
「ヴィーガン」という言葉だけが急速に広まってしまい、その本質的な意味や価値観への理解が追い付いていない現状があります。そんな中、世界的に活躍する多くの有名人たちが、自身のヴィーガン生活をSNSなどで共有し、さまざまな抗議活動や救助活動に積極的に参加し、ヴィーガニズムの真髄を啓蒙してくれています。
ヴィーガンになる理由は、動物愛護、環境保護、健康増進など多岐にわたりますが、本記事では「動物愛護」の観点からエシカル・ヴィーガンを選択した有名人たちをご紹介します。
彼らの強大な影響力が、ヴィーガニズムへの偏見や誤解を解くきっかけとなり、「新たな価値観の選択肢」が社会に認められていくことでしょう。
これらの有名人たちの素晴らしい才能だけでなく、その慈悲深い人間性にも焦点を当てながら、ヴィーガニズムの真の意味を探ってみてください。
本日はヴィーガン歴15年以上の双子が、「ヴィーガンの有名人」について詳しくご紹介いたします。

- 料理人
- ヴィーガン歴15年以上
- NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
ヴィーガニズムを啓蒙する有名人たち:女性編
ぜひ記事中のリンクに飛んで、動画や関連記事をご覧ください。彼女たちがどんな団体を支援し、どのようなヴィーガン活動をしているかがお分かりいただけます。
リンクによっては表示に時間がかかる場合がございます。ご不便をおかけいたしますが、ご了承いただけますと幸いです。
ルーニー・マーラ
(上映時間:59秒)*自動翻訳機能あり
ルーニー・マーラは、『ドラゴン・タトゥーの女』の「リスベット・サランデル」役で知られる、アメリカ出身の女優です。
物心ついたときから動物が大好きだったルーニーは、両親が肉をやめるのを許してくれなかったため、9歳からベジタリアンを行ったり来たりしていました。
2011年のある日、26歳になった彼女に、何者かが「養豚場への潜入動画」を送ってきます。その残酷な映像を観たルーニーは、次から次へとユーチューブにアップされている潜入動画を観漁り、最終的にヴィーガンになることを決めました。
【ルーニーのヴィーガン活動】
- 2018年、オーストラリアで作成されたヴィーガン・ドキュメンタリー『Dominion(支配)』のナレーションを務め、人間による動物の支配の道徳性と正当性に疑問を投げかけた。
- 2019年、動物愛護非営利団体Animal Equalityの協力の元、2か所の工場畜産場に潜入調査に入り、そこで行われている非人道的な日常を暴露したドキュメンタリー『With My Own Eyes(自分の目で)』を撮影し、農場で屠殺を待つ動物たちの悲惨な現実と、国際社会が動物搾取を断ち切るべき理由を訴えている。
- 2019年、ウェストハリウッドで行われた第9回全米動物権利デーのデモ・マーチ(The National Animal Rights Day)で、「Our planet, Theirs too(私たちの地球は、彼らの地球でもある)」というスローガンが書かれたTシャツを着て、屠殺された動物たちの遺体を抱きかかえながら行進し、家畜産業における虐待を終わらせるための制度改革の緊急性を訴えた。
- 2021年、第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)主催の、深刻化する気候危機から地球を守ることに焦点を当てたオンラインイベントCountdown Global Livestreamで、ホアキン・フェニックスと共に地球規模の緊急事態への解決策として「ヴィーガニズム」を訴えた。
- 2022年、工場畜産の闇を暴露したヴィーガン・ドキュメンタリー『The End of Medicine(医療の終焉)』では、ホアキン・フェニックスと共に製作総指揮を務め、畜産がもたらす「人獣共通感染症」と「パンデミック発生の脅威」に対して警鐘を鳴らしている。
「私は世界の残酷さに加担しない生き方をしたいのです。この世でヴィーガンであること以上に素晴らしい生き方はありません」と語るルーニーは、パートナーでヴィーガン活動家の俳優ホアキン・フェニックスと共にヴィーガン・ムーブメントを牽引し、世界に新たな価値観を啓蒙しています。
パメラ・アンダーソン
(上映時間:1分21秒)*自動翻訳機能あり
パメラ・アンダーソンは、テレビシリーズ『Baywatch(ベイウォッチ)』のC.J.パーカー役で一世を風靡した、カナダ出身の女優です。
パメラがまだ10代だったある日のこと、家の軒先に父親が仕留めてきた鹿の死骸がぶら下がっており、首が落とされた胴体からは血が滴っていました。その光景を目撃した彼女は何日間も泣きつづけ、父親には狩猟を辞めさせ、パメラ自身はヴィーガンに移行しました。
【パメラのヴィーガン活動】
- 2009年、毎年カナダ東海岸沖で行われる、世界最大規模の「アザラシ狩り」の廃止を訴えるキャンペーン「Save the Seals(アザラシを救え)」に参加し、政府にアザラシ漁の終結を迫った。また同年に、ロシアのプーチン大統領に書簡を送り、カナダ産のアザラシ製品の輸入停止を強く求めた。その甲斐もあり、ロシアは2011年にアザラシ製品の輸入を禁止した。
- 2010年、動物愛護団体PETAと共に、メキシコ湾の原油流出事故で避難を余儀なくされた数十匹の犬の救助に協力し、ルイジアナ州からバージニア州の保護施設に移送する費用、避妊去勢手術代、ノミの駆除、地元での里親縁組などの費用を負担した。また、飼い主の事情で捨てられたペットの中から2匹の犬を引き取った。
- 2013年、カナダのニューファンドランド・ラブラドール州を訪れ、カナダアザラシ漁師協会に100万ドルの小切手を提供する代わりに、2015年末までに商業的なアザラシ漁の廃止と狩猟免許制度の取り消しを訴えた。この小切手はアザラシ漁が廃止された場合に、アザラシ漁師に報奨金として支給される予定だったが、協会や地元民はこの提案を拒否した。
- 2015年、ロシアのプーチン大統領に公開書簡を送り、クジラ肉取引に対する措置として、貨物船ウィンター・ベイ(アイスランドから日本へ1,700トンのクジラ肉を輸送する)が、ロシア領海を通過するのを阻止するよう嘆願した。しかし、航行を妨害する法的根拠がないという理由で実行されなかった。
- 2016年、ロサンゼルス統一学区(LAUSD)の学生60万人の学食メニューにヴィーガン食の選択肢の追加を提唱する、生徒主導の「Earth Peace Healthy Freedom Campaign(地球・平和・健康・自由キャンペーン)」を支援し、LAUSDの理事会で演説してヴィーガン食の重要性を訴えた。ヴィーガンメニューは2017年から実施されている。
- 2018年、動物愛護団体PETAを代表してプラダに手紙を送り、コレクションでの毛皮の使用をやめるよう促した。プラダは、2020年春夏コレクションから毛皮の使用をやめることを正式に発表。この決定は、10年以上反毛皮運動を続けてきた動物権利活動家たちにとって大きな勝利となった。
- 2019年、ナホトカ近くの湾で生け捕りされていたシロイルカ、シャチ、クジラを解放し、ロシア海域で野生のシロイルカとシャチを生きたまま捕獲することを禁止した取り組みに対し、ロシアのプーチン大統領に書簡を送り感謝の意を表した。
- 2021年、動物愛護団体PETAと提携し、ブリティッシュコロンビア州と米国の都市で起こった大規模な山火事の避難住民に、救援物資として10,000個の「methane offset starter kits(ヴィーガンミールキット)」を配布し、「このキットは、人間、動物、地球にとって、非常に効果的な救済策」と語った。
- 2021年、当時の英国首相ボリス・ジョンソンに公開書簡を送り、女王近衛兵の帽子に熊の毛皮を使うのをやめ、高級フェイクファー会社ECOPELが製造した本物そっくりの見た目と感触を誇る「フェイク・ベアファー」に切り替えるよう求めた。熊帽子制作には多くの熊が殺されており、ECOPELは英国国防省に2030年までフェイク・ベアファーを無料で無制限に提供すると申し出た。議会への請願もなされたが、合成素材は儀式用帽子の基準を満たしていないと却下された。
- 2022年、動物愛護団体PETA主導の下、テキサスA&M大学の学長に対し、40年間続く成果の見えない研究プログラム「ゴールデンレトリバーを使った筋ジストロフィー実験」を終了するよう公に要請した。この取り組みは成功し、犬を対象とした筋ジストロフィー研究室は2024年で閉鎖となった。このときパメラは、研究室に残っていた実験用の犬をすべて引き取ることを申し出ている。
- 2025年、カナダのバンクーバー島の自宅に有名シェフを招き、一緒にヴィーガン料理を作って家族や友人に振る舞う料理番組『Pamela’s Cooking With Love(パメラの愛の料理)』で司会を務め、ヴィーガン料理の多様性と魅力、ヴィーガンのライフスタイルと価値観を紹介している。
「動物のために何かしら行動をしなければならない」と語るパメラは、「農家は家畜や酪農をやめるべきだし、政府は行動を起こすべきだが、農家と政府が動き出すまでは私たち一人一人が地球と将来の世代を救うために頑張らなくてはならない。ヴィーガンになることは、その道へ向かう大きな一歩となる」とアドバイスしています。
ダニエラ・モネ
(上映時間:1分57秒)*自動翻訳機能あり
ダニエラ・モネは、米国ニコロデオンのドラマ『ビクトリアス』の「トリーナ・ベガ」役で知られる、アメリカ出身の女優です。
ダニエラは5歳のときに家族と訪れた牧場で「ロデオ」を見てトラウマとなり、二度と動物を食べないと決心します。
時が経ち中学生になった彼女は、食品業界の残酷な慣行について暴露した本を読んで動物たちの苦しみに目を開かれ、倫理的かつ思いやりをもって生きるためにヴィーガンへ移行しました。
【ダニエラのヴィーガン活動】
- 2019年、自身の幸せな妊娠と酪農業界における雌牛の強制妊娠を比較した動画『The HARDEST PART about my pregnancy(私の妊娠で最も辛かったこと)』で、出産後すぐに子牛を母牛から引き離す酪農業界の慣習に悲痛な思いを表明し、視聴者に乳製品ではなく植物性の代替品を購入するよう呼びかけた。ちなみに、動画中の映像は、動物権利団体Animal Recovery Missionによる2つの潜入捜査動画『The Biggest Undercover Dairy Investigation in History (史上最大の酪農場潜入捜査)』と『Organic Dairy Animal Abuse Revealed!(オーガニック酪農場で動物虐待が発覚!)』で観ることができる。
- 2020年、動物愛護団体PETA企画の動画『Daniella Monet Thinks Dissection Is Wrong(ダニエラは動物解剖は間違いだと思っている)』で、学校の動物解剖に反対する理由について自身の見解を述べ、動物を救うためにできる簡単なヒントを提供して、動物解剖に代わる「人道的な研究方法」を推奨した。
- 2020年、動物の権利と倫理的な生活への意識を高める活動家としての役割を語った動画『Actress and Activist Daniella Monet Inspires Compassion and Self-Empowerment(ダニエラが思いやりと自己の力を発揮することを促す)』では、自身の経験と活動を共有し、思いやりのあるライフスタイルを実践するよう促している。
- 2020年、「Veganuary(1月の一カ月間、植物主体の食事にチャレンジするキャンペーン)」の応援動画『Daniella Monet – Why My Family Will Never Eat Dairy(私の家族が乳製品を絶対に食べない理由)』で、家族で乳製品フリーのライフスタイルを選んだ理由を語り、母親になったことで乳牛への共感が深まったと述べ、視聴者に乳製品をやめて植物性の代替品に切り替えるよう促した。
- 2022年、動物愛護団体Mercy For Animalsが、スーパーのALDIと提携している養鶏場へ潜入調査を行い、過密で不衛生な環境下で怪我や病気に苦しむ何千羽のひよこの実態を明らかにした動画『Daniella Monet Shares the Story of Rose, a Chick Raised by an ALDI Supplier(ALDIの鶏肉サプライヤーで育てられたひよこローズの物語)』に出演し、ALDIの暴露情報サイト「ALDIUncovered.com」にアクセスして、養鶏場における鶏の扱いの改善を求める行動を起こすよう呼びかけた。
- 2023年、世帯人数、調理スキル、食の好み、食事制限などを入力すると、パーソナライズされた「健康的な植物主体の食事」のプランとレシピの生成、食料品リストとデリバリーサービスの連携、健康と栄養の専門コーチからのサポートなどが受けられるデジタルプラットフォーム「Daniella’s Digest」を開発し、ヴィーガン生活、健康、ウェルネス、持続可能な暮らしに焦点を当てた、支え合うコミュニティを提供している。
- 保護施設から危険にさらされている犬や猫を救出し、動物福祉と保護施設改革の必要性について啓蒙活動を行う非営利動物保護・譲渡団体MO4PAWSのブランド認知責任者(マーケティング)を担当しており、団体の使命と活動を広く配信し、ペット動物の保護と救助、新しい飼い主探しに努めている。
5歳の頃から「思いやりのある選択」を促してきたダニエラは、「誰もが自分の選択を通して、動物たちの命、自分自身、地球に大きな影響を与えることができる」と語っています。
マギー・Q
(上映時間:37秒)*自動翻訳機能あり
マギー・Qは、ドラマ『NIKITA』の「ニキータ」役、ドラマ『サバイバー:宿命の大統領』の「ハンナ・ウェルズ」役などで知られる、ハワイ出身の(アイルランドとベトナムのハーフ)女優です。
マギーの子供の頃の夢は獣医になること。悲惨な状況で生きている動物たちを放っておけないマギーは、道端でケガをしている動物や道に迷っている動物を家に連れて帰り、介抱していました。
1998年のある日、マギーは香港で出会った動物愛護団体PETAの職員から、ファッション、食品、エンターテイメント業界における動物虐待のことや、畜産業界が環境に与える悪影響などについて学びます。そして「動物が大好きと主張しながら、食生活などでは動物を守る選択をしていない自分の行動」に矛盾を感じ、ヴィーガンに移行しました。
【マギーのヴィーガン活動】
- 2005年、食品、衣料、エンターテイメント、科学研究、ペット飼育など、様々な産業において、人間が人間以外の動物に対して行っている搾取と残虐行為を暴いたドキュメンタリー『Earthlings(地球人)』で共同プロデューサーを務め、人間によって引き起こされている苦しみに責任を持ち、ヴィーガン主義など、思いやりのあるライフスタイルを実践するよう促した。
- 2012年、野生動物保護団体WildAidのアンバサダーとして、メキシコのカンクン沖で絶滅危惧種のジンベイザメと幸せそうに泳いでいる画像を配信し、フカヒレスープの需要によって脅かされているサメの窮状を訴えた。
- 2014年、サイを密猟者から守り、違法なサイの角取引と闘う野生動物保護団体Wild Aidが、アフリカ野生動物財団The African Wildlife Foundationと協力して立ち上げた「Stop Using Rhino Horn(サイの角の使用をやめろ)」運動に参加し、40名以上のベトナムの著名人と共にサイの角の使用をやめるよう呼びかけた。ちなみに、サイの角消費の世界二大市場はベトナムと中国。
- 2016年、アフリカゾウを密猟者から守り、違法な象牙取引と闘う野生動物保護団体Wild Aidが立ち上げた社会運動「Join the Herd(象の群れを守ろう)」に参加し、象牙の販売禁止に対する国民の支援を呼びかけた。
- マギーの支援している団体には、香港犬保護団体Hong Kong Dog Rescue、動物愛護慈善団体PETA・Asia、動物アジア財団Animals Asia Foundation、野生動物保護団体Wild Aid、犬猫保護施設Best Friends Animal Society、野生動物保護団体The Sheldrick Wildlife Trustなどがあり、彼らと共同でヴィーガニズムの推進に尽力している。
動物の権利のために活動することが人生の使命の一つであると語るマギーの夢は、「すべての動物たちが自由に生きられること」であり、その夢の実現に向けてカナダや中国、ケニアなど世界中を飛び回ってヴィーガニズムの啓蒙を続けています。
アリシア・シルヴァーストーン
(上映時間:4分11秒)*自動翻訳機能あり
アリシア・シルヴァーストーンは、映画『クルーレス』の「シェール・ホロヴィッツ」役や、Netflix映画『レプタイル』の「ジュディ・ニコルズ」役で知られる、アメリカ出身の女優です。
8歳からベジタリアンだったアリシアは、人間と動物の強い絆を描いたドキュメンタリー『The Witness 2000(ブルックリンの建設業者エディ・ラマが「動物の権利活動家」に変貌を遂げるまでを描いた物語)』を観て感銘を受け、21歳でヴィーガンに移行しました。
【アリシアのヴィーガン活動】
- 2014年、羽毛採取のために、ガチョウやアヒルの羽を生きたままむしり取る羽毛産業の残酷さを告発した動画『Uncover the Cruelty of Down With Alicia Silverstone(ダウンの残酷さを暴く)』に出演し、乱暴に扱われて皮膚を破られた鳥たちが、流血と苦痛に喘ぐ様子を明らかにして、「ダウンの代わりにダウンフリー製品を選び、家族や友人にも勧めることで、この虐待を終わらせることができる」と訴えた。
- 2016年、動物愛護団体PETAの反羊毛キャンペーン「I’d Rather Go Naked Than Wear Wool(ウールを着るくらいなら裸になりたい)」で初ヌードを披露して注目を集め、ウール産業の残酷さを暴露して「ウールを着ることは動物の苦しみを助長すること」を強調し、倫理的なヴィーガンの代替品(オーガニックコットン、リサイクルポリエステルなど)を選択するよう促した。
- 2019年、2020年、2021年、スターバックスが植物性ミルクに追加料金を設定していることに反対し、「人道的で動物や環境に配慮している顧客にペナルティを課している」と批判して、追加料金の廃止を公に求めた。彼女の活動と動物愛護団体PETAからの長年の圧力により、2024年に米国とカナダで追加料金が撤廃された。
- 2022年、動物愛護団体PETAのヴィーガン・レザー推奨キャンペーン「Don’t Be a Prick(嫌な人間にならないで)」でヌードを披露し、動物由来のレザーの代わりに持続可能なサボテン、キノコ、リンゴから作られたヴィーガン・レザーを使用するよう促した。アリシアのヌードポスターはタイムズスクエアに掲げられ、ホリデーシーズンの買い物客に、ヴィーガン・レザーを選ぶことの倫理的および環境的メリットを訴えた。
- 2022年、動物保護施設Farm Sanctuaryと提携して、「Adopt a Farm Animal Mother’s Day(母の日企画:農場動物の里親になろう)」キャンペーンを推進し、酪農場に生まれ幼くして母親を亡くした動物たちの里親になって支援するよう人々に呼びかけた。アリシアは、母と子が引き裂かれる家畜産業の残酷性について普及活動し、すべての家畜農場を閉鎖させることを目標としている。
- 2022年、コロナ・パンデミックの最中に動物愛護団体PETA Indiaと協力し、ムンバイにあるBYL Nair慈善病院の困窮患者とその家族に対し、健康的で免疫力を高めるヴィーガン食1,000食を提供して、心臓病、糖尿病、高血圧、肥満など、コロナによる重篤な転帰のリスクを高める病気の予防に、ヴィーガン食はメリットがあることを広めた。
- 2023年、酪農業界での「母性本能を奪われた母牛」と「引き離される子牛」両方の苦しみを映した動画『Ditch Dairy for Mother’s Day with Alicia Silverstone(母の日に乳製品をやめてみよう)』に出演し、母の日に植物性ミルク製品を選ぶことで思いやりを示し、より人道的で持続可能な食糧システムをサポートしようと呼びかけている。
- 2023年、インドのNational Youth Day(全国青年の日)に動物愛護団体PETA Indiaと協力し、ムンバイ市立学校の2,000人以上の生徒に健康的で栄養たっぷりのヴィーガン朝食を提供して、動物の搾取と環境への影響を減らすライフスタイルを奨励した。また同時に、地域の何千匹もの動物たちに餌を与える活動も行い、社会の一員として動物への優しさと思いやりを示す大切さを強調した。
- 2024年、インドの共和国記念日に合わせて動物愛護団体PETA Indiaと協力し、HIV陽性の孤児や学習障害のある子どもたちを、虐待や屠殺から救出された動物たち(牛、羊、ヤギ、ラクダなど)と触れ合える「動物保護区ツアー」に招待し、ヴィーガン料理を振る舞った。この活動では「思いやりのある食生活の実践」と「動物たちへの優しさ」に焦点を当てた教育体験が提供された。
- 「Meat Free Monday(月曜は肉を食べない日)」を熱烈に支持しており、「菜食は地球と健康のために私たちができる最善のこと。月曜日と言わずすべての曜日で実践して欲しい」と呼びかけている。
アリシアは息子もヴィーガンで育てており、「健康の模範」と呼べるほど健康的に成長している様子から、完全菜食が子育てに何の問題もないことを身をもって世界に発信しています。彼女のヴィーガンレシピは、ニューヨークタイムズのベストセラーとなった料理本『The Kind Diet』と『The Kind Mama』で確認できます。
自らを「ヴィーガンの戦士」と呼ぶ彼女は、メッセージを通してヴィーガニズムが「地球と、動物と、人間の身体と魂」に重大な影響を及ぼすことを知らせています。
エミリー・デシャネル
(上映時間:2分28 秒)*この動画の日本語訳が分かりづらい場合は、同じ内容のこちらの動画をご覧ください。
エミリー・デシャネルは、犯罪捜査ドラマ『BONES -骨は語る』の「テンペランス・ボーンズ・ブレナン博士」役で人気を博した、アメリカ出身の女優です。
エミリーが15歳のとき、『Diet for a New America(新しいアメリカのための食事法)』というドキュメンタリーを観て、食べ物の選択が健康や環境に大きな影響を与えると知り、すぐにベジタリアンになりました。
2年後、NYにある家畜動物の保護施設Farm Sanctuaryを訪れ、幸せな環境で健康に育つ動物たちに触れ合ったことで「動物の搾取や苦しみに加担したくない」という願望が起こり、ヴィーガンに移行しました。
【エミリーのヴィーガン活動】
- 2009年、ペットとして猿などの霊長類を家庭で飼育するブームを取り上げ、倫理的(母猿から引き離されるトラウマ)、実際的(噛みつきや病気の伝染)問題を批判したドキュメンタリー『My Child Is a Monkey(私の子供はモンキー)』でナレーションを担当し、猿などのエキゾチックなペットの繁殖や取引きを拒否し、野生動物を尊重するよう促した。
- 2011年~現在まで、家畜動物保護施設Farm Sanctuaryによる毎年恒例の募金キャンペーン「Walk for Farm Animals(家畜動物たちのために歩こう)」でスポークスマンを務めており、広告の撮影やイベントの主催、家畜動物への思いやりの促進、動物の救助と擁護活動を支援するための資金集め、畜産農場の実態の暴露などの啓蒙活動を続けている。
- 2012年、観光業や娯楽産業における象の虐待を暴き、拷問により瀕死の状態にある象を救うためにタイへと向かう14歳のジュリエット・ウエストの旅を追ったドキュメンタリー『How I Became an Elephant(私が象になった日)』で共同プロデューサーを務め、象乗りや象のショーなどの動物虐待ビジネスをボイコットし、象の保護区を支援するよう呼びかけた。
- 2014年、家畜動物保護施設Farm Sanctuaryの理事会に加わり、現在もメンバーとして畜産動物の救助と擁護に尽力している。
- 2018年、2021年、2023年、動物愛護団体Mercy For Animals主催の、畜産工場の残酷さを暴く覆面調査員と擁護者を讃える毎年恒例の募金イベント「Hidden Heroes Gala(隠れた英雄たちの祝典)」に参加し、潜入捜査を支援するための寄付金100~120万ドルを集めるのに貢献した。
ちなみに『BONES -骨は語る』でエミリー演じるブレナン博士は「ベジタリアン」という設定です。彼女は動物の権利やヴィーガニズムの思想を、なるべく説教臭くない方法でドラマの台本に組み込み、ドラマを観てくれる視聴者の方々にヴィーガンメッセージを届けようとしました。
エミリーの最大の関心ごとは工場畜産での動物の扱われ方。「人々は肉や乳製品を食べることによって、どれほど残酷な業界を支援しているのかを知りません」と語る彼女は、それについての認識を世の中に広めるために、自分にできる限りのことをやっていくと述べています。
ケイト・マーラ
(上映時間:2分34秒)*自動翻訳機能あり
ケイト・マーラは、Netflixのドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の「ゾーイ・ バーンズ」役や、『アメリカン・ホラー・ストーリー:マーダーハウス』 の「ヘイデン・マクレーン」役で知られる、アメリカ出身の女優です。
幼い頃から動物が大好きだったケイトは、長いことベジタリアンでした。そんなある日、キンバリー・スナイダーの著書「The Beauty Detox Solution」を読んで、肉や乳製品などの動物性食品が身体の中でどのように消化されるかを知り、人間の身体は「動物性食品を摂取するようにはできていない」ことに気づきます。
その後チーズを辞めるまでに少し時間はかかりましたが、妹で女優のヴィーガン活動家ルーニー・マーラのサポートもあり、2013年にヴィーガンへと移行することができました。
【ケイトのヴィーガン活動】
- 2015年、動物愛護協会Humane World for Animalsによる、Meatless Monday(肉抜き月曜日)のキャンペーン動画『“The Martian” Star Kate Mara Promotes Meatless Monday(ケイト・マーラが「肉抜き月曜日」を推奨)』に出演し、肉食とさまざまな疾患の関連性、工場畜産の残酷さ、環境への悪影響などについて指摘し、動物福祉基準を満たした食品を選ぶことで、動物性食品の消費を減らし、置き換え、改善する「Compassionate eating(思いやりのある食べ方)」を提唱した。
- 2020年、法制度を通じて動物の権利と保護を主張する動物法務擁護基金The Animal Legal Defense Fundの動画『Animal Legal Defense Fund Filed Lawsuit Against Southern California Dairy(動物法務擁護基金が南カリフォルニア乳業を提訴)』に出演し、酪農場Dick Van Dam Dairyでの深刻な動物虐待と拷問の潜入捜査記録を映しながら訴訟の詳細を説明し、同農場の永久閉鎖、すべての動物の解放、今後一切動物の飼育及び取り扱いを禁じる裁判所命令を求めた。*上記動画を参照
- 2022年、ノースカロライナ州のスミスフィールド養豚場の背後にある環境人種差別を暴いたドキュメンタリー『The Smell of Money(お金の匂い)』の製作総指揮を務め、視聴者に消費習慣を見直して肉食を減らすかやめるよう促した。
- 西アフリカのリベリアにある動物保護団体Liberia Chimpanzee Rescue & Protectionでは、ブッシュミートやペット売買のために密猟者に母を殺されたチンパンジーの孤児などが保護されており、ケイトはこの団体を支援している。
- The New York Blood Center(ニューヨーク血液センター)によって、数十年に渡り実験動物として利用され廃棄された「元実験用チンパンジー」のグループを、動物愛護協会Humane World for Animalsと協力して支援している。
動物が苦しんでいるのを知りながら、「美味しいから」や「便利だから」という理由で動物性食品を食べることはできないと語るケイトは、さまざまな動物愛護団体を支援し、残虐行為の暴露から動物の救済活動、人々の意識向上に至るまで、幅広い動物擁護活動を行っています。
レオナ・ルイス
(上映時間:2分03秒)*自動翻訳機能あり
レオナ・ルイスは、イギリスのオーディション番組「The X-Factor」で優勝し、大ヒット曲『Bleeding Love』で知られる、英国出身のシンガーソングライターです。
子供の頃から大の動物好きだったレオナは、よく農場を訪ねて鶏や豚などの動物たちと戯れていたのですが、ある日「これらの愛する動物たちを自分は食べている」ということに気づき、12歳でベジタリアンになります。
そのあと時間が経つにつれ、彼女の中で「動物福祉の問題」や「乳製品や卵の生産がもたらす環境問題」への意識が高まり、27歳のときにヴィーガンに移行しました。
【レオナのヴィーガン活動】
- 2011年~、虐待や屠殺から救出された600匹を超える動物たちが暮らす、英国エセックス州の動物保護施設Hopefield animal sanctuaryの理事兼アンバサダーを務めており、資金調達、動物福祉の推進、動物の権利の啓発に尽力し、運営と支援活動において重要な役割を果たしている。
- 2013年、The Body Shopのブランド活動家を務め、動物実験をしていないメイクアップとフレグランスのコレクションを発表し、動物実験の廃止に取り組む非営利団体Cruelty-Free Internationalを支援した。
- 2015年、バングラデシュの皮革産業の実態を明らかにした動画『Fashion Shouldn’t Bleed: Leona Lewis Narrates Alarming Exposé of Leather Industry(ファッションは血を流すべきではない:皮革産業の驚くべき暴露)』のナレーションを務め、生きたまま皮を剝がされる動物や、有毒廃棄物の川への投棄などを明らかにし、視聴者に皮革の代替え品を検討するよう促した。
- 2016年、犬肉取引を終わらせ、世界中の犬の生活改善のために活動する財団Vanderpump Dog Foundationへの寄付集めと、何千匹もの犬が食用として屠殺される中国の恒例イベント楡林犬肉祭の完全廃止を求める取り組み「Stop Yulin Forever(楡林犬肉祭を永久に廃止しよう)」の支援のために、チャリティーシングル『We Are All Looking for Home』をリリースした。
- 2020年、英国動物愛護協会Humane World for Animals UKが主導した反毛皮キャンペーンで、「毛皮取引は言葉では言い表せないほど残酷で時代遅れ」「毛皮を着用することは人間の残酷さや無慈悲さを表わしている」などと痛烈に批判し、50人の著名人と共に当時の首相ボリス・ジョンソンに対して英国での動物の毛皮の販売を全面的に禁止するよう求め、毛皮販売を容認しながら英国が「動物愛好家の国」を名乗ることはできないと強調した。
- レオナは、動物愛護協会Humane World for Animals、動物愛護団体Mercy For Animals、世界動物保護協会World Animal Protection、世界自然保護基金WWFなど、多くの団体を支援している。
毛皮製品に反対しているレオナは、ロンドンの高級百貨店ハロッズから80万ポンド(約1億5千万)の仕事のオファーを持ちかけられたときも、「ハロッズでは毛皮製品を販売し続けている」という理由から断り、ヴィーガン主義を厳格に貫いています。
アリッサ・ホワイト=グラズ
(上映時間:2分)*自動翻訳機能あり
アリッサ・ホワイト=グラズは、スウェーデンのメロディック・デスメタルバンド『Arch Enemy』のボーカリストとして、メタルコアファンに大人気のカナダ出身のミュージシャンです。
肉を食べないベジタリアン家庭で育ったアリッサは、13歳になってから酪農場と鶏卵工場での「非道で残酷な生産方法」を知り、ヴィーガンへと移行しました。
彼女は高校生の頃から、動物の権利擁護団体を支援するための募金活動やイベントを企画し、さまざまな動物愛護活動に参加しています。
【アリッサのヴィーガン活動】
- 2011年、動物愛護団体PETAの青年部Peta2によるインタビュー動画『Alissa from The Agonist for peta2(アリッサのヴィーガンメッセージ)』で、動物の権利擁護やヴィーガンのライフスタイルが、環境や人間にとっていかに良い影響を与えるかを解説し、カナダでのアザラシ漁や毛皮産業に強い反対を表明して、残酷な動物利用をやめて動物に優しい選択をするよう呼びかけた。
- 2011年、カナダで毎年行われているアザラシ漁に反対する、動物愛護団体PETAの青年部Peta2のキャンペーンに参加し、棍棒で殴られようとしている子アザラシの写真に「Bang Your Own Head, Not a Seal’s(アザラシの頭でなく、おまえ自身の頭を殴れ)」というスローガンを添えた広告を出して、人々にカナダ政府にアザラシ漁への抗議の手紙を送るよう呼びかけた。またファンに対し、動物を使用していない製品のみを購入し、あらゆる形態の動物虐待に反対するよう訴えた。
- 2023年、ヴィーガニズムに対するさまざまな反論を取り上げて、偏見や誤解を解消することを目的としたドキュメンタリー『I Could Never Go Vegan(私は絶対にヴィーガンになれない)』の製作総指揮を務め、ヴィーガン食の利点と課題についての専門家の見解を提供し、ヴィーガンへの移行を検討する際に人々が直面する、文化的・社会的障壁に取り組んでいる。
- 2023年9月2日、ニューヨークで開催された「Animal Liberation March(動物解放マーチ)」でオープニング・スピーチを行い、動物の解放運動は短距離走ではなくマラソンであり、まだヴィーガンでない人にもこの運動への参加を呼びかけ、壁ではなく「橋」を築くことが重要だと述べて、動物の解放が達成される未来への希望を呼びかけた。
- 2023年、動物愛護団体PETAの「商業漁業に反対するキャンペーン」に参加し、網にかかったマーメイドを演じて、海洋動物たちの苦しみを訴えた。*上記動画を参照
- 2023年、ヴィーガン活動で活躍する世界中の女性たちを支援・育成するイベント「The Vegan Women Summit」に参加し、メタル界におけるヴィーガン活動家の女性リーダーとして講演を行い、思いやりと責任感、そして積極的な行動を推奨した。
- 2023年、ヴィーガン活動家兼ミュージシャンのモービー監督による、動物の権利擁護とヴィーガニズムに焦点を当てたドキュメンタリー『Punk Rock Vegan Movie』に出演し、パンク/メタル文化とヴィーガニズムの繋がりについて議論した。
- 2023年、毛皮産業の残酷な現実を暴いたドキュメンタリー『Ending Real Fur – Canadian Documentary Unveiling Fashion’s Darkest Secret(本物の毛皮の終焉:ファッションの最も暗い秘密を暴く)』のために製作した、動物の権利を訴えるミュージックビデオ『A Song to Save Us All(生きとし生けるすべてを救う歌)』を披露して、毛皮産業の犠牲になった動物たちの声を広く届け、変化のきっかけになることを願った。*このドキュメンタリーとミュージックビデオは、ぜひご覧ください。毛皮業界のことが良く分かります。
「私はミュージシャンである前に活動家です。動物の権利運動が私の最大の情熱であり、人生の目的です」と語るアリッサは、バンドのライブ中にシャウトするとき「声なき動物たちのために叫んでいるように感じる」と述べています。
メイム・ビアリク
(上映時間:6分51秒)*自動翻訳機能あり
メイム・ビアリクは、『ビッグ・バン・セオリー』の神経生物学者「エイミー・ファラ・ファウラー」役で知られるアメリカ出身の女優、そして実際に神経科学者でもあります。
昔から動物が大好きだったメイムは19歳でベジタリアンになり、大学時代に乳製品をほとんどやめてからは、アレルギーもなくなり副鼻腔炎にもかからなくなるなど、彼女の健康は劇的に改善しました。
その後、家畜産業が動物福祉と環境に与える影響を浮き彫りにした著書『Eating Animals:動物を食べる(アメリカ工場式畜産の難題)』を読んでから卵と乳製品を一切食べなくなり、ヴィーガンへ移行しました。
【メイムのヴィーガン活動】
- 2012年、ユダヤ教の「スチュワードシップ(動物の世話)」という倫理的教えと、動物の苦しみを軽減するというコミットメントに基づき、ユダヤ人コミュニティが動物に対して思いやりのある行動をとるよう教育、啓蒙する動物擁護団体Shamayim: Jewish Animal Advocacyを共同で創設し、ユダヤ系コミュニティやシナゴーグでヴィーガンの実践を導入できるよう支援している。
- 2012年、植物主体の食生活に切り替えて健康を維持し、肉食による健康リスクの回避を啓発する、動物愛護団体PETA主導のキャンペーン「Trash Meat and Go Vegan!(肉を捨てて、ヴィーガンになろう!)」に参加し、動物の苦しみや死を防ぐためにも肉食をやめるよう促した。
- 2017年、動物愛護協会Humane World for Animalsによるキャンペーン動画『Mayim Bialik Debunks Animal Testing in 3 Steps(メイムが動物実験の真実を3つのステップで暴く))』に出演し、神経科学者の立場から動物実験に関するよくある誤解を取り上げ、動物実験された医薬品でも約90%がヒト臨床試験で失敗していること、ロボット工学やヒト細胞を用いた試験の方が動物実験よりも迅速で費用も安く効果的であること、動物実験の代替研究を世界中で推進発展させている動物実験廃止団体Cruelty Free Internationalがあることなどを解き明かし、不必要な動物実験の終焉に向けた国民の支援を呼びかけた。
- 2020年~、家畜動物保護施設Farm Sanctuary主催の、保護された七面鳥の里親を募集するキャンペーン「Adopt a Turkey Project(七面鳥の里親になろう)」を支援し、感謝祭の時期に七面鳥が直面する残酷な扱いへの認識を高めて、優しさと思いやりのあるヴィーガンのライフスタイルを選び、動物の苦しみを伴なうホリデーシーズンの伝統を見直すよう促している。
子供の頃から動物を食べることに罪悪感を抱いていたメイムは、「動物への愛情を示す方法は、動物を食べないこと」と述べており、ヴィーガン移行を考える際に、まずは月曜日に肉を食べない「Meat Free Monday」のような小さなステップから始めて、徐々に移行するようアドバイスしています。
イヴァナ・リンチ
(上映時間:8分48秒)*自動翻訳機能あり
イヴァナ・リンチは、『ハリー・ポッター』シリーズの「ルーナ・ラブグッド」役で知られる、アイルランド出身の女優です。
イヴァナは幼い頃から動物の肉を食べることに嫌悪感があったため、11歳でベジタリアンになりました。
その後、2013年にジョナサン・サフラン・フォアによる著書『Eating Animals:動物を食べる(アメリカ工場式畜産の難題)』を読んで卵と牛乳の生産過程の残酷さを知り、それから約1年かけて23歳でヴィーガンに移行しました。
【イヴァナのヴィーガン活動】
- 2017年、ストレスや孤独感を覚えるヴィーガンを励まし、ヴィーガンのライフスタイルを維持するためのアイデアを提供するポッドキャスト「The Chickpeeps」を共同スタートさせ、ホストとしてヴィーガン主義が過激または極端であるという誤解を払拭することを目指している。*現在休止中
- 2017年~、1月の一カ月間ヴィーガン食に挑戦することを奨励する毎年恒例のキャンペーン「Veganuary」のアンバサダーを務め、ヴィーガンライフスタイルの普及と啓発に取り組んでおり、動物の苦しみを軽減し、環境を保護し、健康を改善することを目標として、1月以降もヴィーガン食継続にチャレンジするよう人々に呼びかけている。
- 2018年、化粧品をテストする研究室で生体実験される、ウサギやネズミなど数多くの動物たちが耐えてきた残酷な扱いと苦しみを浮き彫りにした動画『Evanna Lynch Exposes the Awful World of Animal Testing(動物実験の恐ろしい世界を暴露)』では、皮膚の灼熱感や眼刺激性試験などの実験を模擬的に体験し、コスメ業界の動物実験の実態を明らかにして、視聴者にクルエルティーフリー(動物実験なし)製品やヴィーガンコスメを選ぶよう促した。
- 2020年、動物愛護団体PETAを代表してジョンズ・ホプキンス大学学長へ書簡を送り、同大学の「メンフクロウの脳実験(メンフクロウの頭蓋骨を開けて脳に電極を埋め込み、最大12時間感覚刺激を与えた後に殺処分する)」の非人道性とADHD研究への有用性への疑問を指摘し、実験の即時中止を要請した。PETAは「連邦動物福祉法が鳥類を十分に保護していない」として、法的免除の是正や監視体制の強化を求めて訴訟を提起し、イヴァナはこれを支持してキャンペーンに参加した。請願書には50万人近くの署名が集まったが、大学側が研究の正当性と動物福祉基準の順守を主張したため、メリーランド州当局は研究の継続を許可した。
- 2021年、英国のヴィーガンミート会社VFC(Vegan Fried Chick*n)による養鶏場への潜入捜査動画『Evanna Lynch goes undercover at a chicken farm with VFC(イヴァナがVFCと共に養鶏場に潜入)』で、食肉産業における鶏たちの不衛生で悲惨な環境を明らかにし、食生活を見直して植物主体の代替え食品を選択するよう促した。*上記動画を参照
- 2021年公開、短編SFコメディ映画『You Eat Other Animals?(あなたは他の動物を食べるんですか?)』では、地球人の「他の動物を食べる」という食習慣が理解できないヴィーガンの女性エイリアンを演じ、完全菜食と肉食の「文化衝突」をユーモラスに描きながら、動物を食べることの倫理性に疑問を投げかけ、強いヴィーガンメッセージを伝えた。この映画の収益は動物保護団体に寄付されている。
「ヴィーガンこそが地球を癒す生き方」と言い切るイヴァナは、ヴィーガニズムの「世の中の最も弱きものを救う」という理念を大切にし、「人間の動物に対する唯一の役割は、動物が助けを必要とするときに手を差し伸べられる仲間であること」と述べています。
セイディ・シンク
(上映時間:1分08秒)*自動翻訳機能あり
セイディ・シンクは、Netflixドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス:未知の世界』の「マックス・メイフィールド」役で大ブレイクを果たした、アメリカ出身の女優です。
セイディは工場畜産の闇を暴いたヴィーガン・ドキュメンタリーを観て心を痛め、肉を食べないベジタリアンになりました。
しかし一年後の2016年(14歳のとき)、『The Glass Castle:ガラスの城の約束』で共演したヴィーガン俳優のウディ・ハレルソンの影響で、鶏卵場と酪農場で行われている「残酷な生産方法」を知ってしまい、その場で動物性食品を自分の食事から一切排除し、ヴィーガンに移行することを決断しました。
【セイディのヴィーガン活動】
- 2018年、オーストラリアで制作されたヴィーガン・ドキュメンタリー『Dominion(支配)』で、ルーニー・マーラやホアキン・フェニックスらと共にナレーションを担当し、現代の家畜産業と動物搾取の残酷な現実を暴いて、動物の権利に関する力強いメッセージを訴えた。
- 2019年、虐待やネグレクトから動物を救出してリハビリを行う、カリフォルニア州の動物保護リハビリ施設The Gentle Barnを訪れたことをインスタに投稿し、動物の権利とヴィーガニズムへの情熱を表明して、ファンの人たちにこの施設の活動を学び、支援するよう呼びかけた。
- 2020年、家畜動物保護施設Farm Sanctuaryが主催する、「Adopt a Turkey(七面鳥の里親になろう)」のキャンペーン動画『Join Sadie Sink In Adopting A Turkey(セイディと一緒に七面鳥を養子にしよう)』で、感謝祭の時期にアメリカで屠殺される膨大な数の七面鳥の窮状を浮き彫りにし、畜産業界への抗議として屠殺場から救出された七面鳥の里親になることを奨励した。*上記動画を参照
- 2022年、動物由来素材の使用を避け、ポリウレタン、キノコレザーなどの植物由来素材を用いる革新的なファッションデザイナー、ステラ・マッカートニーの冬コレクションのモデルとして「STELLA BY STELLA」キャンペーンに参加し、動物実験をしていないヴィーガンファッションアイテムを披露して、動物の権利とサステナビリティの価値観への共感を示した。
一晩でヴィーガンに移行したセイディですが、ファンに対しては「一夜にしてヴィーガンにならなくてもいい。できることから始めてみよう」と提案し、「ヴィーガン食が自分に合わなくても、服装やライフスタイルで動物たちのためにできることはある」と述べ、動物に対する思いやりについて考えるよう促しています。
ジョーン・ジェット
(上映時間:3分26秒)*自動翻訳機能あり
ジョーン・ジェットは、パンクロックバンド「The Runaways」のギターリスト兼フロントウーマンとして人気を博し、解散後はソロになり「Joan Jett & the Blackhearts」でリリースした曲『I Love Rock ‘n’ Roll』で大ヒットを記録した、アメリカ出身のミュージシャンです。
1980年代後半からベジタリアンだったジョーンは、「工場畜産のような非人道的食糧生産システムの上に人道的な社会を構築することはできない」と主張するジョン・ロビンスの著書「Diet for a New America(新しいアメリカのための食事法)」を読んで衝撃を受け、屠殺場のことが頭から離れなくなってしまい、ヴィーガンに移行しました。
【ジョーンのヴィーガン活動】
- 2010年、ニューヨークのユニオンスクエアに姿を現し、ヴィーガンへの移行をよりスムーズにするための情報が詰まった、動物愛護団体PETA作成の「ヴィーガン・スターターキット」を自ら配布し、動物のために声を上げることがまさにパンクロックであることを証明した。このスターターキットは爆発的な人気を博し、その年だけで40万件もの在庫の問い合わせが寄せられた。
- 2011年、アザラシ漁の二大国であるカナダとノルウェーが、EUのアザラシ製品の輸入禁止に異議を唱えて世界貿易機関(WTO)に提訴したとき、動物愛護団体PETAを代表してノルウェーの外務大臣に書簡を送り、動物虐待に反対する誰もがこの件に関与できるよう公聴会の公開を求めた。この活動はノルウェーのアザラシ漁の衰退の一因となった。
- 2012年、動物愛護団体PETAを代表してサンディエゴ・カウンティ・フェアの主催者に手紙を送り、動物虐待で有名な会社Have Trunk Will Travel(HTWT)が提供する「象乗り」を中止するよう求めた。動物保護団体Animal DefendersはHTWTによる象への虐待動画を公開し、これらの抗議活動により2014年「象乗り」はフェアから撤退した。
- 2013年、ジョーンが「虐待的で残酷」と非難しているシーワールドのイベントで、彼女の曲が無断使用されたことに対して抗議メールを送り、曲の使用停止を求めた。
- 2022年、動物愛護団体PETAの代表としてシーワールドの年次株主総会に出席し、非人道的なイルカやクジラの強制妊娠を「性的虐待」として公に非難し、繁殖プログラムの終結を要求した。
- 2024年、動物愛護団体PETAの動画『Feminist Icon and Rock Legend Joan Jett: ‘We Are All Sisters Under the Skin’(フェミニストの象徴でロック界のレジェンドジョーン・ジェット:外見は違っても私たちはみんな姉妹)』でナレーションを務め、女性の生殖権の侵害と動物の雌への強制繁殖との類似点を強調し、子牛や子豚を母牛や母豚から引き離したり、卵のために母鶏を閉じ込めたりする動物産業を批判し、これらの問題をフェミニストの懸念と位置付けた。
「ロックンロールよりも好きなものがあるとしたら、それは動物」と語るジョーンは、「ヴィーガンになることが、動物と地球と健康のためにできる最善のこと」と確信しており、人々にもヴィーガンの食事を採用するよう自身のSNSで奨励しています。
ビリー・アイリッシュ
(上映時間:35秒)*自動翻訳機能あり
ビリー・アイリッシュは、代表曲『Bad Guy』で知られる、アメリカ出身の大人気ポップアーティストです。
ベジタリアンとして育てられたビリーは「食肉産業」や「酪農産業」で動物たちがどれほど残酷に扱われているかを知り、12歳でヴィーガンになりました。
ちなみに、ビリーの母親のマギー・ベアードはヴィーガンの環境保護活動家で、さまざまな理由で食事もままならない人たちに無料でヴィーガン食を提供する非営利団体「Support + Feed」の創設者です。
【ビリーのヴィーガン活動】
- 2019年、コカ・コーラの子会社である乳製品ブランド「フェアライフ」に牛乳を供給するインディアナ州のフェア・オークス・ファームズで、動物福祉調査団体Animal Recovery Missionにより隠し撮りされた、農場労働者による母牛と子牛への残酷な虐待の暴露(蹴り、殴打、鉄筋で突き刺す、引きずり、投げつけ、火傷させる、などの拷問)映像『Operation Fair Oaks Farms Dairy Adventure』をSNSで共有し、ファンに肉や乳製品の摂取を再考するよう促して、ヴィーガンへの移行を訴えた。
- 2021年、MET GALA(メットガラ)で「毛皮反対」の立場を表明し、今後一切毛皮の販売をやめることを条件に、オスカー・デ・ラ・レンタのドレス着用に同意した。
- 2022年、ロンドンで開催された、気候変動問題に焦点を当てたイベントOverheatedでは、O2アリーナを6日間完全にヴィーガン仕様にして完全菜食のみを提供し、食の選択が持続可能性、気候変動対策、地球の健康に深く関わっていることを訴え、何千人ものファンや参加者に、植物主体の食生活のメリットについて考えるきっかけを与えた。
- 2022年、米国テネシー州のメンフィス動物園で劣悪な環境で飼育され、虐待行為を受けている2頭のパンダ(ヤヤとレレ)の中国への返還を求める運動に参加し、動物保護団体In Defense of Animalsと動物福祉団体Panda Voicesと協力して、ヤヤとレレの即時引退を求めた。ビリーはXのフォロワーに嘆願書への署名を呼びかけ、運動の拡大に貢献した。
- 2023年、インドネシアでの残酷な犬猫肉取引の即時停止を求め、ジョコ・ウィドド大統領に共同書簡を送り、これらの慣行によって引き起こされる動物たちの苦しみと公衆衛生上のリスクを強調して、食用犬と猫の屠殺と販売を廃止するよう訴えた。
「動物たちに何が起こっているかを知りながら、それについて何もせずに人生を続けることはできない」と語るビリーは、フォロワー数1億人を超えるインスタグラムをヴィーガニズムの啓蒙に活用し、ファンに向けて「より倫理的で持続可能な選択(ヴィーガンへの移行)をすること」を奨励しています。
ヴィーガニズムを啓蒙する有名人たち:男性編
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ホアキン・フェニックス
(上映時間:3分47秒)*自動翻訳機能あり
ホアキン・フェニックスは、『ジョーカー』の「アーサー・フレック」役や『ウォーク・ザ・ライン』の「ジョニー・キャッシュ」役などで知られる、アメリカ出身の演技派俳優です。
1977年3歳だったホアキンは、ベネズエラからアメリカへ帰る船上で乗組員たちが釣った魚を壁に叩きつけて殺しているのを見て、その暴力性にショックを受けました。それと同時に「自分が食事として食べていた魚」と「船上で悶え苦しみながら死んでいく魚」が、同じ生きものであることに気づいたのです。
人間に対して不信感と怒りと恐怖を覚えたホアキンは、「魚があのように残酷に殺されていたことを、なぜ今まで教えてくれなかったの!」と怒り、母親が泣いてしまうほど問い詰めました。両親に裏切られたと感じたからです。
この一件のあと、フェニックス一家は全員でヴィーガンに移行しました。
【ホアキンのヴィーガン活動】
- 2005年、食品、衣料、科学研究、娯楽、ペットなど、さまざまな産業における動物搾取の実態を暴露したアメリカ発のドキュメンタリー『Earthlings(地球人)』のナレーションを担当し、すべての知覚を持つ生きものは「平等」であることを主張して、動物に対してより大きな思いやりと倫理的責任を持つよう促した。
- 2013年、動物愛護団体PETA制作の広告動画『Joaquin Phoenix Is Drowning(ホアキンが溺れている)』で溺死を演じ、水中から引き上げられた魚が体験する一種の「溺死状態」を表現して軽視されがちな魚の苦しみを訴え、魚を食べることの倫理性について考えるよう呼びかけた。
- 2014年、動物愛護団体Mercy for Animalsと協力し、ウォルマートが提携する養豚場の労働者による「豚たちへの虐待行為(母豚は身動きの取れない金属製の妊娠ケージに一生閉じ込められ、子豚はバリカンで尻尾を切り落とされ、雄の子豚は睾丸を乱暴に引き抜かれるなどの拷問)」を隠し撮りした暴露動画『Joaquin Phoenix Slams Walmart for Supporting Sickening Cruelty to Pigs(豚への残虐行為を支持するウォルマートを非難)』でナレーションを務め、動物福祉基準の向上を訴えるキャンペーンサイトWalmartCruelty.comでの行動喚起を呼びかけ、肉食も完全にやめるよう促した。
- 2015年、中国の「犬革取引」に焦点を当てた、動物愛護団体PETA制作の動画『Joaquin Phoenix Doesn’t Wear Leather, and This Is Why(ホアキンが革製品を着ない理由)』に出演し、革を生産するために多くの犬が残酷に殴打され、生きたまま皮を剥がされて殺されている実態を暴き、革製品の購入と着用を完全にやめ、ヴィーガンレザーなどの代替品を選ぶよう訴えた。
- 2016年、動物愛護団体PETAと共同で、ウール産業の暴力的な行為(羊の毛刈り中に殴る、蹴る、踏みつける、深い傷を負わせて鎮痛剤無しで縫合するなどの虐待)を明らかにした動画『Abuse in the Wool Industry and Cruelty-Free Options(ウール産業における虐待と動物に優しい選択肢)』を制作し、「人道的なウール」など神話に過ぎないことを強調して、ウールではなく羊の苦しみを伴わない代替品を購入するよう促した。
- 2017年、肉や乳製品の摂取が深刻な健康問題の要因であることを、食品企業、製薬会社、保険業界が政府機関と連携して隠蔽していることを暴いたドキュメンタリー『What the Health(健康って何?)』で製作総指揮を務め、心臓病、糖尿病、癌など多くの慢性疾患を予防し改善する可能性がある「完全菜食」を強く推奨している。
- 2017年、カナダの動物愛護団体Last Chance for Animalsが潜入捜査し、ケベック州の国際毒性学研究所「ITRカナダ社」で行われている、動物(ビーグル犬、ミニブタ、マカク猿)を使った実験(投げつけ、叩きつけ、殴打、耳や四肢で吊るす、水を与えない、などの拷問を与えてから殺処分する)を暴露した動画『Stop Animal Cruelty at ITR Labs(研究施設での動物虐待をやめろ!)』でナレーションを務め、動物福祉を監督するはずのカナダ動物福祉協議会(CCAC)が機能しておらず、カナダ全土で何千もの動物虐待が容認されていることを明らかにし、規制改革を推進して動物実験と動物虐待の終焉を支持するよう国民の行動を促した。
- 2018年、オーストラリアの動物搾取産業(食用、衣類、娯楽、研究)の実態を描いたドキュメンタリー『Dominion(支配)』でナレーションを務め、動物産業に内在する残酷さと苦しみを明らかにして、人間が動物に対して抱く「優位性コンプレックス」を根本的に問い直すことで、倫理的なライフスタイルの「ヴィーガン主義」を採用するよう呼びかけた。
- 2019年、National Animal Rights Day(全米動物権利デー)で、パートナーのルーニー・マーラと共に「Our planet, Theirs too(私たちの惑星は、彼らのものでもある)」というメッセージ入りのシャツを着用し、動物の死骸を抱きながら葬列を先導して、毎年殺される何兆匹もの動物たちに追悼の意を表した。
- 2019年、トロント国際映画祭を訪れた際、市内の地下鉄駅で行われていた「Be Fair Be Vegan(フェアでいよう、ヴィーガンになろう)」というキャンペーンにメディアを連れて訪問し、動物に対する公平な扱いと倫理的なライフスタイルへの注目度を大幅に高めた。
- 2019年、動物への残酷行為で悪名高い大手動物実験施設「Huntingdon Life Sciences(ハンティンドン・ライフ・サイエンス)」の閉鎖を求める抗議活動により、米国政府から「テロリスト」容疑で起訴された6人のヴィーガン活動家を追ったドキュメンタリー『The Animal People(アニマルピープル)』で製作総指揮を務め、活動家が企業や政府を脅かすほどの影響力を持ち始めると、権力機関はその強大な力を利用して反対意見を犯罪化し自らの利益を守るため、市民の正義や権利が犠牲になると警告している。
- 2020年、動物愛護団体Los Angeles Animal Saveと、家畜動物保護施設Farm Sanctuaryの活動に参加し、カリフォルニア州の食肉処理場から乳牛と生まれたばかりの子牛を救出した。リバティとインディゴと名付けられた2頭の、屠殺場から保護施設までの旅を追った動画『LIBERTY(リバティ)』と『INDIGO(インディゴ)』にも出演している。
- 2020年、母豚グンダと子豚、2頭の牛と1本足の鶏の日常生活を追った観察ドキュメンタリー『Gunda(グンダ)』で製作総指揮を務め、家族の絆、喜び、苦しみといった感情において、人間と動物には相違がないことを強調し、動物を食料や商品として扱うことの正当性について再考を促した。
- 2020年、BAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)授賞式のために英国を訪れた際、動物愛護団体Animal Equalityと協力し、ロンドンの象徴であるタワーブリッジから「工場式畜産は地球を破壊している。ヴィーガンになろう!」と書かれた横断幕を降ろし、環境破壊の主な原因である工場式畜産に注目を集め、一人一人が行動を起こす責任があることを強調し、植物主体の食習慣へ変化する必要性を訴えた。
- 2020年、動物福祉団体We Animals Mediaの創設者で動物の権利活動家Jo-Anne McArthurによる、家畜工場で飼育・処分される動物たちの姿を映した写真集「HIDDEN: Animals in the Anthropocene(隠されたもの:人新世の動物たち)」の序文を執筆し、この本を評して「動物に対する私たちの許しがたい行為を痛烈に思い出させる」と述べた。
- 2020年、動物愛護団体PETAによる、鶏卵工場の不衛生な環境と過酷な虐待を暴露した動画『Joaquin Phoenix Wants You to Help Spare Chickens ‘a Living Hell(鶏を生き地獄から救うために協力してほしい)』に出演し、ヴィーガンのライフスタイルを選び、卵や鶏肉の代替え品を利用することで、鶏卵工場の雌鶏たちの苦しみを終わらせようと呼びかけた。
- 2020年、SAG(全米映画俳優組合)賞を受賞した夜、アフターパーティーを断ってタキシードのまま「豚の追悼集会」に直行し、屠殺場へ運ばれるトラックに詰め込まれた豚たちに水を与え、慰めの言葉をかけた。
- 2022年、人獣共通感染症、パンデミック、抗生物質耐性などの脅威と食肉産業の関係性を探求し、将来の健康危機に警鐘を鳴らした映画『End of Medicine(医療の終焉)』で、パートナーのルーニー・マーラと共に製作総指揮を務め、政府機関と畜産業界の緊密な関係を批判し、この関係が残酷な慣行を永続させ、植物主体の食生活や食料システムの改革を阻害していると指摘した。
- 2023年、動物愛護団体Animal Save Movementの長きにわたる活動により、90年の歴史を持つLAの食肉処理場「Farmer John slaughterhouse」が閉鎖された。そのことを記念し、「この屠殺場の閉鎖は一つの章の終わりに過ぎない。私たちはこれからも動物産業システムに苦しむ全ての動物たちの解放を訴え続ける」との声明を発表した。
- 2024年、「Responsible Down Standard:RDS(羽毛製品の生産過程における動物福祉への配慮を認定する国際的な基準)」を受けたアヒル農場での、残酷な慣行を暴露した動画『Investigation Video Exposing ‘Responsible Down’(RDS認証ダウンの暴露)』のナレーションを務め、「RDSはアヒルが虐待されてないことを保証するための認証だが、真実とは程遠い」と述べて、視聴者にダウン製品を購入をしないよう呼びかけた。
「私たちが闘っているのは、一つの国、一つの民族、一つの人種、一つの性別、一つの種族が、当然のように他者を支配し、コントロールし、利用し、搾取できるという思い込みに対してです」と語るホアキンは、声なき動物たちの声となり、動物の権利回復と解放を目指してヴィーガンムーブメントを牽引しています。
モービー(MOBY)
(上映時間:12分05秒)*この動画には日本語字幕が付いています。
モービーは、『Porcelain』や『Bodyrock』などの電子音楽曲で知られる、アメリカ出身のミュージシャン兼音楽プロデューサーです。
1984年、19歳のモービーは愛猫タッカーと遊びながら、タッカーが素晴らしい頭脳と豊かな感情を持っていることに気づきます。この認識は彼に「他の動物たちも、同様の特性を持っているのではないか?」という疑問を抱かせるきっかけとなり、1987年にヴィーガンに移行しました。
【モービーのヴィーガン活動】
- 2015年、ロサンゼルスに動物救済活動の資金集めを目的としたヴィーガンレストラン『Little Pine(リトルパイン)』をオープンし、利益のすべてを動物愛護団体に寄付している。*残念ながらコロナの影響で2022年に閉店した。
- 2016年・2017年、ミュージシャンで活動家のトニー・カナル(NO DOUBTのベーシスト)と共同で、動物愛護と音楽を組み合わせたフェスティバル『The Circle V Festival』を主催し、すべての収益を動物愛護団体Mercy For Animalsに寄付した。
- 2018年、個人で所有していたレコードと音楽機器を売却し、その収益の全額を植物ベース食の健康メリットについて研究・啓蒙する、非営利の医師委員会The Physicians Committee for Responsible Medicine に寄付した。
- 2018年、アルバム『Everything Was Beautiful, and Nothing Hurt』をリリースし、その売上金のすべてを動物愛護団体(Mercy For Animals、Animal Equality、PETA、The Humane Leagueなど)に寄付した。
- 2019年、自身の回想録『Then It Fell Apart』を出版し、収益のすべてを動物愛護団体(Mercy For Animals、Animal Equality、PETA、The Humane Leagueなど)に寄付した。
- 2020年にリリースしたアルバム『All Visible Objects』の売上金のすべてを、動物愛護団体(Mercy For Animals、Animal Equality、PETA、The Humane League)を含む、さまざまな慈善団体に寄付した。
- 2023年、権威を疑い社会規範に挑戦する「パンクロック精神」と、動物搾取を廃止して動物の権利を推進する「ヴィーガン主義」の関係性を探ったドキュメンタリー映画『Punk Rock Vegan Movie』を公開した。この映画は、ヴィーガニズムを広めたいというモービーの意向により、Youtubeで無料公開されている。
「動物の権利は、デートよりも、仕事のキャリアよりも、自分の健康よりも重要なこと」と語るモービーは、首に「Vegan for life(生涯ヴィーガン)」というタトゥーを刻み、彼の全人生を動物愛護団体への支援とヴィーガニズムの啓蒙に捧げています。
ジェームズ・クロムウェル
(上映時間:1分11秒)*自動翻訳機能あり
ジェームズ・クロムウェルは、孤児の子豚の生涯を追った映画『ベイブ』の「アーサー・ホゲット」役で知られる、アメリカ出身のベテラン俳優です。
ジェームズは1975年に屠殺場での悲惨な光景を見て肉を食べることができなくなり、ベジタリアンになりました。その後1995年に『ベイブ』の撮影で動物たちと身近に接したことがきっかけとなり、ヴィーガンへの移行を決断しました。
【ジェームズのヴィーガン活動】
- 2011年、アメリカ畜産業(工場式農場、卵孵化場、屠殺場)における、衝撃的で生々しい虐待を隠し撮りした、動物愛護団体Mercy For Animals制作のドキュメンタリー『Farm to Fridge(農場から冷蔵庫へ)』でナレーションを務め、動物性食品の背後にある残酷な現実を突きつけて、視聴者に食の選択を見直し、より思いやりのある植物主体の食生活を送るよう促した。
- 2013年、ウィスコンシン大学マディソン校で行われている「生きた猫を使用した脳実験」の廃止を訴え、動物愛護団体PETAの活動家と共に同大学の理事会議に乱入して逮捕された。この抗議と逮捕は、猫実験に対する国民とメディアの大きな注目を集め、2015年の研究室の閉鎖につながった。
- 2014年、動物愛護団体PETAの抗議活動に参加し、ロサンゼルス国際空港の中央に設置された檻の中に入り、エールフランス航空に対して「動物実験に使われる生きた猿の輸送協力を停止」するよう求めた。
- 2015年、75歳の誕生日に米国議会議員らに対し、国立衛生研究所(NIH)が30年以上行っている「子猿に対する母体分離実験(子猿を母猿から引き離し、トラウマを誘発して精神疾患を研究する)」に反対する説明会を動物愛護団体PETAと共同で開催し、これらの実験が人間の精神疾患の治療法につながっておらず、倫理的にも科学的にも擁護できないと主張した。
- 2015年、ニューヨーク州ワワヤンダに建設中の天然ガス発電所が「人の健康、地球環境、絶滅危惧種の動物たちに重大な脅威をもたらす」とし、鎖を巻きつけた座り込みの抗議活動を行って逮捕された。ジェームズは信念のために罰金の支払いを拒否し、2017年に7日間の禁固刑を受け入れている。
- 2017年、サンディエゴのシーワールドで、動物愛護団体PETAの活動家6人と共にショーを中断して「シャチへの虐待」に対する抗議活動を行い、海洋動物の権利侵害と娯楽目的での利用の中止を訴えた。ジェームズと活動家は強制退去の後、不法侵入の罪で起訴された。
- 2019年、動物愛護団体PETA主催の、テキサスA&M大学生物医科学部で行われている「生きた犬を使った生体実験」に反対する抗議活動に参加した。ジェームズは理事会議を妨害したとして秩序違反の罪で逮捕され、6か月の保護観察処分を受けている。
- 2020年、米国国立衛生研究所(NIH)の研究者、エリザベス・マリーが30年以上行っている「猿の恐怖実験(猿の脳みそに毒を注入して脳を損傷させ、何年間にもわたる拷問で恐怖を与え続けて行動をテストし、最後には殺して解剖する)」の中止を求め、研究所の従業員1万人にボイスメールを送信した。
- 2022年、スターバックスが「植物性ミルク」に追加料金を取ることに抗議し、ニューヨーク店のカウンターに瞬間接着剤を使って自分自身を貼り付けた。この接着剤を除去するため、店舗は一時的に閉鎖された。
- 2023年、動物愛護団体PETAと連携し、ワシントンD.Cの連邦議会議事堂で動物実験を廃止するための立法措置を議員に求め、メリーランド州フレデリックの研究施設で実験用に飼育されている約1,000匹の猿の救済と法改正を訴えた。
ジェームズは、ヴィーガニズムの信念と大義のために、法的なリスクを冒してまで活動しています。彼は「罪を認めることは、私たちの抗議活動の理念とその重要性を汚すことだ」とし、潔く刑罰を受け、将来の社会変革を促すための役割を果たしているのです。
ポール・ウェズリー
(上映時間:8分46秒)*自動翻訳機能あり
ポール・ウェズリーは、恋愛ホラードラマ『バンパイア・ダイアリーズ』の「ステファン・サルバトーレ」役や、『スター・トレック:Strange New Worlds』の「ジェームズ・T・カーク」役で人気を博す、アメリカ出身の俳優です。
ポールは幼い頃から「動物を食べることは間違っている」と感じていたため、肉は避けていましたが、魚や乳製品は摂取していました。しかしある日、ヴィーガン歴10年以上の友人と話しているときに「魚を食べる行為を正当化しようとしている自分」が馬鹿らしくなり、徐々にヴィーガンへと移行しました。
【ポールのヴィーガン活動】
- 2012年、動物愛護協会Humane World for Animals主催の、毛皮などの動物性素材を使わないファッションを推進するイベント「H-Couture 2012」で司会を務め、「動物を傷つけなくてもファッションは成立する」というメッセージを広めた。イベントの収益は、毛皮フリーキャンペーンや植物性素材の推奨活動に使われた。
- 2014年、アメリカの大手豚肉生産者Seaboard FoodsのCEOに公開書簡を送り、豚の繁殖に使われる「Gestation Crates/妊娠ストール(母豚は妊娠期間中の114日間、身動きできないほど狭い檻に拘束されて過ごし、年2回出産のスパンで4~5年で殺される)」の使用中止を求めた。
- 2020年12月、X(ツイッター)のフォロワー(当時410万人)に向けて、「工場式畜産は現代における最も重要な課題の一つであり、生きものたちに課せられる想像を絶する苦しみ、数々の病気やパンデミックの原因、気候変動などの最大の要因となっています。2021年は僕と一緒にヴィーガンになろう!」とメッセージを送った。
- 2021年4月22日のアースデイに、インスタのフォロワー(当時1,090万人)に向けて写真を投稿し、「毎年800億匹の動物が屠殺され、2050年までには2倍になると推定されている。年間1600億匹の動物にエサを与えるためには森林を伐採しなければならないが、私たちはもうすでに世界の森林の50%を伐採してしまっている」と述べ、アースデーの日だけでなく常に地球のことを考える必要性を訴えた。
- 2022年、スペインの水産会社Nueva Pescanovaがカナリア諸島で初のタコ養殖場を建設することに反対し、「魅力的で美しく、知性と高度な認知感覚を持つ生きものであるタコを一生拷問し、利益のために殺すという反道徳的な残虐行為を止めなければならない」と主張して、建設を阻止するための請願書「Stop Octopus Farming(タコの養殖をやめて!)」に署名するようSNSで呼びかけた。
- 2022年、X(ツイッター)で「家畜産業が私たちの美しい森と動物たちを原形を留めないほど破壊してしまったため、Plant Based Treaty(植物主体条約)に署名した」と報告し、「私たちの川、海、空気、土壌を護るためにはヴィーガン食に切り替える必要がある」と声明を出した。
- 2022年、工場式畜産が人間、動物、地球に深刻な害をもたらしていることに警鐘を鳴らした、家畜動物保護施設Farm Sanctuary制作の動画『World of Harm:苦しみに満ちた世界』に出演し、「人間と動物の間に線引きするのをやめ、動物も愛と敬意に値するという真実を受け入れるべき。工場式畜産を終わらせ、搾取ではなく共存と思いやりに基づく公正な食料システムを構築するときが来た」と訴えた。*上記動画を参照
世界中の動物たちのために声を上げ、彼らの権利を擁護することに心血を注ぐポールは、「私たち一人一人が不正に対して立ち向かえば、助けを必要とする動物たちを支援することができる」と語り、その行動を起こすのは「今」だと呼びかけています。
リッキー・ジャヴェイス
(上映時間:1分23秒)*自動翻訳機能あり
リッキー・ジャヴェイスは、Netflixのドラマシリーズ『アフター・ライフ』の「トニー・ジョンソン」役や、ゴールデン・グローブ賞の司会などで知られる、英国出身のコメディアンです。
長い間、ベジタリアンの動物愛護活動家として動物の権利を訴えてきたリッキーは、「声なき動物たちの『声』となる」ため、ベジタリアンからヴィーガンへと移行しました。
【リッキーのヴィーガン活動】
- 2010年、世界動物保護協会World Animal Protection制作の動画『We can end bullfighting in Catalonia. Act now!(カタルーニャの闘牛を終わらせるために、今すぐ行動しよう!)』に出演し、カタルーニャ地方議会の「闘牛禁止法案」の採決に国際的な後押しが必要だと訴え、オンライン署名活動への参加を呼びかけた。このキャンペーンは成功し、2010年7月にカタルーニャでの闘牛は禁止された。
- 2015年、動物愛護協会Humane World for Animalsと提携し、中国で開催される犬肉食イベント「王林犬肉祭」への反対運動をスタートさせ、毎年何千万匹もの犬に対する生々しい虐待の証拠を提示して、祭りを廃止にするよう国際的に圧力をかける請願を開始した。
- 2015年、英国保守党が「キツネ狩り合法化」を公約に掲げた際、リッキーら著名なコメディアンがSNSで反対運動を展開し、オンラインで24万人超の署名を集めた。
- 2021年、 化粧品業界の「テスター」として実験されるウサギの苦しみに満ちた日常を描いたストップモーションアニメ『Save Ralph(ラルフを救え)』にインタビュアーの声で出演し、動物実験を廃止するためにエシカルな商品を選ぶことを促した。*このアニメの上映時間は3分53秒です。日本語字幕もありますので、ぜひご覧ください。
- 2021年、YouTubeで配信されている180以上の「やらせ動物救出動画(捕食動物に襲われて逃げ惑う動物を間一髪で救出する)」を公に非難し、ソーシャルメディア企業に対して、動物虐待コンテンツの監視と残虐な行為に対する厳格な措置を講じるよう強く求めた。
- 2021年、多くの著名人や動物愛護団体と協力し、英国政府にEU離脱後の毛皮輸入禁止を求める書簡を送った。この「Fur-Free Britain」キャンペーンは、現在も続いている。
- 2021年、動物保護団体Animals Asia主導の、ツキノワグマを虐待から救出し保護するための運動「Moon Bear Pledge」に署名し、ベトナムや中国などのアジア全域で行われている熊の胆嚢から胆汁を採取する「熊胆農場(約12,000頭の熊が狭い檻で飼育されている」の閉鎖を政府に訴え、670頭を超える熊の救助と法改正の推進に貢献した。
- 2023年、世界中で85公演が完売した単独のコメディショー「アルマゲドンツアー」の売り上げから、190万ポンド(約3億6千万円)を、犬、猫、サイ、猿、その他の動物の救助と保護に尽力する11の動物慈善団体に寄付した。
リッキーは新型コロナウィルスの流行を受け、食用とされる動物への扱いを強く批判し、人獣共通感染症と関連付けて、「野生動物の取引きと市場が閉鎖されなければ、次の世界的なパンデミックが起こるのは時間の問題」と警告しています。
ケイシー・アフレック
(上映時間:1分)*自動翻訳機能あり
ケイシー・アフレックは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の主人公「リー・チャンドラー」役や、『Our Friend/アワー・フレンド』の「マット・ティーグ」役で知られる、アメリカ出身の実力派俳優です。
1995年に畜産業界の残酷さを知ったケイシーは、「不健康で、暴力的で、非人道的な産業の産物は食べない」と決意し、ヴィーガンになりました。
【ケイシーのヴィーガン活動】
- 2013年、酪農業界で日常的に行われる「徐角(牛の角組織を麻酔なしでえぐり取ったり焼き切ったりする行為で、激しい痛みが伴う)」がいかに残酷であるかを伝える、動物愛護団体PETA制作の動画『Casey Affleck Exposes Mutilation of Cows in Dairy Industry(酪農業界の虐待を暴露)』に出演し、牛乳や乳製品の消費をやめて、動物に優しい代替え品(植物性のミルクやチーズ、ヨーグルトなど)に切り替えるよう呼びかけた。
- 2017年、サーカスでの動物虐待を明らかにした、動物愛護団体PETA制作の動画『Casey Affleck Pulls Back the Curtain To Expose Cruelty In Circuses(サーカスの残酷さを暴露)』に出演し、動物たちが恐怖と暴力で芸を強いられ、餌も水も満足に与えられず、狭くて不衛生な檻に監禁されていることを暴露して、「サーカスのチケットを買うことは動物虐待を支持すること」であるため、サーカスには絶対に行ってはいけないと訴えた。
- 2019年、テキサスA&M大学での37年以上にわたる「犬を使った筋ジストロフィー実験(筋ジストロフィーを患うように遺伝的に操作された犬たちが、痛みと苦しみに満ちた短い生涯を送り、実験が終わると殺処分される)」の残酷さを告発した、動物愛護団体PETA制作の動画『Casey Affleck to Texas A&M: Stop Cruel Dog Experiments(テキサスA&M大学へ:残酷な犬の実験をやめろ!)』に出演し、研究成果が一切得られていないことを強調して、同大学に対し実験の中止と実験用の犬の繁殖の廃止、動物を使わない研究手法への転換を強く求めた。
- 2021年、動物愛護団体PETAと協力し、マサチューセッツ大学アマースト校での「マーモセット猿を使った更年期障害研究(頭蓋骨への穴あけ、電極の埋め込み、首の切開、卵巣の摘出など)」の即中止を訴えて同大学のキャンパスで抗議デモを行い、動物実験は時代遅れの科学であり、研究手法を現代化すべきだと主張した。*上記動画を参照
食肉産業に反対し、ヴィーガン主義を提唱し、屠殺場の残酷さを非難し続けるケイシーは、「動物たちには選択肢はないが人間にはある。人間の選択によって動物たちの苦痛を減らせるとしたら、あなたはどうしますか?」と問いかけています。
トニー・カナル
(上映時間:2分19秒)*自動翻訳機能あり
トニー・カナルは、ロックバンド「NO DOUBT」や「DREAMCAR」のベーシストとして知られる、アメリカ出身のミュージシャンです。
2002年にベジタリアンになったトニーは、2012年に妻が第一子を出産したことをきっかけにヴィーガンへと移行しました。
彼は、「酪農工場の乳牛(母牛)が、産まれたばかりの子牛を奪われて泣き叫んでいる動画を観て、ベジタリアンだった私はヴィーガンへの転向を決めました。どんな種族であっても、子供を親から引き離すのは残酷で無慈悲なことです。私自身が父親になったことで、あらゆる種類の動物虐待に反対する気持ちが強まりました」と説明しています。
【トニーのヴィーガン活動】
- 2016年、大規模な動物救出を行うことで知られる北カルフォルニアの動物保護施設 Animal Placeと協力し、屠殺される直前の採卵鶏1,300羽を鶏卵工場から救出した。トニーはこの施設の寄付者でもあり、ほかにも複数の救出活動にボランティア参加している。
- 2016年、動物の権利とヴィーガン主義を促進する、音楽と食の祭典「The Circle V vegan music festival」をミュージシャンでヴィーガン活動家のモービーと共同で設立し、エンターテイメントと倫理的価値観の調和を目指した。この祭典は動物愛護団体Mercy For Animalsの資金調達の役割も担っている。
- 動物愛護団体LA Animal Saveと共に、「Vigils(ヴィーガン活動家たちが屠殺場へと続く道沿いに集まり、トラックに詰め込まれた脱水状態の家畜動物たちに水を与え、最後を見守るという活動の一つ)」に積極的に取り組み、動物の権利とヴィーガン主義の推進を訴えている。
- 動物の権利と動物福祉を推進する非営利団体Animal Place、Animal Hope and Wellness Foundation、The Save Movement、Mercy For Animals、Chimpanzee Sanctuary Northwestを熱心に支持し、寄付、募金活動、農場ボランティア、啓発キャンペーン、レスキュー活動などに積極的に参加している。
熱心なヴィーガン活動家となったトニーは、「動物は人間の支配や虐待から解放されて自由に生きる権利があり、私たちの命が私たちにとって大切なように、動物たちの命も動物たちにとって大切なもの。ヴィーガニズムは不正と暴力に立ち向かい、愛と思いやり、そして共感を促進する方法の一つ」と語っています。
ウディ・ハレルソン
(上映時間:1分56秒)*自動翻訳機能あり
ウディ・ハレルソンは、『スリー・ビルボード』の「ビル・ウィロビー」役や、コメディ映画『ゾンビランド』の「タラハシー」役などで知られる、アメリカ出身の俳優です。
ウディは若い頃、顔を覆うほどの大量のニキビに悩んでいました。ある日、バスに乗り合わせた女性から「あなたは乳糖不耐症の疑いがある。乳製品を完全にやめればニキビは3日で治るでしょう」と言われ、半信半疑で試してみたら本当に肌が改善したのです。
ウディはそのまま牛乳や乳製品の摂取をやめ、肉や魚などの動物性食品も全てやめて、ヴィーガンになりました。
【ウディのヴィーガン活動】
- 2017年、ポール・マッカートニーの「Meat Free Monday(月曜日には肉を食べない)」キャンペーンに参加し、食肉産業が地球に与える影響を解説した短編環境ドキュメンタリー『One Day A Week(週に1日だけ)』に出演して、人々に気候変動についての意識を高め、動物性食品の消費を減らすよう促した。
- 2019年、動物愛護団体PETAと協力し、テキサスで毎年行われる、野生の豚を追いかけて殴る蹴るの暴行を加え重傷を負わせるイベント「Bandera Ham Rodeo」に対して抗議する書簡を州知事に送り、暴力的で残酷なイベントを廃止するよう求めた。
- 2019年、ヴィーガン活動家グループMillion Dollar Vegan発案のキャンペーン「We are asking Pope Francis to go vegan for Lent to protect the planet(地球を守るため、フランシスコ教皇に四旬節(40日)の間ヴィーガン食を採用するよう求める)」への支持を表明した。活動家たちは、フランシスコ教皇が同意した場合、教皇が選んだ慈善団体に100万ドルを寄付することを提案したが、教皇はこの申し出を受け入れなかった。
- 2021年、動物愛護団体Mercy For Animalsによる、コストコの養鶏場への潜入調査動画『Woody Harrelson Exposes Shocking Treatment of Costco Chickens(コストコの鶏への衝撃的な扱いを暴露)』でナレーションを務め、鶏たちが急速な成長による四肢骨折に苦しみ、不潔で過密な鶏舎で飼育されている様子を暴露し、コストコに対して「高い動物福祉基準を導入し、残酷な慣行を廃止」するよう求めた。また視聴者には、コストコへ意見を送るとともに、動物の苦しみを減らすために植物主体の食事を採用するよう促している。
30年以上ヴィーガンであり、「ヴィーガンになったことは、私の人生で最大の功績の一つ」と語るウディは、「思いやりの心を持ち、すべての生きものとのつながりを意識しながら、調和のとれた生き方を心がけるべき」とアドバイスしています。
ジェローム・フリン
(上映時間:2分44秒)*自動翻訳機能あり
ジェローム・フリンは、ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の「傭兵ブロン」役で大きな注目を集めた、英国出身の俳優です。
18歳からベジタリアンだったジェロームは、演劇大学でヴィーガンの女性に恋をし、彼女が持ってきた「動物愛護団体PETA」や「動物福祉慈善団体VIVA!」のパンフレットを読んで家畜動物たちの悲惨な現状を知り、衝撃を受けてヴィーガンに移行しました。
【ジェロームのヴィーガン活動】
- 2018年、北アイルランドのゲーム・オブ・スローンズのロケ地近くに計画された大規模な養豚場建設に対し、動物福祉、環境汚染、観光業、地域の景観などへの悪影響があるとして反対を表明し、抗議デモへの参加やイベントでの講演、下院での上映会など、NGO団体Farms Not Factoriesや環境団体Friends of the Earthと協力して、全国規模の反対運動の高まりに貢献した。
- 2019年、ロンドンの街中で行われた、NGO団体Farms Not Factoriesによる抗議デモ「Pigs in Chains(鎖につながれた豚)」に参加し、養豚場で使われる小さな金属製のケージの中に入るパフォーマンスで、豚たちがどれほど悲惨な環境で飼育されているのかを訴え、工場式畜産との取引を停止するよう求めた。
- 2019年、ゲーム・オブ・スローンズに登場する大狼「ダイアウルフ」に似ているという理由で「ハスキー犬」を衝動買いするブームに警鐘を鳴らした動画『Game of Thrones’ Fans, Listen Up—Jerome Flynn Has an Urgent Message(GOTのファンの皆さんへの緊急メッセージ)』に出演し、流行に飽きた飼い主が犬を捨てる問題が急増していることを指摘し、犬を飼う場合はブリーダーやペットショップから買うのではなく保護施設から引き取るよう強く勧めている。
- 2019年、工場式畜産の実態とその悪影響をわかりやすく伝え、養豚における動物福祉への意識向上を目指した短編動画シリーズ『Game of Farms(ゲーム・オブ・ファームズ)』をNGO団体Farms Not Factoriesと共に制作し、倫理的な農業は土壌、動物、生物多様性を育み、最終的には人間にとってより健康的な食糧を生み出せることを強調し、工場式畜産で生産された肉の購入を拒否して、政府や食品企業に意思表示するよう呼びかけた。
- 2020年、動物福祉慈善団体VIVA!による、英国の養豚場への潜入捜査ドキュメンタリー 『Hogwood: A Modern Horror Story(大規模養豚場ホグウッド:現代のホラーストーリー)』でナレーションを担当し、「人道的」とされる畜産の本当の姿を明らかにした。このドキュメンタリーは全国的な抗議活動とボイコットを引き起こし、7万人もの嘆願書の署名を集めた。*この動画の上映時間は34分09秒です。養豚場で行われている恐ろしい虐待の真実が分かります。
「個人の食事の選択と環境問題は繋がっている」と考えるジェロームは、人々がこのまま動物と環境の搾取を続けるならば、将来の世代に悲惨な結果をもたらすだろうとし、「世界を救いたいなら、ヴィーガンになろう!」と訴えかけています。
ブライアン・メイ
(上映時間:8分55秒)*自動翻訳機能あり
ブライアン・メイは、世界中に熱狂的なファンがいる伝説的バンド「QUEEN」のギターリストとして尊敬される、英国出身のミュージシャンです。
動物愛護活動家として、さまざまな動物の救助&保護活動を行っていたブライアンは、長年ベジタリアンでした。彼は動物愛護活動家でありながら、動物に苦痛を与えて生産される牛乳や卵などの動物性食品を未だ食べていることに矛盾を感じていたため、2020年の1月に「Veganuary(1月の一カ月間ヴィーガン食に挑戦する毎年恒例のイベント)」にチャレンジして成功し、晴れてヴィーガンとなりました。
【ブライアンのヴィーガン活動】
- 2010年、動物福祉&自然保護慈善団体Save Me Trustを創設し、私有地に建設したサンクチュアリでは、キツネ、アナグマ、ハリネズミ、コウモリなど、救助した野生動物を保護して緊急治療ができる、野生動物救助センターHarper Asprey Wildlife Rescueを運営している。
- 2015年、キツネ狩りに猟犬を使うことを禁じる「2004年英国狩猟法」の廃止および改正に強く反対し、猟犬賛成派の政治家を公然と批判した。また、自身の動物福祉団体Save Me Trustを通じて、動物愛護団体PETA、英国王立動物虐待防止協会RSPCA、残酷なスポーツ反対連盟League Against Cruel Sportsといった主要な動物保護団体と協力し、集会やキャンペーンを展開して狩猟法の維持を訴えた。
- 2024年、自身の10年に渡る「アナグマ駆除阻止活動」を追ったBBCのドキュメンタリー『Brian May: The Badgers, The Farmers and Me(アナグマ、農民、そして私)』を制作し、農場の衛生管理や汚泥管理の改善、牛の検査強化などといった、アナグマ駆除に頼らずに牛結核を抑制するための代替案を検証した。この代替案が試験的に導入された農場では、アナグマを一匹も殺すことなく牛結核を撲滅したことが報告されている。
ブライアンは、「地球上のすべての生命は、『平等に』幸せに生きる権利を持っている」と語っており、動物たちが人間によって拷問され、屈辱を強いられ、虐殺されることがなくなることを願って、生活のほとんどを動物の救助活動に注ぎ込んでいます。
アラン・カミング
(上映時間:1分40秒)*自動翻訳機能あり
アラン・カミングは、映画『007 ゴールデンアイ』で「ボリス・グリシェンコ」役、『X-MEN2』の「ナイトクロウラー」役などで知られる、スコットランド出身の俳優です。
2010年に健康上の理由からベジタリアンになったアランでしたが、なんにでもチーズを使うベジタリアンメニューにうんざりしていました。さらにコンサート中に乳製品を摂ると喉が枯れることに気づき、2012年にヴィーガンになることを決意します。
その最後の一押しは、マイク・タイソンがヴィーガン雑誌の顔になったことで、「タイソンにできるなら自分にもできる!」と自信がついたからでした。
【アランのヴィーガン活動】
- 2018年、動物愛護団体PETAの反乳製品キャンペーン「Not a Dairy Queen」に参加し、残酷な酪農業界への問題提起、乳製品の代替品の宣伝、動物の権利の啓蒙などを行った。*上記動画を参照
- 2018年、スコットランドのアーガイル・アンド・ビュート地方で建設が計画されたキャビア養殖場への反対運動を展開し、ヴィーガンキャビアの代替品があることを伝え、残酷な計画を拒否するよう市議会に書簡を送った。動物愛護団体PETAは建設反対の嘆願書を提出し5,000人以上の署名が集まったが、養殖場建設は議会によって承認されてしまった。
- 2020年、動物愛護団体Vegan Outreach Scotlandとヴィーガン活動家グループMillion Dollar Veganによる、「アバディーン大学の学生に800個のヴィーガンカレーパイを配布するキャンペーン」を支援し、畜産農業によって引き起こされる気候変動や森林破壊、種の絶滅やパンデミックなど、地球規模の課題に対処する方法として人々に食習慣を変えるよう促した。
- 2021年、国連気候変動サミットCOP26で、「深刻な環境問題を引き起こしている家畜産業由来の食品を、地球を守ることが目的と謳いながら提供するのはおかしい」とし、議長のアロック・シャルマ氏に手紙を送り、メニューから動物性食品を除外してヴィーガン料理のみを提供するよう要請した。この呼びかけに、55,000人以上が賛同している。
- 2021年、他の著名人と共にスターバックス・カナダに公開書簡を送り、「動物と環境に優しいヴィーガンミルクを選択した顧客に不利益を与える」とし、植物性ミルクに追加料金を課すのをやめるよう要請した。この活動により、24年11月ヴィーガンミルクの追加料金が廃止された。
- 2023年、畜産動物の扱いの向上を目指す動物福祉協会Compassion In World Farmingが開始した、大規模な世界キャンペーン「The End of the Line for Factory Farming(工場式農業を終わらせ、食料生産システムを変革し、人、動物、地球に利益をもたらすための国連合意を求める)」を支持し、嘆願書「Vision for Fair Food and Farming(公正な食と農業の誓約)」に250人以上の著名人と共に署名して、人道的で持続可能な農業や動物性食品の消費量の削減など、食と農業の未来に向けた新たなビジョンの実現に取り組むことを表明した。
ヴィーガン食を推進し、環境問題への意識を高める運動に熱心に取り組むアランは、「気候変動、森林破壊、種の絶滅、パンデミックなどの自然破壊はすでに私たちの周りに現れていますが、これらから地球と人類を守る力が私たちにはあります。それは『食生活を変える』こと。そしてそれは今すぐに始められるのです!」と語っています。
ロブ・ゾンビ
(上映時間:4分46秒)*自動翻訳機能あり
ロブ・ゾンビは、メタルバンド「White Zombie」の創設メンバーで、日本でも人気のホラー映画『マーダー・ライド・ショー 』や『スリー・フロム・ヘル』などを手掛ける、アメリカ出身のミュージシャン兼映画監督です。
幼い頃から肉の味があまり好きではなかったロブは、1983年に現代社会における動物の搾取と虐待を暴いたドキュメンタリー『The Animals Film 1981』を観て肉を食べるのをやめ、18歳でベジタリアンになりました。
そしてある日の朝、卵を食べていたときに突然「気持ち悪い」と感じ、その瞬間から一切の動物性食品をやめてヴィーガンへと移行したそうです。
【ロブのヴィーガン活動】
- 2010年、他のミュージシャンや著名人と共に、殺処分ゼロの動物保護施設Fur & Feather Animal Sanctuaryの建設と開園資金調達のために開催されたチャリティ音楽イベント「Humanity Through Music concert」を支援し、ギターなどの記念品にサインをして寄贈した。
- 2014年、海外の紛争地域で米国軍人が救助・保護した犬や猫を米国に連れ帰り、里親探しを支援する慈善団体Puppy Rescue Missionに協力し、公共広告のナレーションを担当した。この活動は動物だけでなく、戦場の兵士たちの心の支えにもなっている。
- 2016年、クリスマスに動物愛護団体PETAと協力して、ロブのサイン入り記念マグカップと様々なヴィーガンのお菓子が詰め込まれた限定版の「Spooky Holiday Stocking(ヴィーガン・クリスマスブーツ)」を販売し、PETAへの資金調達とヴィーガン・ホリデーシーズンの促進に貢献した。
- 2019年、米国農務省(USDA)の許可した「食肉処理工場における高速屠殺プログラム」を痛烈に批判している動物擁護団体Animal Outlookのキャンペーンに広告塔として参加し、「高速屠殺」がもたらす動物虐待の増加、危険な労働環境、消費者の安全性への脅威を明らかにし、国民と政府の両方に認識させることを目指した。団体は嘆願書を提出し25万以上の署名を集めたが、USDAはこれを無視した。
- 救助された動物に生涯にわたるケアを提供し、ヴィーガニズムの推進に尽力する家畜動物擁護団体Woodstock Farm Sanctuaryをサポートし、自宅の農場に保護施設を設けてヤギを保護したり、レスキュー活動に関わったり、募金活動に参加したりなどして支援している。*上記動画を参照
「バンドメンバーは、全員ヴィーガンであることを必須とする」という規定を設けるほど動物福祉に熱心に取り組んでいるロブは、「僕が本当に気にかけているのは動物と動物保護活動だけ。動物は常に保護されるべきだと感じているんだ」と語り、動物愛護団体PETAほか、さまざまな動物慈善団体を支援しています。
オリー・サイクス(Bring Me The Horizon)
(上映時間:2分18秒)*自動翻訳機能あり
オリー・サイクスは、ロックバンド「Bring Me The Horizon」のフロントマンとして、世界中でカリスマ的人気を誇るイギリス出身のミュージシャンです。
2003年、オリーが16歳のとき初めて行ったハードコア・パンクのライブで、動物愛護団体PETAが配布していた動物虐待に関するチラシを見て「自分は動物が大好きだと言いながら動物を食べている」ということに気づき、その場でベジタリアンになりました。
それから15年後の2018年、動物性食品のマイナス面を暴露したヴィーガンの健康本「Skinny bitch(スリムないい女)」を読み、完全菜食がもたらす健康上のメリットに惹かれてヴィーガンへ移行しました。
また、その本に書かれていた「人間は乳児期を過ぎてから他の動物の乳を飲む唯一の種族である」という事実も、ヴィーガンへの転向をさらに後押ししました。
【オリーのヴィーガン活動】
- 2018年、ヴィーガン・ライフスタイルのすばらしさをファンと共有したいとの思いから、英国シェフィールドのケラム島地区にヴィーガン・アーケードバー「Church – Temple of Fun」をオープンし、ヴィーガンフード、ライブミュージック、ゲームを組み合わせたユニークなエンターテイメントを提供している。
- 2005年、環境に配慮した生産に尽力し、オーガニックコットン、リサイクルポリエステル、再生可能エネルギー、環境負荷を低減する持続可能な染色プロセスなどを採用した、動物素材フリーのファッションブランド「Drop Dead」を創設し、ヴィーガン精神を常に維持しながら、倫理的で進歩的なファッションを追求し続けている。
- オリ―はソーシャルメディアを通じてヴィーガン主義を推進しており、動物愛護団体PETAにも参加し、ヴィーガン支持を謳ったスローガン「Meat Sucks(肉は最悪だ)」を掲げたチャリティTシャツのデザインなども手掛けている。
オリーがヴィーガンになろうと思ったのは「健康上のメリット」がきっかけですが、ヴィーガンへの移行を決定づけたのは「畜産場で動物たちが拷問を受けているのを見たとき、自分はその残酷さに加担することを正当化できなかったから」だと語っています。
ちなみに、Bring Me The Horizonのメンバーであるマット・キーン(ベース)、元メンバーのジョーダン・フィッシュ(キーボード)もヴィーガン主義者です。
まとめ:お気に入りのヴィーガンの有名人を探して、彼らの出演作品や音楽活動を応援してみよう!

今回は、ヴィーガンであることを公言し、ヴィーガニズムを世界に向けて啓蒙する有名人についてご紹介しました。
各業界で大成功を収めている彼らであっても、世間の目やビジネス業界のしがらみの中で、完全菜食の推進、動物搾取の廃止、動物の解放を堂々と訴えるのは、並大抵のことではないでしょう。
それにも関わらず、自らの良心に従い「声なきもの(動物たち)」の代わりに声を上げる姿には、本当に頭が下がりますし、心から感謝の念が湧き上がってきます。
有名人たちのポジティブな啓蒙活動のおかげで、ヴィーガニズムへの理解も深まり、ヴィーガンに興味がない層の人々にまで、「完全菜食」や「動物の権利」が認知されるようになりました。
私たち一般人のヴィーガンも、彼らの活動や作品を応援しながら、ヴィーガン思想の広まりをサポートしましょう!

双子は元からBring Me The Horizonのファンだったけど、メンバーにヴィーガンが3人もいるって知ってから大大大ファンになったよ。推しと価値観や思想を共有できるって嬉しいよね!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。