【ロマネスコの丸ごと蒸し】ポテトソース&レモンキャラメリゼを添えたヴィーガンのおもてなし料理

ロマネスコの丸ごと蒸し

ロマネスコは、400年前にローマで栽培が始まった「世界一美しい野菜」と呼ばれる、イタリア原産のアブラナ科の野菜です。

冬が旬のロマネスコは、ブロッコリーとカリフラワーの中間のような食感と、ナッツのような風味、ほんのりとした甘味が特徴となっています。

特にビタミンCが多く、100gあたり81mgも含まれており、これはレモン果汁の1.6倍に相当します。また、食物繊維やカリウムも豊富で、免疫力アップ、腸内環境改善、血圧調整などの効果があるため、ヴィーガンの健康サポートにもぴったりです。

今回は、この芸術作品のようなロマネスコを丸ごと蒸し、栄養素を逃がさずに、その幾何学的な美しさを生かしました。クリーミーなポテトソースでコクを、キャラメライズしたレモンで爽やかさを加え、ヴィーガンのおもてなしにふさわしい一皿に仕上げています。

ぜひ、このポテトソースとレモンのキャラメリゼで食べる「ロマネスコの丸ごと蒸し」で、ヴィーガン料理の魅力と可能性を感じてみてください。

この記事を書いた人
菜食双子
双子
  • 料理人
  • ヴィーガン歴15年以上
  • NZ国立Toi Ohomai工科大学とWaikato工科大学で2年間料理を学び、同国のレストランで4年間修業
目次

カリフラワーの丸ごと蒸しの作り方

【カリフラワーの丸ごと蒸しの作り方(2~4人分)】

  • ロマネスコ:1~2株
  • じゃが芋:8~10個
  • 植物性生クリーム:1/2カップ(125g)
  • 豆乳:1/2カップ(125g)
  • エクストラバージンオリーブ油:大さじ1
  • 自然塩:小さじ2
  • 黒コショウ:小さじ1/2
  • 昆布だし:小さじ1/2
  • レモン:1個
  • 素焚糖:大さじ3

作り方① ロマネスコを蒸す

ロマネスコの茎に十字の切り込みを入れる

ロマネスコはよく洗って外葉を落としたら、お尻を平らに切って、茎に十字の切れ込みを入れます。

ロマネスコを蒸し器に入れる

ロマネスコを蒸し器に入れ、20~30分蒸します。

*ロマネスコのサイズに応じて、加熱時間は調節してください。

ロマネスコを蒸し器で蒸す

竹串を刺してみてスーッと通ったらOK。まだ硬い場合は、さらに5~10分蒸して様子を見てください。

【レンジで加熱する場合】

①耐熱皿に水大さじ1を入れ、ロマネスコを乗せる。

②ロマネスコと耐熱皿を覆うようにラップをふんわりとかけたら、600Wで3~5分加熱する。ラップをする際は、蒸気が抜けるよう少し隙間を作ること。

③竹串を刺してみて、まだ硬ければ1分ずつ追加で加熱し、様子を見る。

【鍋で蒸し煮する場合】

①鍋に水を2センチの高さまで入れ、ロマネスコを置いたら蓋をして、中火で7~10分蒸し煮する。

②竹串を刺してみて、まだ硬ければ蓋をしてさらに2~3分加熱し、様子を見る。

ロマネスコを網の上で冷ます

やけどに気をつけながら熱々のロマネスコを取り出し、網の上に乗せて粗熱を取っておきます。

作り方② ポテトソースをつくる

じゃが芋を炊飯器で蒸す

よく洗ったじゃが芋を皮のまま炊飯器に入れ、水を3センチの高さまで加えたら、調理モードで40分間加熱します。

竹串を刺してみて、スーッと通ったら蒸し上がりです。

炊飯器でじゃが芋を蒸すと、マッシュポテトが柔らかくてクリーミーに仕上がります。

じゃが芋の芋々しさが欲しいときは蒸し器で、じゃが芋のでんぷん質が必要なときは炊飯器で加熱する、というように使い分けるのがおすすめです。

蒸したじゃが芋をマッシュする

やけどに気をつけながら熱々のじゃが芋の皮を剥き、マッシャーやフォークの背などを使って、固まりが無くなるまで潰します。

熱々の状態でマッシュしないと、つぶつぶが残りやすくなります。

ポテトソースの材料を混ぜる

小さな器に、植物性生クリーム、豆乳、オリーブ油、塩、コショウ、昆布だしを入れ、よく混ぜて「生クリームミックス」をつくります。

クリーミーなポテトソースをつくる

「生クリームミックス」を潰したじゃが芋に一度に加え、泡立てるようにかき混ぜて、クリーミーなポテトソースにします。

クリーミーさが足りないときは、豆乳を大さじ1ずつ足しながら、お好みの濃度にのばしてください。

作り方③ レモンのキャラメリゼをつくる

レモンを太く輪切りする

レモンを1.5センチ厚さの輪切りにし、種をすべて取り除きます。

レモンの輪切りを光にかざすと種が透けて見えるので、どこに隠れているかわかります。

レモンをキャラメライズする

レモンの両面に素焚糖をまぶし、キャラメライズするまでフライパンで焼きます。

大き目のお皿にポテトソースを敷き、その上にロマネスコとレモンのキャラメリゼを飾ったら、オリーブ油を回しかけて完成です。

まとめ:アートのようなロマネスコを丸ごと蒸して、美しい幾何学模様と独特な風味を堪能しよう!

ロマネスコの丸ごと蒸しのアップ画像

ヴィーガン料理は「植物性食材」のみを使用しますが、創造性と工夫次第で「動物性食材に劣らない、多様で豊かな料理の世界」を切り開くことができます。

例えば「ロマネスコの丸ごと蒸し」には、次のようなレシピもあります。

紅ショウガのマヨディップ

蒸したロマネスコには、紅ショウガの酸味が効いたマヨディップもおすすめです。

シャキシャキ生姜とマヨネーズのコクが、ロマネスコの風味を引き立ててくれます。

一房ずつ花蕾をちぎって、たっぷりとディップにつけてお召し上がりください。

紅ショウガマヨと蒸したロマネスコ

【紅ショウガのマヨディップの材料(2~4人分)】

  • 紅ショウガ:1/2カップ(50g)
  • 玉ねぎ:1/2個
  • 植物性マヨネーズ:1/2カップ(100g)
  • 植物性生クリーム:大さじ3
  • 黒コショウ:小さじ1/2
  • 素焚糖:小さじ1
  • 昆布だし:小さじ1/2
  • レモン汁:大さじ1

作り方① 紅ショウガと玉ねぎは、みじん切りにする。

作り方② 小さなボールに、紅ショウガ、玉ねぎ、マヨネーズ、生クリーム、コショウ、素焚糖、昆布だし、レモン汁を入れてよく混ぜる。

ヴィーガン料理は単なる「栄養摂取」以上のものであり、動物への愛情、自然への敬意、創造性の表現、そして地球への優しさを示す芸術作品でもあります。

野菜を刻んで調理するだけでなく、時には野菜本来の姿と美しさを丸ごと楽しみましょう。それは自然界が生み出す奇跡的な形と色彩への賛歌であり、「植物を食べることの喜び」を再発見する瞬間でもあるのです。

これからも、さまざまな「簡単に作れるヴィーガンレシピ」をご紹介していきますので、『菜食双子』にまた遊びに来てくださいね。

双子

カリフラワーやブロッコリーで代用してもOK!ぜひいろんな野菜を丸ごと蒸して、本来の美しい姿を愛でてみてね!

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

目次