搾取せず、

動物への残虐な行為を排斥し、

動物を商品や娯楽として扱うことに反対する、

倫理的で道徳的な思想を実践する人

のことであり、単なる動物性食品を食べない人のことではありません。

ヴィーガンという言葉には、「動物たちを人間の支配から解放する」という思想が含まれています。

日本でヴィーガンとして生きていくのは正直言って大変です。アンチもたくさんいます。

それでも「ヴィーガンに移行する」と決めたあなたの選択に、双子は深く敬意を表し、心から感謝申し上げます。

双子の菜食料理人としての知識をあなたに使って頂けるなら、こんなに嬉しいことはありません。

日本でヴィーガンとして暮らすあなたに役立つ情報をお届けすることで、安心してヴィーガン生活を送って頂けるように、日々精進してまいります。

これからも、どうぞよろしくお願い致します。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

菜食双子