【ナスとじゃが芋のインドカレー】ヴィーガンも大満足!夏野菜の旨味たっぷりカレー

ナスとじゃが芋のインドカレー

日本で『カレー』と言えば、小麦粉で作ったルーと、じゃが芋、玉ねぎ、人参、肉を使用して作る「カレーライス」が一般的です。

ですが、ヴィーガンの方にぜひ食べてもらいたいのは、スパイスと多種多様な植物性食材を使って作る「インドカレー」です。

植物性のインドカレーは、野菜から自然な旨味が引き出され、さまざまな効能のあるスパイスと組み合わさることで栄養価が高くなっており、季節の変わり目に体調が揺らぎやすいヴィーガンには特におすすめしたい一品です。

インドカレーに使用されるスパイスには、消化促進、お腹の張り予防、慢性的な痛みの緩和、免疫力の向上、抗菌・抗真菌作用、血糖値の安定など、さまざまな健康効果が期待できるので、ヴィーガンの健康維持に大いに役立ってくれるでしょう。

ナスが美味しい旬の季節に、ぜひ「ナスとじゃが芋のインドカレー」をお試しいただき、残暑を元気に乗り切ってください!

この記事を書いた人
菜食双子
双子
  • 料理人
  • ヴィーガン歴15年以上
  • NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
目次

ナスとじゃが芋のインドカレー

【ナスとじゃが芋のインドカレーの材料(3~4人分)】

  • こめ油:大さじ5
  • ナス:4本
  • じゃが芋:3個
  • 玉ねぎ:1個
  • 生姜(すりおろし):大さじ1/2
  • ニンニク(すりおろし):大さじ1/2
  • カレーパウダー(無塩):大さじ2
  • 自然塩:小さじ1と1/2
  • カットトマト:1パック(390g)
  • 水:1カップ
  • 昆布だし:小さじ1
  • 生コリアンダー(葉だけ):1/4カップ
  • 豆乳ヨーグルト:1カップ
  • レモン汁:大さじ2
  • 生コリアンダー:適量(飾り用)

作り方① 野菜を切る

玉ねぎのみじん切りとニンニクと生姜のすりおろし
左:玉ねぎの粗みじん切り、右:生姜とニンニクのすりおろし
一口大に切ったのナスとじゃが芋
左:塩を振ってアクと水分を除いたナス、右:水に浸けてアクとでんぷんを除いたじゃが芋

玉ねぎは粗みじん切りにし、生姜とニンニクはすりおろします。

ナスはヘタを取って一口大に切ります。小さじ1/4の塩を振って10分置き、アクと一緒に出てきた茶色い水を捨てます。

じゃが芋は皮をむいて一口大に切ります。水に10分間浸けて、アクとでんぷんを取り除いておきます。このとき長時間水に浸けすぎると、水溶性の栄養素(特にビタミンC)が流出してしまうのでご注意ください。

作り方② ナスとじゃが芋を炒める

一口大に切ったナスとじゃが芋を炒める
左:炒めたナス、右:炒めたじゃが芋

熱したフライパンに大さじ1の油を入れ、ナスを加えて軽く焦げ目がつくまで炒めたら、お皿に取り出しておきます。

同じフライパンに大さじ1の油を入れ、じゃが芋を加えて軽く焦げ色が付くまで炒めたら、お皿に取り出しておきます。

作り方③ 玉ねぎ、生姜、ニンニクを炒める

玉ねぎ、ニンニク、生姜を炒める
玉ねぎが透明になって、少し色づいたらOK

同じフライパンに大さじ4の油を入れて熱し、玉ねぎ、生姜、ニンニクを加えて、うっすらとした茶色になるまで強火で炒めます。

使用する油が多いように感じると思いますが、インドカレーは油も『うま味』を作る大切な要素ですので、恐れずにお使いください。

作り方④ カレーパウダーとトマトを加えて炒める

無塩のカレーパウダー
スパイスをただ混ぜるだけで完成!自家製カレーパウダー

ヴィーガン対応のカレーパウダーを購入するときは、「動物性油脂不使用」のものをお選びください。できれば「無塩」のものが、このレシピには向いています。

ただ「カレーパウダー」は、粉状(パウダー)になっているスパイスを混ぜるだけで簡単にできます。いろんな料理の味付けとしても使えますので、自作しておくと便利です。

【カレーパウダーの材料(約1/4カップ分)】

  • コリアンダーシード粉:大さじ2
  • クミンシード粉:大さじ1
  • ターメリック粉:大さじ1/2
  • チリパウダー:小さじ1
  • フェヌグリーク粉:小さじ1
  • フェンネルシード粉:小さじ1
  • マスタードシード粉:小さじ1
  • 黒コショウ粉:小さじ1

作り方:瓶などの容器にすべての材料を入れて蓋をし、よく振って混ぜます。量を作りたい場合は、レシピを倍にしてください。

しっかりと蓋を閉めて、冷暗所で保管してください。

トマトと油が分離するまで炒める
トマトと油を分離させると『うま味』が増します

カレーパウダーと塩を加え、4~5分炒めて香りを出します。

トマトを加えてよく混ぜ、トマトが煮詰まって油と分離するまで、強火でしっかりと炒めます。この「トマトと油を分離させる工程」は重要なので、時間をかけて炒めてください。

もし、お使いの市販のカレーパウダーに塩分が含まれている場合は、加える塩の量を加減してください。

作り方⑤ ナスとじゃが芋を加えて炒める

トマトソースにナスとじゃが芋を加えて炒める
炒めたナスとじゃが芋は柔らかいので、潰さないように注意!

炒めておいたナスとじゃが芋をフライパンに戻し、優しく混ぜながら2~3分強火で炒めます。

作り方⑥ 水、昆布だし、コリアンダーを加えて煮込む

水、だし、コリアンダーを加えて煮込む
コリアンダーが苦手な場合はパセリで代用できます

水と昆布だしを加えて蓋をし、強火で沸騰させたら中火にして15~20分煮込みます。

インドカレーにおける野菜は、柔らかくなればなるほど『うま味』を出してくれるので、じっくりと煮込んでください。

最後にコリアンダーを加えて2~3分煮込み、器に盛りつけます。

作り方⑦ ヨーグルトソースをかける

豆乳ヨーグルトレモンソース
カレーにコクと酸味がプラスされます

ヨーグルトにレモン汁を混ぜてソースを作り、盛りつけたカレーの上にかけます。

お好みで、生のコリアンダーを飾り付けたら完成です。

まとめ:野菜の旨味たっぷりの、ヴィーガン式インドカレーを作ってみよう!

ナスとじゃが芋のインドカレーのアップ画像

この、夏野菜の旨味がギューッと凝縮されたカレーには、ロティ/チャパティ(全粒粉と水で作る薄い無発酵のパン)が一番合いますが、もちろんご飯でも美味しく召し上がっていただけます。

今回は、菜食のインドカレーが初めてという方でも作りやすいように、スパイスを簡略化して控え目にしています。まずはこの略式レシピで、野菜の旨味だけで作るカレーを体験してみてください。

さまざまなスパイスを使って作る「本格的なインドカレー」のレシピも今後公開予定ですので、ぜひご期待ください。

これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。

双子

食べ応えのあるボリューミーなカレーにしたい場合は、茹で豆、大豆ミート、セイタンなどを加えてみてね!

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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